離島で暮らす高齢者を笑顔に。困難を乗り越え、壱岐島初の「移動美容室」営業開始

ビヨウシツハリマ(壱岐市郷ノ浦町、代表播磨大作　38歳）は、2018年3月4日(日)から「移動美容室カメリア」を試験営業し、4月1日（日）から本営業を開始する。一人でも多くの高齢者に美容サービスを提供したいと、国境離島新法の雇用機会拡充事業を利用。いざ準備を始めたが働く人が集まらないという壁もあった。多くの人のサポートを得て、こぎつけた開業。次の試練は広報活動だ。



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島のニーズに応える美容師
ビヨウシツハリマは2007年に、壱岐の島で初めて低価格サロン（1000円カット）を始める。「安く、早く、かっこよく、1000円でも手を抜かないサービス」が評判を呼び、その6年後の2013年には２号店ヘアーサロン8.1をオープン。2店舗とも順調に営業していたがある日、昔から来てくださっている80代のお客様が大変な思いをして、来てくれているということに気づく。改めて考えると、来店されるお客様の9割が車で来られ、運転できない高齢の方は家族の方に送っていただいていた。壱岐島内の高齢化が進み、公共交通機関が発達していない島内において自家用車を持っていない高齢者には美容室に行くにも困難な状況にあり、今後は高齢者への手助けをしたいと思い、壱岐島内初となる、移動美容室の可能性を探りはじめた。

国の補助金申請と移動美容車の獲得
2017年4月から始まった国の補助金を利用して移動美容車の購入と運転手の人件費にあてる。車の製作は身体が不自由な方を補助する機械なども揃っており、移動美容車を作る実績を多く持つオオシマ自工に頼んだ。お客様2名の対応ができ、シャンプー、パーマ、カラー、カットができるように整備してもらう。また、車椅子でも利用できるよう昇降機をつけること、そして壱岐島内の狭い道にも対応できる、コンパクトな仕様にした。全てが初めての試みに、たくさんの壁が立ちはだかり、県職員・市職員・保健所の方など多くの方のアドバイスやサポートを得て一つ一つの困難を乗り越えた。

人が集まらない・思ったより施設との契約が決まらない
2017年の8月から人を募集するが、なかなか集まらなかった。根気よく４ヶ月間SNSを通じて呼びかけ続け、幸いにも12月に人が決まる。年があけて色々な準備が整い、今の店のスタイリストの仕事の合間に、移動美容室の周知のための営業活動を始めた。現在はデイケアセンターや老人会などを周り、移動美容室の存在を知ってもらおうと奔走中である。なかなか施設との契約は決まらない。また、「高齢の方はSNSなどは見ない。病院や施設にポスターなどを出しているが、まだまだ周知が足りない」という。2月22日は老人会の中の婦人部に顔を出すとか。「今までとは違うお客様層ですが、みんな話しを聞いてくれ、　　”よかことしてるっ”て応援してくれる。最近は高齢の方に話しに行くのが一番の楽しみになっているんですよ」。38歳のオーナースタイリストははにかむ。

移動美容室　カメリア 070-2345-0821
予約開始　2月1日
3月のカット・カラー・パーマは1000円引き

メニュー
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*9:00～12:00、13:00～17:00 *休み：お正月・GW・お盆　その他は不定休

＜日にちによって訪問する町が異なります＞
郷ノ浦町：5日・6日・7日・12日・13日・14日・19日・20日・21日・26日・27日・28日
(5日と20日は郷ノ浦社協に伺います）
芦辺町：2日・3日・9日・10日・116日・17日・23日・24日・30日・31日
勝本町：1日・8日・15日・22日・29日
石田町：4日・11日・18日・25日


■ 本件に関するお問い合わせ
ビヨウシツハリマ Tel: [phone] (播磨大作)
HP:https://shimanobiyoushi.shopinfo.jp/
facebook: シマノビヨウシ

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