日本の虫除け文化が世界を救う!のその後と「それは回りまわって日本の産業の底力に」
PR TIMES / 2023年4月1日 18時45分
歩み始めた「Successful Sri Lankan Model」スリランカで、日本で見えてきたこと
当法人は、4月1日を夢を発信する日にしようとするApril Dreamに賛同しています。このプレスリリースは「NPO法人S.O.L.」の夢です。
日本とスリランカの友好・健康・安全・平和のために情熱を持って誠実に取り組むNPO法人S.O.L.です。(大阪府枚方市、代表:大下敦子)昨年のApril Dreamにて地味目なNPO法人の記事にも関わらず、25社ものメディア様から配信して頂けた事は私達にとって大きな喜びと共に「進んで良いんだ!」と背中を押して頂く事となりました。本当に、本当に有難うございました。
(昨年の配信)
https://prtimes.jp/main/action.php?run=html&page=releasedetail&company_id=98702&release_id=3&owner=1
そして、コロナ禍の様子を見ながら・・そろり、そろりと動き出すと、私たちの生活にも関わりそうな心配事が見えてきました。
【AMIDOキットの普及に向けて動き出した!】
S.O.LのSuccessful Sri Lankan Modelは「AMIDOキット」を使い、窓の規格サイズが無い国や地域の窓に「網」を簡単に取り付け、デング熱やマラリアなど蚊による感染症予防の一助となろう、そしてこれを包括的な仕組みにしよう、と言う取り組みです。
[画像1: https://prtimes.jp/i/98702/4/resize/d98702-4-bf3e48b73a056826aee9-5.png ]
S.O.L.ではスリランカの住宅事情に合わせ、試行錯誤してきたAMIDOキットをいよいよ周知する準備に取り掛かる事となり、現地調査や材料の選定をしています。
主な材料は三つ。鉄のテープと磁石、網。とてもシンプルな作りです。なるべく現地で材料を調達をしようと試みていますが、今のスリランカは経済が破綻し、極端に物が無い状態です。
【鉄のテープと小割業】
「小割業」と呼ばれる業態をご存じでしょうか。S.O.L.のAMIDOキットに使う鉄のテープについて色々調べて行くと、このテープは「金属小割」と言う業態で製造されている事を知りました。小割業さんが作る物はワッシャー(ネジのゆるみ止め)、洗濯機・エアコンなど家電の内部フレーム、コンセントの中の基盤、自動車の部品などなど、私たちのありとあらゆる生活必需品の中にコッソリ入っています。そんな奥ゆかしきも大変重要な小割屋さん、業界の方の証言によると大阪では毎年2~3社廃業されているそうです。小割屋さんの多くは家族経営ですが大企業の下請け、孫請けの彼らは交渉力も弱く、殆どが次の世代へ引き継ぐ事を良しとしていないそうです。全国的な小割業数の推移が気になります。・・それって、産業の基盤じゃないの?無くなってしまわないの? 絶対に必要な物じゃないの?と心配になりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/98702/4/resize/d98702-4-4433cde845bc7fcc915a-0.jpg ]
【スリランカの現地調査・・本当に物が無い!】
スリランカで現地調査をすると、物不足を実感します。ガスなどのエネルギー源も不足しているので、人々は外で薪を使い、食事を作っています。「雨の日なんか大変よ!」なんて笑って話をしていた現地の人達も最近では深刻な食糧価格の高騰に悲鳴をあげています。お米も卵も去年の2倍以上の価格だそう。肉や魚も1.5倍以上の値上げで毎日の食事の回数を減らすしかない状況だそうです。学校ではお腹が空きすぎて気分が悪くなったり倒れたりする子ども達が続出しています。
そこで寄付を募って学校でフードサービスを行う活動があちこちで始まりましたが、いつまでも寄付に頼る事は厳しく、何かお金を生むことを合わせて行わなければ続かない、と危機感を持ちながら活動しています。
[画像3: https://prtimes.jp/i/98702/4/resize/d98702-4-bbc3135816f4bfe8c754-2.jpg ]
そんな中、スリランカで日本企業の下請けとしての小割屋さんを見つけました。日本の中古の機械を使い、しっかりと小割業を行っています。何だか嬉しくなりました。
【AMIDOキット製作の方向性について】
S.O.L.のプランはAMIDOの周知とキット製作で包括的な仕組みを作ることですが、ここに来てそれにプラスして「鉄のテープ」を現地で作ってみてはどうか?と言う考えが出てきました。今、食べる事にも必死のスリランカで、網戸キットを周知できても売る事は難しいと思ったのです。実はこの鉄のテープ、元々は建設現場で結束バンドに使われている物なのです。これならば確実に売れます。そして日本の家電や自動車などの産業で不可欠な鉄製のパーツを作る基礎の基礎となり得る物なのです。先述した通り、日本の小割業は消えつつあります。スリランカで質の良い小割製品を作る事が出来たら、日本の産業も安心してモノ作りが続けられると思うのです。
・・初期投資がそれなりにかかるので、私たちのようなNPO法人では資金調達が大きな課題になります。しかし何とか実現できる方法を考えて行かなければなりません。
なぜならば蚊による感染症を少しでも減らす事を目標にしながらも若者の海外流出が止まらないスリランカに新たな産業を根付かせる事が出来るのならば、それは、とてもとても意義がある事だからです。そして少しでもスリランカの経済が上向きになり、お腹を空かせた子ども達がお腹いっぱいにご飯を食べられる日が一日でも早く訪れるよう、S.O.L.の挑戦はまだまだ続きます。
[画像4: https://prtimes.jp/i/98702/4/resize/d98702-4-6e4d4aee24991c15569e-1.jpg ]
【NPO法人S.O.L.について】
スリランカの教育施設訪問ツアーやビジネスマッチングツアーの企画、催行をしながら文化交流やスリランカの情報提供を行っています。スリランカのアニマルアタック(野生生物により人間が被害を受ける事象)に関する支援活動も行っています。
~S.O.L.のデング熱対策に関する活動~
2015年よりこれまでにおよそ300kgの蚊取り線香(株式会社ライオンケミカル様より寄贈)を京都大学アジアアフリカ研究所やライオンズクラブなどの協力により、スリランカの幼稚園、小・中学校、高校、老人ホーム、障がい者施設、農業従事者など延べ6,000人へ寄贈する。
2017年デング熱流行中の国立病院を見学。
2019年より施設や教育機関、スリランカ在住者コミュニティに虫除けについてのアンケート調査を実施。
2021年5月よりスリランカのクルネイガラ州ポルガハウェラで網戸の実証実験を始める。
2021年11月S.O.L.網戸キットを開発
2022年11月スリランカ大使館にてロドニ・ペレーラ大使とAMIDOキットの可能性について面談
2023年3月スリランカでもっと積極的に活動を行うため、スリランカにNGOを設立申請中
「April Dream」は、4月1日に企業がやがて叶えたい夢を発信する、PR TIMESによるプロジェクトです。私たちはこの夢の実現を本気で目指しています。
【会社概要】
法人名:NPO法人S.O.L.(ソル)
法人所在地:大阪府枚方市春日西町1‐50‐1
理事長:大下敦子
事業内容: スリランカに関する情報提供、コンサルティング、ビジネスマッチング、スタディツアーの企画・催行。
設立: 2015年12月14日
HP:https://seedoflanka.com
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