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世界初の「日本人に最適化されたエピゲノム年齢測定」の特許を活用して日本初のエピゲノム年齢測定セットの販売を2024年10月から開始!

PR TIMES / 2024年6月2日 11時45分

微量の血液から生物学的年齢(エピゲノム年齢)を計算する新たな実験手法が開発され、低価格かつ負担の少ない検査が可能に



2024年6月2日 - エピクロノス株式会社(東京都港区、代表取締役社長:清水厚志)の清水らは所属する岩手医科大学において、この度、安価にDNAメチル化状態を測定する実験手法を開発し微量の血液からエピゲノム年齢を計算することに成功しました。弊社はこの実験手法を用いて、エピクロノスの新たなサービスとして、低価格かつ負担の少ないエピゲノム年齢検査サービスを2024年10月からオンライン販売致します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140307/4/140307-4-44d33310c05060211e3aae2ad99ee180-1480x1974.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
写真1:エピクロノス社のエピゲノム年齢測定セット

 一般的にDNAメチル化状態の測定には、DNAメチル化マイクロアレイやキャプチャーシークエンシングが用いられています。これらはゲノム上の数万~100万か所のDNAメチル化状態を網羅的に測定できるため、大量の情報が得られます。これらの情報から、加齢の状態を推定するためのDNAメチル化部位を選抜して開発されたのが本サービスとなります。これまでに報告されているエピゲノム年齢推定に必要なDNAメチル化部位は、多くの場合数百ヶ所です。つまり、エピゲノム年齢を推定するために網羅的なデータを集める必要はありません。

 そこで清水らは、エピゲノム計算モデル(特許第7442221号)で必要となるDNAメチル化部位のみを取り出しDNAメチル化状態を測定する、従来手法と比べて必要コストを大幅に抑えた手に取りやすい価格帯を実現する実験プロトコルを開発しました。

 さらに、DNAメチル化状態の測定には主に、病院やクリニックなどで医療従事者が採血管を用いて採取した血液(静脈血)が用いられており、利用者の心理的・身体的負担がありました。そこで清水らは、比較的簡単に自己採血できるランセットと呼ばれる穿刺器具を用いて指先から採取した50 μL程度の微量血液からエピゲノム年齢計算を行うプロトコルの構築を試みました。この結果、自己採血した微量血液からエピゲノム年齢の計算に必要なDNAメチル化部位を安定的に測定し、エピゲノム年齢を推定する手法の確立に成功しました。この成果により、エピゲノム年齢計算に伴う心理的・身体的・経済的負担を軽減し、エピゲノム年齢検査を皆様にとってより身近なものにできると考えております。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/140307/4/140307-4-ec7f7014c1de632a1f38a55a794c8917-1600x1600.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
写真2:微量血液採取のイメージ。ご自宅で簡単に採血できます。

 弊社ではこの技術を利用し、病院やクリニックに来院せずともご自宅で、かつご自身で簡単に採血し、オンラインにて結果が得られるサービスを開始します。

 本サービスで行うエピゲノム年齢の測定は、専門家からの査読を受け国際医学誌「The Lancet Healthy Longevity」に掲載された技術であり、昨年2023年に開催された第23回抗加齢医学会総会での最優秀演題賞受賞の他、経済産業省J-STAR X米国東海岸コース Bridge to Mass Challengeのファイナリストへの選出、また日本抗加齢医学会、日本抗加齢協会共催によるヘルスケアベンチャー大賞においてもファイナリストに選出された確かなものとなります。

 これまでの専門誌への掲載、学会や公的機関からの支援、そして2024年3月4日の特許成立を受け、この度、弊社では本実験手法に基づくエピゲノム年齢検査サービスを、可能な限り安価にかつ迅速にご家庭にお届けすべく、エピゲノム年齢検査サービスを市場展開いたします。弊社はエピゲノム年齢を可視化、「見える化」することで、一人ひとりが自身の加齢速度に基づく効率的な予防を実現できるように、これからもアカデミアとビジネスが一丸となって事業推進を進めてまいります。なお販売方法、販売開始日、販売価格、納期等については日を改めてリリースを致しますので今しばらくお待ちください。

 一般家庭のみならず、企業や学術機関などでも非常に簡単に導入頂けます。先月末発表した「DNAメチル化マイクロアレイと日本人レファレンスを用いたエピゲノム年齢解析」の他にも今後、更にエピゲノム年齢、エピゲノムによる疾患マーカーなど様々なサービスを展開してまいります。また弊社では、エピゲノム年齢解析における弊社の圧倒的な優位性を生かした協業も行っていきたいと考えております。「共創」の精神で、これからもエピクロノス株式会社はエピゲノム年齢、エピゲノム疾患マーカーのパイオニアとし、少しでも早く、少しでも身近に、皆様の健康寿命延伸に貢献してまいります。どうぞご期待ください。

注釈
エピクロノス株式会社について
エピクロノス株式会社は、岩手医科大学の先端的な生体情報解析技術を基盤として設立された大学発ベンチャー企業です。老化研究と健康科学の最前線で、DNAメチル化を利用した革新的な生物学的年齢の計算方法や疾患の早期発見技術の開発に取り組んでいます。人々の健康寿命の延伸と疾病の早期発見・予防に貢献することを目指し、科学的根拠に基づいた製品とサービスを提供しています。

DNA メチル化とは
DNA を構成する塩基 A(アデニン)、C(シトシン)、G(グアニン)、T(チミン)のうち、主に C と G が並ぶ部位(CpG)の C にメチル基(-CH3)が付くこ とをいいます。発生時期の細胞の種類の決定や遺伝子発現の制御などに関与し ており、生活習慣や環境化学物質の曝露などによって後天的に変化します。

エピゲノム年齢推定法とは
DNA メチル化状態は生活習慣や環境暴露によって生涯変化し続けます。また、DNA メチル化状態の変化は長期的に蓄積する場合があることから、DNA メチル 化状態は出生後の時間変化、すなわち年齢を反映します。この特徴に注目し、 DNA メチル化状態から個人の年齢(DNA メチル化年齢またはエピゲノム年齢)を推定する方法が開発されています。従来の DNA メチル化年齢推定法は欧米人のデータに基づいて開発されてお りましたが、岩手医科大学では TMM 計画地域住民コホート調査で収集した DNA メチル化情報をもとに、日本人に特化した エピゲノム年齢推定法を開発しました。エピゲノム年齢は暦年齢と相関しますが、個人ごとに暦年齢よりも高い、または低い値を示す場合があります。この エピゲノム年齢の暦年齢からの逸脱は老化状態や健康状態を反映することが示されており、健康指標としての活用が始まっています。

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