12月1日、偕行会城西病院が名古屋市の指定を受け「名古屋市認知症疾患医療センター」を新規開設
PR TIMES / 2024年11月25日 12時45分
~認知症の専門医療相談・鑑別診断・地域連携を強化~
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偕行会城西病院(名古屋市中村区)は、2024年12月1日より名古屋市より新たに指定を受け、「名古屋市認知症疾患医療センター」を開設します。認知症に関する医療相談や診断、症状が悪化した場合の対応などを行う「認知症の専門医療機関」で、中村区では当院が唯一のセンターです。同センター長には病院長の錫村明生が就任します。本センターは、名古屋市認知症疾患医療センター運営事業委託の公募型プロポーザルにより選定され、当院は名古屋市内で6施設目の開設*となります。
*藤が丘さくらなみきクリニック様(名東区)と同時開設
■ 認知症疾患医療センターとは
認知症疾患医療センターは、「認知症に関する医療相談や認知症の詳しい診断、症状が悪化した場合の対応などを行う認知症の専門医療機関」と定義され、都道府県や政令指定都市が指定する病院に設置されています。全国に506か所(2024年7月時点)、名古屋市内には5か所(2024年11月現在)あります。
主な事業は、1.専門医療相談2.認知症の鑑別診断と治療3.認知症の行動・心理症状や身体合併症への急性期対応4.かかりつけ医等への研修会の開催5.認知症に関する情報発信などとされています。指定されるのは認知症の鑑別診断、専門医や看護師などの人員体制、MRIやSPECTなどの検査体制、医療相談などの専門的医療機能を満たした医療機関となっています。
【新規開設により期待される効果】
1. 一般病院で認知症の種類の特定は難しい場合もある
認知症にはアルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性等さまざまな種類があり、治療方法も異なるため的確な診断が重要です。専門医や検査機器がそろっている認知症疾患医療センターでは、しっかりと鑑別診断を行い、早期に適切な治療に繋げることが可能です。
2. 地域のかかりつけ医とのさらなる連携
認知症患者であっても住み慣れた地域で暮らし続けるためには、地域のかかりつけ医のもとで、治療を継続する必要があります。認知症疾患医療センターは、地域のかかりつけ医や地域包括支援センター、介護施設等との連携も図り、そのネットワークをつなぐ役割も担っています。
■ 認知症の高齢者 2040年に推計584万人に~名古屋市の高齢化率も上昇中~
厚生労働省の研究班が2024年5月8日に公表した結果によると、認知症の高齢者は2025年には471万6000人となり、団塊ジュニア世代が65歳以上になる2040年には推計584万2,000人にのぼり、高齢者のおよそ15%にあたるとされています。
名古屋市を見ても、各区で高齢化が進んでいます。偕行会城西病院がある名古屋市中村区は約35000人の65歳以上の高齢者が居住し、高齢化率は25%を超えており、いわゆる「超高齢社会」*の状況で認知症の対策が急務です。
*超高齢社会…65歳以上の人口の割合が全人口の21%を占めている社会
■ 偕行会城西病院の認知症対策について
偕行会城西病院では、2015年より「神経内科外来」を2017年には「もの忘れ外来」を開設し、神経内科の専門医による認知症の早期発見と治療に取り組んできました。さらに2021年には認知症の鑑別診断に欠かせない「SPECT」という検査機器を導入し、認知症を適切に鑑別し治療につなげています。名古屋市が行っている「もの忘れ検診」も積極的に受け入れており、精密検査が必要とされた方の対応も可能です。
また、院内の「認知症カフェ」では、患者様やそのご家族だけでなく、地域住民も参加し音楽療法や運動療法を行っています。その他、地域出張講演会も積極的に開催し、約10年間で90回以上開催・4000人以上にご参加いただき、認知症の予防や地域のコミュニティ形成にも力を注いできました。
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認知症を検査する機器「SPECT」
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認知症カフェ(音楽療法)
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地域出張講演会
■ 偕行会城西病院 錫村明生院長(名古屋市認知症疾患医療センター長)コメント
認知症には、現在の医療では根本的な治療が困難なものと治療が可能なものがあります。いずれも早期発見・治療により、その後の生活の質を改善できる可能性がありますので、認知症かもしれないと思ったら、お気軽に当院・名古屋市認知症疾患医療センターやかかりつけ医へご相談いただきたいと考えています。
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