スマート農業・農業支援サービスの実装及び普及展開における課題である、データ加工を簡易に行うためのツール群「RightARM for WAGRI」をリリース
PR TIMES / 2021年2月4日 19時15分
データ分析・活用に特化した農業経営クラウドサービス「RightARM」。この機能の一つであるセンサーコンバータを「農業データ連携基盤協議会」(以下、WAGRI会員)向けに提供します。
テラスマイルでは、農業経営におけるデータの活用を、DX化が推進される今の時代に普及し、時代を一歩前に進めるべく、自社内で活用されているツール・機能の一部を、農業データ基盤 WAGRI上で公開していくことにしました。その第一弾として、、会員向けに「センサーコンバータAPI」として公開します。社内作業の効率化のために開発されたツールであり、普及によりデータ活用の促進(社会の課題解決)を目的としていることから、基本的にWAGRI会員へは無償で提供し、業務に活用頂きたいと思います。
テラスマイルという会社とRightARM(ライトアーム)の取組
テラスマイル株式会社(本社:宮崎県児湯郡新富町、研究開発拠点:静岡県浜松市)では、創業から7年間、農業分野にデータを活用するという活動を行っている会社です。創業者がシステムインテグレータの新規事業を担当していた折、農業法人の立上げと黒字化に向け、経営管理と原因分析にITとビジネスフレームワークを活用し、収支改善を進めていた経験がきっかけとなり創業されました。
地域と農業という壁の高い業界にチャレンジし、大手ベンダ時代では経験できない様々な現場での経験を経て、4年後の2018年に農業経営における収支向上(企業の持続的成長・目標所得の獲得=稼ぐ農業)を目的としたクラウドサービス『RightARM』をリリースし、現在は主に国の政策であるsociety5.0、中でも農業のデジタル化を目指す農業産地・法人を中心に、活用されています。
2021年、テラスマイルは、“自動的に情報を集め、戦略的にデータを集計・加工・予測し、分かりやすく伝える。それにより地域経済が強くなる。時代が一歩前に進む。”をモットーに、10名の仲間と、農業のデータ活用・デジタル化から、楽しく働くまちづくりを追求していきます。今では数が多くなったアグリテックのサービスを提供する企業の中で、弊社は、現場力を持ち、従来は顧客が行っている仕様検討から運用設計・定着まで入り込み、農業経営者と近い目線でデジタル化を推進できる点が、国内他社にはないと評価いただいています。1年1作が多い農業において、7年間データを活用する現場にいるという経験は、ユニークなスキル・マインドとなっています。
現在、テラスマイルでは、共に働くデータが好きなシステムエンジニア・データエンジニア(浜松・宮崎)を募集しています。
RightARMは、現在、施設園芸・露地野菜・茶で活用されています。今年からは県市町村のプロジェクトの中で、果樹でも活用が開始されました。現在南九州で15箇所(1~10名)の産地部会・生産者グループ、デジタル化の実装を進める4カ所(40-300ha)の露地野菜 農業法人、1カ所2品目の集出荷設備で導入・運用が進んでいます。RightARMは主に、以下の目的で導入されています。2020年3月 内閣府 未来投資会議にて、RightARMが農業のデータ分析企業として事例紹介されました。
現在、JAグループとの事業推進を目指した指名型JAアクセラレータープログラム「Plant&Grow」や、協業によるビジネス創造活動を目指した 「JR東日本スタートアッププログラム」に参加しています。
[表1: https://prtimes.jp/data/corp/55672/table/4_1.jpg ]
RightARMの導入に際して
RightARMは、2021年4月から新しい働き方に対応すべく、サービスメニューの変更を予定しています。今の時代に農業のデジタル化を進めるべく、スマート農業の導入・活用を検討していく産地(行政・JA)・法人に今年は限られた経営資源を集中いたします。
[表2: https://prtimes.jp/data/corp/55672/table/4_2.jpg ]
※1.RightARM導入に伴うエンジニアリングサービスは、農業のデジタル基盤導入に際しての初期費用となり、導入後は年間保守・利用料のみが発生します。
※2.農業のデジタル化に取り組む行政・JA・産地・法人・生産者グループを優先いたします。基本的には、先方の謝金規程に合わせることとします。
補足:RightARMは既に、ファームレコーズ(株式会社ファーム・アライアンス・マネジメント・株式会社ソフトビル)、アグリノート(ウォーターセル株式会社)、ゼロアグリ(株式会社ルートレック・ネットワークス社)、あぐりログ(株式会社IT工房Z)などとのデータ連携実績があります。
農業のデジタル化に向けた弊社推奨スケジュール
弊社では、「農業・経営・IT」の切り口から、農業ITから始まりスマート農業へと続く10年間を現場で伴走してきました。その経験から、農業経営へデジタル化を実装し、データを経営の意思決定に活用するためには3年から5年かかると考えています。弊社では、データの分析・活用の切り口をまとめたフレームワークを開発し、それを用いて実装を進めていますが、それでも戦略活用や運用定着には3シーズン伴走する必要があります。
弊社が推奨するスケジュールをご紹介いたします。
[表3: https://prtimes.jp/data/corp/55672/table/4_3.jpg ]
※弊社では、クラウドサービスのみを提供しております。受託での業務システム開発は行っておりません。
RightARM for WAGRIについて
RightARM for WAGRI(ライトアーム・フォー・ワグリ)は、農研機構 農業データ連携基盤 WAGRIの会員向けのツール群になります。弊社がスマート農業の実装やデータ活用の現場で、業務効率を上げるために開発している様々なツールを、会員の皆様も活用できるように、企画しました。
テラスマイルでは、society5.0の時代を迎えるにあたり、農業経営がデジタル化され、環境適応という”経営の選択肢”をもつことが重要と考えております。農業はITベンダ・インテグレータが経験を蓄積できる機会が1年1作と時間がかかります。熱い志を持った企業が、弊社と同じ轍を踏み、回り道をするのではなく、経験をシェアし、最短距離で技術革新と持続可能な社会を目指して協力していくことが、未来に向けて必要だと考えました。
今後、志を同じくするベンダ、インテグレータがアグリテックの普及に必要な技術をシェアし、顧客価値に向け切磋琢磨しながら、時代を共に前に進めていけることを、願っています。センサーコンバータAPIは、その第一弾としてリリースします。
※WAGRIとは、農業ICTサービスを提供する民間企業の協調領域として構築。2019年4月から農研機構が運営主体として運用を開始した、農業データ連携基盤のことを指しています。
WAGRI センサーコンバータAPIについて
RightARMが提供している「データコンバート機能」をWAGRI会員向けに提供します。上記スケジュールにおいて、1年目から4年目まで、弊社で活用している機能となります。
ハウス内環境を数値で正確に把握するため、環境センサーを設置する生産者が多い。
多くのメーカーが環境センサーを販売しており、生産者によって使っているメーカーがバラバラ。
生産者Aさんと生産者Bさんのハウス内環境を比較したくても、メーカーにより項目名が異なるためデータ分析がしにくい。
[画像: https://prtimes.jp/i/55672/4/resize/d55672-4-437896-0.png ]
センサーコンバータAPIを利用すると、複数メーカーのセンサーデータを共通化することが可能になります。データ活用の現場で、農業経営者の方々からデータをお預かりし、勉強会を運営するにあたり、直面する課題が、メーカー間の仕様の壁になります。生産者グループ間で情報を共有し、反収向上や所得向上にセンサーデータを活用しようと思っても、結合や加工・データの貼り付けに時間と手間がかかり、本来行いたかった分析や知見共有ができない…。センサーコンバータAPIは、その課題を解決するために社内ツールとして開発されました。
弊社では、このツール開発により、一人当たり多くて1時間/月かかっていた、メーカー間のデータ結合に要する時間がほとんどなくなり、多面的な見える化や、特徴抽出に時間を割けるようになっています。WAGRI上で公開する理由は、「農業分野におけるAI・データに関する契約ガイドライン」(以下、ガイドライン)に沿った運用を願うからです。
具体的な運用につきましては、WAGRI内にあるマニュアルをご覧ください。実際の使用に際しては、無償提供ではありますが、許諾確認をさせて頂きます。
APIのご利用に際して
WAGRI会員にはAPIを無償提供いたします。是非、スマート農業の実装やデータ活用における業務の効率化に使用ください。対応するセンサーについては、ご利用の際にお問い合わせください。今後の弊社業務でも有効かつ、持続可能な社会を目指したご提案につきましては、順次検討させて頂きます。
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