【カリフォルニアくるみ協会】カリフォルニア大学と米国農務省の研究により くるみが前立腺ガン対策となる可能性を発表
PR TIMES / 2012年2月2日 12時21分
カリフォルニアくるみ協会(本部:米国カリフォルニア州フォルサム)は、『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション』にて発表された、カリフォルニア大学デイヴィス校と米国農務省西部地区研究所(カリフォルニア州オールバニー)の研究で、前立腺腫瘍のあるマウスにくるみを摂取させると、腫瘍のサイズ、増殖速度をそれぞれ抑制する効果があったことを発表しました。(米国カリフォルニア フォルサム発 2012年1月25日)
■くるみがガンの予防と増殖抑制の両方において効果を示す
前立腺ガンは男性約6人中1人に生じる重大な健康問題で、アメリカでは男性のガンによる死亡の主要原因となっています。(※1)この戦いに希望を与える研究がこのほど行われました。『ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・ニュートリション』に発表された研究によると、くるみには前立腺ガンのリスク抑制を助ける可能性があるそうです。カリフォルニア大学デイヴィス校と米国農務省西部地区研究所(カリフォルニア州オールバニー)の研究者らによる研究で、前立腺腫瘍のあるマウスに人間なら1日3オンス(85グラム)に相当するくるみを摂取させると、比較対照マウスと比べて腫瘍のサイズが約50%、増殖速度が約30%、それぞれ抑制されました。くるみを摂取したマウスでは、前立腺ガンと強く関連するバイオマーカーのインスリン様増殖因子1(IGF-1)の血漿濃度が低下したことに加え、LDL(悪玉)コレステロールの低下、肝臓のメタボローム(IGF-1とコレステロールの主たる供給源である肝臓で生じる化学作用の総体)の明白な変化も見られました。
「これらの結果から、くるみがガンの予防と増殖抑制の両方において効果を示す可能性が大いに期待されます。したがって、バランスのとれた食事に、たくさんの野菜や果物とともにくるみをとり入れるべきと考えられます」と研究責任者のポール・デイヴィス博士は述べています。くるみは心臓の健康に役立つ食品として広く知られていますが、今回の前立腺ガンに関する研究は、くるみがマウスの乳ガンの発生と増殖を遅らせるというマーシャル大学が先に発表した研究とともに、くるみがガン対策の手段にもなる可能性を示します。
※1 http://www.pcf.org/site/c.leJRIROrEpH/b.5800851/k.645A/Prostate_Cancer_FAQs.htm
■ガン対策と考えられているくるみの成分
デイヴィス博士は、今回の発見がくるみに含まれる単独の成分によるものではなく、複数の成分が協調して作用することによるものだと考えています。「くるみは、オメガ3脂肪酸、ガンマトコフェロール(ビタミンEの一種)、ポリフェノール、抗酸化物質といった健康に役立つ成分がたっぷり詰まったホールフード(未精製の食品)です。したがって、これらの成分が相乗的に作用すると考えられます」と博士は語ります。
米国ガン研究協会(AICR)の栄養コンサルタントを務める登録栄養士のカレン・コリンズは、今回の発見によって、くるみなどの植物性食品を毎日の食事にとり入れるべきと考える根拠が増えたと言います。「ガンの予防と治療において、栄養は重要な要素です」とコリンズは言います。それだけでなく「アメリカでは前立腺ガンの約11%が予防可能だと推定されています。健康的な食事、定期的な運動、適正体重の維持が、前立腺ガンやその他のガンを減らすために推奨されている戦略を構成する3項目です」とのことです。
独立行政法人国立がんセンターがん対策情報センター(※2)によると、日本では前立腺がんは男性の部位別がん死亡率の第6位(2009年)ですが、罹患数では第3位(2005年)で、特に60代以上になるとその割合が大きくなります。2009年のデータに基づくと、生涯において前立腺がんで死亡する確率は73人に1人、また罹患する確率は16人に1人となっており、近年の高齢化、食生活の欧米化と検査精度の向上による正確な診断により、日本人の前立腺がん患者数は増えています。
※2 http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
■カリフォルニア大学デイヴィス校ホームページ内にある研究の概要
http://www.ucdmc.ucdavis.edu/publish/news/newsroom/6150
*カリフォルニア くるみ協会 (California Walnut Commission/CWC) とは
1987年に設立されたカリフォルニア くるみ協会は、生産業者の課徴金から資金を得ています。カリフォルニア州の代理機関として、カリフォルニア州食品農業局(CDFA)の長官と協調して活動します。主に健康に関する研究と輸出市場開拓の活動をおこないます。カリフォルニアくるみに関する健康情報、レシピ、または産業界に関する情報は、
www.walnuts.org(英語)及びwww.californiakurumi.jp (日本語)まで。
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
“くるみ”をはじめとするオメガ3脂肪酸が豊富な食品の摂取は、アルツハイマー病の予防に大きな役割を果たす可能性が最新研究から示唆されています
@Press / 2024年9月20日 10時30分
-
芽まで食べると「がん予防成分」がたっぷり摂れる…冷凍コーナーでも買える「長生きする最強野菜」の名前
プレジデントオンライン / 2024年9月20日 8時15分
-
ネオアンチゲン特異的CD4+ Tリンパ球が腫瘍増殖を抑制する機構の解明
PR TIMES / 2024年9月14日 12時45分
-
背が高いとガンになりやすい 高身長の人が気をつけるべき対策とは
もぐもぐニュース / 2024年9月2日 15時12分
-
「アロエは医者いらず」を視覚的に実証、世界初*キダチアロエの薬効成分をイメージング質量分析で可視化
PR TIMES / 2024年9月2日 14時45分
ランキング
-
1『地面師たち』積水ハウスの“秘密文書”に見る巨額詐欺事件の真相「ずさんな手書き稟議書」「急展開した取引」の背景に派閥争い
NEWSポストセブン / 2024年9月23日 11時13分
-
2出戻り社員「アルムナイ採用」が増えた切実な事情 かつては"裏切り者扱い"も今や大歓迎だが…
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 11時0分
-
310月に「チョコレート」などまた値上げ…一方で「サンマ」「ブリ」など秋の味覚はお買い得!?
MBSニュース / 2024年9月23日 18時0分
-
4「効率化で"不要になった社員"」活用する術ある?
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 13時0分
-
5「一石二鳥」商品が続々登場 日々使って、災害時にも
共同通信 / 2024年9月23日 15時31分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください