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Varian最新の脳腫瘍に対する放射線治療技法HyperArc、続けて2施設にて国内で治療開始 

PR TIMES / 2019年6月7日 15時40分



2019 年 6月7日 — バリアンは本日、同社の放射線治療システム (※1) で実施可能な脳腫瘍に対する放射線治療技法 HyperArc (TM) を用いた国内初の治療が、一般財団法人太田綜合病院附属 太田西ノ内病院(福島県郡山市 以下、太田西ノ内病院)にて5月13日に開始され、続けて、地方独立行政法人大阪府立病院機構 大阪国際がんセンター(大阪府大阪市以下、大阪国際がんセンター)では5月22日に開始されたことを発表しました。

HyperArc は、同社の放射線治療システムTrueBeam(R)シリーズと放射線治療計画装置Eclipse (※1) で実施可能で、主に転移性脳腫瘍に対する定位手術的照射(SRS)を短時間で効率的に行うことができるソリューションです。

転移性脳腫瘍はがん患者の8~10%に発生すると報告されており (1、2)、治療の進歩により患者の生存期間が延長するに従って、遅発性の転移性脳腫瘍の罹患率が増大しています (3)。これまで複数個の転移性脳腫瘍が発見された場合は、予防的な目的も含め、主に全脳照射が行われてきました。転移性脳腫瘍の患者の予後が改善する一方で、全脳照射による晩期障害が報告されるようになり、そこで、複数個の腫瘍それぞれをピンポイントに照射する、定位放射線治療(SRT)(※2) や定位手術的照射(SRS)(※3) が行われるようになりましたが、精度が高い治療が必要とされることによる治療全体にかかる時間が課題と言われていました。

HyperArcは、多発性転移性脳腫瘍のSRSに必要な、治療台を横方向に動かして照射する角度を変えるノンコプラナー照射を、治療計画のワークフローのシンプル化などによって、短時間で効率的に計画ができるように設計されています。また、治療計画ソフトウェアに専用のツールを搭載することで、多発性転移性脳腫瘍のSRSで課題となっていた、標的腫瘍間の線量や正常組織への線量を低減することに貢献しました。さらに、事前にガントリ(ビーム照射口)と治療台の軌道を確認する、バーチャル・ドライラン機能により安全性に配慮した設計となっています。

5月13日に国内で初めてHyperArcによる治療を開始した、太田西ノ内病院放射線科部長 新野恵司医師は次のようにコメントしました。「HyperArcは複雑なノンコプラナー照射を簡便かつ精度よく実施することができます。これから増えることが予想される転移性脳腫瘍の治療の主役になることが期待されます」

続いて5月22日に治療を開始した、大阪国際がんセンター放射線腫瘍科主任部長 手島昭樹医師は次のようにコメントしました。「転移性脳腫瘍に対する放射線治療への需要は伸びていくことが予想されます。当院ではHyperArcのような新しい治療技術に即座に対応できるよう態勢を整えています。今後も、放射線治療装置の発展が患者さまのQOL 向上につながることを期待しています」

株式会社バリアン メディカル システムズ 代表取締役社長 ミッチェル・シロンは次のようにコメントしました。「当社の最新の技術を結集させたSRS ソリューション、HyperArc による治療が日本で開始されたことを大変喜ばしく思います。短時間で効率的、かつ、非侵襲でピンポイントに複数の腫瘍を治療できるHyperArc は、我々の『患者さま中心の人にやさしいがん医療を提供することを手助けする』という方針に合致するソリューションです。脳腫瘍の患者さまに身体的負担の少ない治療を提供する一助となることを期待しています」

※1 現時点で、TrueBeam/ TrueBeam Edge およびEclipse の最新バージョン
※2 分割照射による定位放射線照射(高線量のピンポイント照射)
※3 1回照射による定位放射線照射(高線量のピンポイント照射)
1) Schouten LJ et al. Incidence of brain metastases in a cohort of patients with carcinoma of the breast,
colon, kidney, and lung and melanoma. Cancer. 2002;94:2698—2705.
2) Barnholtz—Sloan JS et al. Incidence proportions of brain metastases in patients diagnosed(1973 to 2001)in the Metropolitan Detroit Cancer Surveil-lance System. J Clin Oncol. 2004;22(14):2865—2872
3) Carden CP et al. Eligibility of patients with brain metastases for phase1 trials:time for a rethink? Lancet Oncol. 2008;9(10):1012—1017


[画像1: https://prtimes.jp/i/41018/5/resize/d41018-5-731139-3.png ]

(写真)太田西ノ内病院 治療室内観


[画像2: https://prtimes.jp/i/41018/5/resize/d41018-5-580697-4.png ]


(写真)大阪国際がんセンター 治療室内観

TrueBeam 医療用リニアック:医療機器承認番号 22300BZX00265000
TrueBeam 治療台:医療機器届出番号 13B1X00107000005
放射線治療計画用ソフトウェア Eclipse:医療機器承認番号 22900BZX00265000


Varian について
Varian は、米国カリフォルニア州パロアルトに本社を置く、放射線治療分野におけるリーディングカンパニーであり、包括的ながん医療におけるトータルソリューションを開発、提供しています。「 A world without fear of cancer -がんの脅威に負けない世界」をグローバルビジョンに掲げ、世界中の約7,000 人の社員が一丸となり、人と技術と情報をつなぐ革新的なソリューションによって、患者さま中心の「人にやさしいがん医療」の実現に貢献します。詳しい情報は、http://www.varian.com/ja をご覧いただくか、Twitter で @VarianMedSys をフォローしてください。

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