“One Health (1つの健康)”を目指し、認知・普及を促進させるシンボルが完成 One Health (ワンヘルス)シンボルマークを発表!~11月6日(月)より公開~
PR TIMES / 2017年11月2日 15時1分
薬剤耐性(AMR)対策を進める機運が高まり、人・動物・環境などの分野に携わる人々が連携して対策に取り組む必要性がでてきました。 “One Health”(ワンヘルス=さまざまな分野の健康が軸になって相互作用する)という理念は、世界に広まり、各分野や国境を越えた活動が行われています。
AMRは不適切な薬の使い方などにより、病原体が変化して抗菌薬・抗生物質が効かなくなることですが、その耐性菌が人や動物間で相互に感染したり、 食品や環境を介して感染するなど、感染ルートは多岐にわたります。これを解決するため、人ばかりでなく動物や環境の健康にも目を向けて伝搬経路を断ち切っていくことが喫緊の課題となっています。ワンヘルス・アプローチの理念を多くの人と共有し、賛同していただくことが課題解決の近道であると考えます。
厚生労働省と国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター(以下AMRCRC) は、このワンヘルスの視点から、薬剤耐性(AMR)対策の普及啓蒙を目的とした、広い領域で使えるコミュニケーションシンボルマークを制作いたしました。
※AMR-Antimicrobial Resistance
▼シンボルマーク(基本)
[画像1: https://prtimes.jp/i/28344/5/resize/d28344-5-278890-0.jpg ]
▼シンボルマーク(テキスト込みVer.)
[画像2: https://prtimes.jp/i/28344/5/resize/d28344-5-416290-1.jpg ]
[画像3: https://prtimes.jp/i/28344/5/resize/d28344-5-206604-2.jpg ]
制作意図
「人」「動物」「環境」の健康が相互に関連して三位一体となり、バランスよくカタチづくることでワンヘルスを表現しています。配色はセンターの健康を意味する青の円から派生したそれぞれの明るい色の変化で「明るい未来の健康」へつながるイメージを強調したシンボルマークに仕上げています。
薬剤耐性(AMR) 情報サイト(http://amr.ncgm.go.jp/general/1-8.html)で11月6日(月)より公開。
[画像4: https://prtimes.jp/i/28344/5/resize/d28344-5-375863-3.jpg ]
One Health(ワンヘルス=1つの健康)・アプローチは、人、動物、環境の中に存在する感染症などのリスクに対して、それらの衛生に関わる人々が連携し、横断的に課題解決を図っていくものです。 中でも自然界での脅威が、人間を脅かす元凶となっています。
抗菌薬は医療現場のみならず、獣医療、畜水産農業などの現場でも使用されています。 薬剤耐性(AMR)を持つ遺伝子が、食品や環境などを介して人へ伝播する可能性があるため、ワンヘルス・アプローチの精神に則り、AMRCRCをはじめ、関係府・省庁や各分野の民間関係団体など他分野の専門家とともに一体的な取組みを進めていく必要があります。
[画像5: https://prtimes.jp/i/28344/5/resize/d28344-5-115794-4.jpg ]
厚生労働省 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン (2016-2020)より引用
[画像6: https://prtimes.jp/i/28344/5/resize/d28344-5-891900-5.jpg ]
現在、薬剤耐性によって世界で70万人が死亡、2050年には1,000万人が死亡するといわれています。抗菌薬(抗生物質、抗生剤)は多くの人々の命を救ってきました。しかし、抗菌薬が効きにくい「薬剤耐性」(Antimicrobial Resistance: AMR)をもった細菌が世界的に増えており、大きな問題になっています。
このままでは薬剤耐性による死亡者が、2050年には現在がんで死亡している年間820万人を超える可能性が指摘されています。
薬剤耐性菌が増えると、これまでは抗菌薬を使えば治っていた感染症でも、治療が難しくなって重症化しやすくなり、さらには死亡に至る可能性が高まります。このまま増えていけば、現代の医療を継続することが困難となりかねないのです。
[画像7: https://prtimes.jp/i/28344/5/resize/d28344-5-952853-6.jpg ]
AMR臨床リファレンスセンターはAMR対策を推進するため、薬剤耐性(AMR)アクションプランに基づく取り組みを行う目的で、厚生労働省委託事業として2017年4月に設立しました。
AMR臨床リファレンスセンターの役割は、AMRに関する情報を広く集め問題を分析し結果をわかりやすくお示しすること、国民の皆さんと医療従事者の方々にAMR対策に必要な知識をお伝えすることです。
私たちや子供達が安心して暮らせる環境を作るために、AMRの問題に取り組んでまいります。
[画像8: https://prtimes.jp/i/28344/5/resize/d28344-5-817799-7.jpg ]
AMR臨床リファレンスセンターセンター長 大曲 貴夫
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