1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

ティアフォーと松尾研究所、自動運転2.0に向けた生成AI開発プロジェクトを開始 大規模世界モデルをオープンソース化へ

PR TIMES / 2024年10月17日 11時45分



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/113160/4/113160-4-bbce768d1ea846b5418dda4eb952d999-568x318.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



自動運転の民主化をビジョンに掲げるティアフォーと東京大学大学院工学系研究科松尾・岩澤研究室における研究成果の開発・実装を担う松尾研究所は、自動運転レベル4の運行設計領域(Operational Design Domain:ODD)を飛躍的に拡大させるための生成AI開発を開始しました。本プロジェクトでは、大量の走行データを学習して実世界の運転行動の常識を模倣できる大規模世界モデルを構築することで、事前に定義したルールが適用できない状況においても、周囲の環境情報から適切な運転行動を生成可能なEnd-to-End AIを実現します。また、最新の生成AIと従来のロボット工学を組み合わせたハイブリッドなフレームワークを設計することで、商用車から自家用車まで様々な車種に対応でき、かつ高速道路から市街地まで様々な環境に対応できる自動運転ソフトウェアを実現します。これらの成果はすべてオープンソースとして公開する予定です。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/113160/4/113160-4-89de932493f6aa17cec15f56d8b04e79-568x318.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]



自動運転レベル4に対する従来のロボット工学的なアプローチでは、認知・判断・操作に係る様々な機能モジュールを組み合わせるために、事前定義された高精度地図や詳細なルールの記述が必要でした。このようなアーキテクチャは自動運転1.0と呼ばれ、ティアフォーが開発を主導する自動運転用オープンソースソフトウェア「Autoware*1」にも採用され、国内外の様々な自動運転レベル4の製品サービス開発で実績を重ねてきました。一方、近年では、認知・判断・操作に係る様々な機能モジュールと同じ効果を1 つの End-to-End AIモデルで実現できるようになり、そこに従来のロボット工学的なアプローチも織り交ぜた自動運転2.0 アーキテクチャが登場し、自動運転レベル4 のODD 拡大につながっています。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/113160/4/113160-4-8bfd0048ef6e6b04017884ca812898f8-568x266.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
自動運転1.0と自動運転2.0*2


ティアフォーと松尾研究所は、2020年から自動運転に向けたAI技術開発に関する協業を開始し、生成AIによるアプローチとロボット工学によるアプローチの両方の研究開発を進めてきました。本プロジェクトでは、それらの成果を活用した大規模世界モデルに基づくEnd-to-End AIを実現し、オープンソースソフトウェアとして公開することにより、自動運転2.0の民主化を目指します。また、以下に示す社内外の複数のAIプロジェクトと連携し、さらなる付加価値を提供していきます。

ニューラルシミュレータによるEnd-to-End AIの学習および評価
● 協調的機械学習基盤(Co-MLOps)を用いた大規模データによるEnd-to-End AIの学習
Cars That Think and Talk(CT3)をインタフェースとしたEnd-to-End AIの動作説明

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/113160/4/113160-4-4fa4bd695a371b505ca553c37298730b-568x334.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
世界モデルの概要


これらに加えて、ティアフォーは、次世代の自動運転2.0アーキテクチャとして、確実な安全性担保のために詳細なルールが記述できる従来のロボット工学的なアプローチと複雑な場面での可用性担保のためのEnd-to-End AIを統合したハイブリッドフレームワークの設計に取り組みます。この開発成果を「Autoware」に組み込み、2025年中に公開する予定です。

[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/113160/4/113160-4-2c40b070edf777110198a7d6b6804fe9-1314x300.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
自動運転2.0に向けたハイブリッドフレームワークの設計



ティアフォー 代表取締役社長CEO 加藤真平のコメント

生成AIの進化は目覚ましく、自動運転2.0を実現するための重要な鍵となっています。AI開発を強みとする松尾研究所と自動運転技術開発を強みとする当社の強力なタッグにより、ロボットタクシーを始めとした自動運転の社会実装をより加速することができると信じています。また、「Autoware」の開発を主導する会社として、この最先端の技術をオープンにすることでコミュニティ全体での技術開発を推進していく世界を目指します。

株式会社松尾研究所 技術顧問 松尾豊のコメント

世界モデルは、人間の外界に関する知的能力をモデル化した技術であり、複雑な実環境下での安全な移動を実現する自動運転に欠かせない要素といえます。本プロジェクトを通じて、安全で快適なモビリティの実現に貢献できることを期待しています。


*1 Autoware はThe Autoware Foundation の商標です。
*2 「Autonomy 2.0: Why is self-driving always 5 years away?」より引用


ティアフォーについて

TIER IV(ティアフォー)は、「自動運転の民主化」をビジョンとし、世界初のオープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発を主導するディープテック企業として、自動運転システムの社会実装を推進しています。「Autoware」を活用したソフトウェアプラットフォームを自社製品として提供し、これらの製品を基盤に市場の需要に対応したソリューションを展開しています。「Autoware」が生み出すエコシステムを通じて、世界各地のパートナーと協力して自動運転システムの可能性を拡大し、より良い社会の実現を目指しています。

━━会社概要━━
【社名】株式会社ティアフォー
【所在地】東京都品川区
【URL】https://tier4.jp
【設立年月】2015年12月
【主な事業内容】
・自動運転プラットフォーム開発事業
・自動運転ウェブサービス開発事業
・自動運転システム開発キット販売事業
・自動運転技術の教育事業

松尾研究所について
株式会社松尾研究所は国立大学法人 東京大学 工学系研究科 松尾・岩澤研究室に伴走し、大学を中心としたイノベーションを生み出す「エコシステム」を作り、大きく発展させることを目的に設立された研究所です。松尾・岩澤研究室の「研究」の成果・技術の「開発・実装」を行い、広く社会に普及を目指し、日本の産業競争力の向上に貢献しています。

━━会社概要━━
【社名】株式会社松尾研究所
【所在地】東京都文京区
【URL】 http://matsuo-institute.com
【設立年月】2020年2月


お問い合わせ先
pr@matsuo-institute.com

企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください