【開催レポート】早稲田大学ビジネススクールが「EFMD Asia」年次総会をホスト開催
PR TIMES / 2024年11月6日 15時45分
世界のビジネススクールリーダーが早稲田大学に集結、新時代のビジネススクールの在り方について議論
早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール、東京都新宿区:研究科長 池上重輔)は、2024年10月23日から25日の3日間に渡って国際的なビジネススクール認証機関「EFMD」のアジア年次総会をホスト開催しました。
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△2024年10月に早稲田大学で開催された EFMD Asia年次総会の様子
会場となった早稲田大学国際会議場には、アジアを中心に、世界18の国と地域からビジネススクール関係者や企業経営者など約130人が参加しました。
テーマは「Less complexity, More sustainability!」
AIをはじめとするテクノロジーの急速な進化や、サステナビリティ経営の重要性が増すなど、ビジネス環境は大きく変化しています。
それに伴い、ビジネススクール教育のあるべき姿についても臨機応変に対応する必要があり、カリキュラムの刷新、必要なスキルを持った教員の確保、リスキリングの推進、そして産官学連携の強化など、様々なテーマが話し合われました。
各国の参加者による活発な議論を通じて、急速に変化する世界において、ビジネススクールが担う役割の重要性を改めて認識。今後もグローバルレベルでの協力関係を強化し、社会に貢献する人材育成に尽力していく事で一致し幕を閉じました。
3日間にわたるカンファレンスを終え、座長を務めた早稲田大学ビジネススクール研究科長の池上重輔教授は「AI、サステナビリティ、ファミリービジネスなど、今日のビジネススクールが直面する課題は多岐にわたります。EFMDアジア年次総会では、これらの課題と機会に焦点を当て、新たな時代のビジネススクールの在り方について、世界各国からの参加者と活発な議論を交わしました。
18カ国・地域の具体的な事例や取り組みを共有することで、多くの示唆を得ることができました。
特に、テクノロジーと教育の融合、そして持続可能な社会の実現に向けたビジネススクールの役割について、白熱した議論が展開されたことは大きな成果です。
また日本の独自性の一つとしてコンテンツマネジメントとゲーミフィケーションをテーマにしてほしいと要望され、2つのセッションを設けました。海外の知見を日本の文脈に落とし込んだ事業展開は海外の参加者から大変参考になると好評でした。これらの知見を早稲田大学ビジネススクールの教育・研究活動に反映させ、教育の質の向上に繋げ、ひいては社会に貢献する人材育成に一層尽力してまいります。」と述べ、カンファレンスの意義を強調しました。
EFMD アジア年次総会 各セッションの概要
■基調講演「Education is the Backbone of Future Human Life」
元日産自動車COO、株式会社INCJ 代表取締役会長 志賀俊之氏
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△2024年10月に早稲田大学で開催されたEFMD Asiaで講演する元日産自動車COO、株式会社INCJ 代表取締役会長 志賀俊之氏
志賀氏は自身の日産自動車での経験や、日本の製造業におけるグローバル競争力の低下などの話を通して、激化するグローバル競争において人材育成が企業の持続的成長に不可欠であることを強調しました。
■全体セッション 「Family Business: Impact, Influence and Future」
中国 CEIBS学長 Dominique Turpin氏
インド SPJIMRファミリービジネス担当エグゼクティブデレクター Tulsi Jayakumar氏
早稲田大学総合研究機構国際ファミリービジネス総合研究所招聘研究員 米田隆氏
モデレーター: EFMD Yuan Ding氏
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△EFMD Asia 2024「Family Business: Impact, Influence and Future」の様子
本セッションでは、ファミリービジネスの割合が大きいアジアにおいて、ファミリービジネス特有のガバナンス構造や、後継者育成に伴う課題、対応するためのカリキュラムについて、具体的な事例を交えながら議論が深まりました。
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△EFMD Asia 2024
参加者からは、自国の事業承継者育成カリキュラムの現状や課題を共有する声が多く聞かれ、国際的な視点での解決策を探る貴重な機会となりました。
■分科会 「Skilling for Life?」
英国 Manchester Metropolitan B-School Sarah Fidment教授
早稲田大学ビジネススクール 入山章栄教授
モデレーター: 早稲田大学ビジネススクール 堀江徹教授
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△EFMD Asia 2024「「Skilling for Life?」」の様子
本セッションでは、ビジネスを取り巻く環境やテクノロジーの進化に必要不可欠なリスキリングについて、それぞれ国の課題や取り組みがワークショップを交えて共有され、白熱した議論が繰り広げられました。
■分科会 「Reshaping Programs」
ベトナム CFVG Fabien De Geuser学部長
早稲田大学ビジネススクール教務主任 澁谷覚教授
モデレーター: EFMD Christophe Terrasse氏
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△EFMD Asia 2024「Reshaping Programs」の様子
本セッションでは時代に即してどのようにカリキュラムの編成を改革してゆくかについて、日本・フランス・ベトナムなどの事例を中心に議論が交わされました。クリティカルシンキングというキーコンセプト一つをとっても多様な解釈がありうることなどが議論されました。
■全体セッション 「Data “New Currency of Knowledge” + Technology “New Driver”」
ドイツ Gisma University of Applied Sciences President Ramon O’Callaghan氏
オーストラリア University of Sydney Business School 副学部長Suresh Cuganesan氏
早稲田大学ビジネススクール 斉藤賢爾教授
モデレーター:Susan Hart, Associate Director, QS, EFMD
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△EFMD Asia 2024「Data “New Currency of Knowledge” + Technology “New Driver”」の様子
本セッションでは、テクノロジーの進化をいかに社会人教育に迅速に融合させるかについて活発な議論が展開されました。グローバル規模で喫緊の課題となっている事から、会場からも技術面のみでなく哲学的な見地も含め多くの質問が寄せられました。
■全体セッション「Learning the Japanese way: Dragon Ball exhibit supplemented by using art and artist to learn better」
ボストン・コンサルティング・グループ東京オフィス
パートナー&アソシエイトディレクター 久保田一輝氏
株式会社Hart Catch 代表取締役 西村真里子氏
早稲田大学ビジネススクール 長内厚教授
モデレーター:早稲田大学ビジネススクール 菅野寛教授
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△EFMD Asia 2024「Learning the Japanese way: Dragon Ball exhibit supplemented by using art and artist to learn better」の様子
本セッションでは日本の人気アニメの事例を交えながら、日本のアニメビジネスについて登壇者が発表し、議論を展開しました。
日本のアニメビジネスのトピックは、海外からの参加者の興味を引き、会場の参加者からの質問が相次ぎ白熱した議論が展開されました。
■全体セッション 「Leading Sustainable Organisations」
オーストラリア Monash Business School副学長 Carla Wilkin氏
タイ Sasin Deputy Director Dibyendu Bose氏
中国 CKGSB ESG and Social Innovationセンター長 Rui Zhu氏
モデレーター: 米国Brillio ESGシニアディレクター兼グローバルヘッドAbhishek Ranjan氏
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△EFMD Asia 2024「Leading Sustainable Organisations」の様子
このセッションでは、世界的に取り組みが加速しているサステナブル経営について、ビジネススクールがどのように模範となることができるか、各国のビジネススクールの具体的な事例を共有し、活発な議論が行われました。
■分科会 「Green Action: Sharing the Experience of a Green Initiative」
インドネシア BINUS Pantri Heriyati准教授
インベスコ・アセットマネジメント株式会社 投資戦略部部長 内誠一郎氏
早稲田大学商学部 マレン・ジョエル・ベーカー准教授
モデレーター: 早稲田大学ビジネススクール 佐藤克宏教授
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△EFMD Asia 2024「Green Action: Sharing the Experience of a Green Initiative」の様子
本セッションでは、環境活動を推進するにあたって直面する課題と変化をもたらす為に必要なガバナンスについて、事例を交えながら議論しました。
■分科会「Learning as we play: Gaming」
株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ代表取締役 蓮沼孝氏
株式会社ロバート・ラスムセン・アンド・アソシエイツ取締役 石原正雄氏
早稲田大学ビジネススクール研究科長 池上重輔教授
モデレーター: オーストラリア Griffith University 副学長 Caitlin Byrne氏
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△EFMD Asia 2024「Learning as we play: Gaming」の様子
本セッションでは早稲田大学ビジネススクールでも取り入れているLegoを使ってディシジョンメイキングや戦略を学ぶ手法を、ワークショップを交えて行い、またゲーミフィケーションがどのように発展してきたのか、日本で自治体、企業、学校などでどのように取り組みが進んでいるのかをSEGA XD社の事例などをもとに議論しました。
■EFMD(European Foundation for Management Development)について
1972年にベルギーで設立されたビジネススクールの国際認証機関で、日本では「欧州経営開発財団」とも呼ばれています。世界で合計983校のビジネススクールが、EFMDの認証を受けています。EFMDは、ビジネススクールの教育の質を評価する認証「EQUIS」を発行しており、2024年10月現在、EQUISの認証を受けている日本の大学院やビジネススクールは早稲田大学ビジネススクールを含めて3校です。
■早稲田大学大学院経営管理研究科(早稲田大学ビジネススクール、WBS)について
https://www.waseda.jp/fcom/wbs/
ビジネス社会において専門的能力と的確な判断力を備え、世界的視野で活躍できる高度専門職業人を育成するための国内最大級の学生数を誇るMBAスクールです。MBAとファイナンス修士(専門職):Master of Science in Finance(MScF)の2つの学位プログラムがあります。
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