BIMの有効活用で可視化設計を進めるため株式会社梓設計と丸紅アークログ株式会社がアライアンスを締結
PR TIMES / 2019年11月22日 10時25分
~強固なプラットフォーム「Arch-LOG」によりBIM活用を加速~
株式会社梓設計(本社:東京都大田区、社長:杉谷 文彦、URL:https://www.azusasekkei.co.jp/)と建設業のあらゆる工程において飛躍的な効率化・精度向上を可能にするBIMオブジェクト(※1)の総合検索プラットフォーム「Arch-LOG」を運営する丸紅アークログ株式会社(本社:東京都港区、社長:三川 亮、URL:https://m-arch-log.com/)は、BIMオブジェクトの拡充と同プラットフォームの活用を目的としたパートナーシップ契約を11月1日付で締結いたしました。
※1.BIM(ビム):「Building Information Modeling」の略称。コンピューター上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様、性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築すること。
<本件のポイント>
・株式会社梓設計と丸紅アークログ株式会社がパートナーシップ契約を締結
・建設業界のデジタル化が進展。特に3Dで可視化できるBIMを利用した設計が急務
・これまでにはなかったBIMオブジェクトの総合検索プラットフォーム「Arch-LOG」を活用
・建設業界でのデジタルトランスフォーメーションを積極的に推進
・建設業界全体の働き方改革に寄与
【背景】
建設業界では現在、デジタル化が急速に進んでいます。特に、建物が完成する前に、三次元で設計し視覚化できるBIMの活用は急務です。梓設計においても、設計の品質とスピードを飛躍的に向上させるBIMを有用な設計ツールとして積極的に取り入れています。BIMは、設計の品質を担保・向上させるだけでなく、AIやIoTと連動した新たな設計技術の創出、施工段階における総合的な干渉チェック、建築物のファシリティーマネージメントを実現するなど、建物の設計から施工、そして使用段階に至るまで、重要なキーテクノロジーとなっています。
BIMを使った設計では、仮想空間内においてBIMオブジェクトを選択・集約しながら構築していくことになりますが、これまでは、データフォーマットや内部プロパティが統一化されていないことによる品質のばらつきやタイムロスが発生しており、建設業界の日進月歩の進展に追従していける総合プラットフォームの登場が待たれていました。また、各メーカーのBIMオブジェクトが圧倒的に不足していることも、BIMが広く普及していない要因であると言えます。
こうした課題を解決するために、梓設計では「Arch-LOG」を介してBIMを有用な設計ツールとして取り入れ、活用を進めるため、丸紅アークログとのパートナーシップ契約を締結しました。
【Arch-LOG活用のメリット】
「Arch-LOG」では、一般的な建築部材、建材メーカーが作成しているオブジェクトや各素材のカタログデータだけでなく、衛生陶器や厨房機器、医療機器などのオブジェクトデータも同一のプラットフォームに格納されています。また、BIMアプリケーションとダイレクトに連携するため、オブジェクトの検索やBIMに取り込む手間、さらには素材選択からサンプル依頼、マテリアルボードの作成に至るまで、大きな省力化が図れます。さらに、高精細なレンダリング機能(※2)を活用することで、関係者間の意思決定の迅速化を実現します。
※2.レンダリング機能:3Dモデルの情報と割り当てられた素材や光源などの情報からコンピューターが計算し、パース(透視図)を作成する機能
【今後の展望】
梓設計は本アライアンスを通して、得意とする空港施設・鉄道関連施設のほか、都市・商業施設、スポーツ・エンターテインメント施設、ヘルスケア施設など、あらゆる分野の設計において、「Arch-LOG」を活用していきます。これにより、BIMオブジェクトプラットフォームの拡充を積極的に推進するとともに、「Arch-LOG」のBIMデータベースと連携することで新たなアプリケーションサービスとのコラボレーションも模索し、デジタルトランスフォーメーションを積極的に進めていきます。
また、本アライアンスにより、丸紅アークログ株式会社ならびに当社がともに実績を上げることで、建設業界全体の発展と働き方改革に寄与していくことを目指します。
(用語)
■BIM
3次元設計手法であり、設計モデルの中に建材情報を含むBIMモデルを利用し設計するため、設計施工はもとより資産管理、建物管理まで、あらゆる工程でBIMが持つ情報を活用することができる、新しいソリューションを生み出すワークフロー。欧米では2000年頃から3Dデータ化、BIM化も急速に普及。アメリカでは2007年にはBIM義務化が開始となり、イギリスでは全サプライチェーンまで摘要範囲を拡大。アジアではシンガポールが2011年から、香港も2018年からBIMが義務化となりました。日本は諸外国に比べ大幅に遅れています。
■Arch-LOG
1.建材の新しいプラットフォーム
現在、建材メーカーだけでは克服できない、BIMに対するさまざまな課題があります。 Arch-LOGは、それらすべての課題を克服する「BIMサービス」を提供。建築業界に関わる様々な人々の利便性、業務効率向上の一翼を担い、全て無料で提供されるワンストップサービスです。
2.知的財産の保護
従来、建材メーカーがユーザーに対して建材のデジタルデータを提供する際、データの知的財産保護が大きな課題となっておりました。Arch-LOGでは、各建材の知的財産を含む高精細デジタルデータはクラウドサーバーのみに格納し、ユーザーの手元には渡らない仕組みとなっており、建材メーカーのセキュリティも担保されたプラットフォームです。
<株式会社梓設計について(https://www.azusasekkei.co.jp/)>
1946 年創立の所員数六百名を超える国内有数の大手組織設計事務所。ターミナルビル、格納庫など空港分野はトップシェアを持ち、羽田、成田、関空、福岡、新千歳、那覇、中部はじめ多くの地方空港も手掛けています。また、現在では新国立競技場整備事業にも携わり、スポーツ分野でも長らくトップシェアを維持。その他、庁舎、学校などの公共施設をはじめ、ヘルスケア、都市開発、物流、生産の各分野でも多くの実績を有しています。
<丸紅アークログ株式会社について>
2019年、総合商社である丸紅株式会社とBIM分野のプロフェッショナル企業である株式会社ログログとが組み、BIMオブジェクトの総合検索プラットフォーム「Arch-LOG」を介して、施主様・建設会社様・設計事務所様と建材メーカー様との橋渡しを行い、建設業界においてBIMの推進を図ることを目的に設立。業界のデジタルトランスフォーメーションを促し、業界全体の発展に寄与することを目的としています。
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