DMPの高精細エッジAIプロセッサ「ZIA(TM) DV720」がTVS REGZAのテレビ「レグザ」の新商品2シリーズに採用
PR TIMES / 2022年5月17日 10時45分
ディープラーニングを活用した映像の高画質化、最適化の実現に貢献
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社: 東京都中野区、代表取締役社長 大澤剛、以下DMP)は、TVS REGZA株式会社(本社: 神奈川県川崎市、代表取締役会長 兼 取締役社長、王雲利 以下TVS REGZA)より本日発表されたテレビの新商品2シリーズにDMPのエッジAIプロセッサIP「ZIA™ DV720(以下DV720)」が採用されていることを発表します。
ZIA™ DV720概要
ディープラーニング推論処理に特化した低消費電力エッジAIプロセッサ
[画像: https://prtimes.jp/i/97549/4/resize/d97549-4-b4b8b289d300f97fa37d-0.png ]
高性能と低消費電力を両立したアーキテクチャ
・演算処理パイプラインを専用ハードウエア化
内部メモリ搭載による低レイテンシー化および
外部メモリアクセスの低減
・電力性能面積の最適化
高精度な演算処理
・FP16の高精度な演算処理
・高い性能拡張性(72-1152MACs)
独自RISC-Vプロセッサを搭載し、様々なディープニューラルネットワークに対応可能(ResNet, SSD, VGG, Yolo, SeqNet, MobileNet etc)
DMPが提供する高精度エッジAIプロセッサ「DV720」は、長年に渡る超小型GPU IPコアのノウハウから独自で開発したAI推論処理専用のFP16(半精度浮動小数点演算)をサポートしたMAC(Multiply-Accumulate operationの略:積和演算)を集積し、高精度演算でありながら高性能、省面積、省電力といった特長を有します。また、TensorFlow、Kerasといった各種業界標準AIフレームワークをサポートしたDV720ソフトウエア開発環境により、学習済のAIモデルをそのままDV720で推論処理可能です。さらにDMPは、プロフェッショナルサービスやテクニカルサポートを通じて、お客様のシステム環境(CPU構成、OS、電力要件など)に対応したIPコアのカスタマイズやソフトウエア開発環境を提供しています。
今回DMPは、チップの開発当初からTVS REGZAの開発チームと密に連携し、DV720の持つハードウエア/ソフトウエア両面に渡るコンフィギュラブル性を活用し、実際のアプリケーションを想定してどのようなハードウエア構成(MAC数、内臓メモリサイズ、バスインターフェース構成等)が良いかを継続的に議論しました。議論を踏まえ、最終的には、CPU負荷を抑えたリアルタイム処理に最適な制御機構の導入など、高画質処理プロセッサとの協調動作のためのカスタマイズを行い、性能電力面積が最適になるようなハードウエア構成を実現しました(当社比較で1.25倍程度の最適化を実現)。また、ソフトウエアの観点では、TVS REGZAでのDNNモデル開発が効率的に進むよう、システムに合わせOS非依存なソフトウエア開発環境にカスタマイズを行い提供しました。上記のようなDV720の製品特長や高度なDMPのテクニカルサービスにより、TVS REGZAの新レグザ2シリーズが発売されるに至りました。DMPは、DV720をレグザに最適なIPコアにカスタマイズして提供しています。DV720は、レグザの高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZRα」に内蔵され、映像の人物の顔を検出すことにより、人物の顔に最適な超解像処理や人物の顔色をより自然な色で表現することを実現しています。
【TVS REGZA株式会社 取締役副社長 石橋泰博様のコメント】
「レグザエンジンZRα」では映像を信号として解析することから一歩進み、人が映像を見て感じていることをエンジンで解析認識し、処理することを目標として開発しました。この目標の実現のため中核となるのが、今回採用した「リアルタイムAIエンジン」です。DMPのAIプロセッサはリアルタイム性に優れ、 かつ、弊社の高画質コアと協調動作できるようなカスタマイズが可能でした。これにより、レグザに最適なリアルタイムAIエンジンを実現することができました。このエンジンを活用することによって、レグザの基本理念である「Real, beyond imagination」の実現に大きく貢献できたと考えています。
【DMP 代表取締役社長 大澤剛のコメント】
TVS REGZA様の新しい高画質映像処理エンジン「レグザエンジン ZRα」に当社DV720をご採用いただき大変光栄です。日本の液晶テレビ市場において、TVS REGZA様とその親会社である中国ハイセンス社のシェアを合わせると首位級であり、また、ハイセンス社は、中国をはじめとしたグローバル市場で高いシェアをお持ちと理解しています。その意味で、DV720の活躍の機会が大きく広がっていることを大変うれしく思います。DV720は、民生機器から産業機器まで様々なアプリケーションで採用実績がございます。DMPは数少ない商用実績のあるAIプロセッサの提供ベンダーとして、今後もお客様のディープラーニングを活用した製品の開発に貢献してまいります。
■ 株式会社 ディジタルメディアプロフェッショナル
DMP は、独自開発した組込機器向け2D/3Dグラフィックス技術のハードウエアIPやソフトウエアIPのライセンス、ならびにこれらのIPを搭載したグラフィックスLSI事業を展開する研究開発型のファブレス半導体ベンダーです。近年はAI分野において世界をリードする「AI Computing Company」となるべく、AIプロセッサIP、ハード/ソフト製品、サービスを含む幅広いポートフォリオと独自に構築したAIエコシステムを通じたソリューションの提供を行っております。https://www.dmprof.com/ja/
(C)2022 株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル DMP、DMPロゴ、ZIAは株式会社ディジタルメディアプロフェッショナルの登録商標です。その他記載されている会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
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