【イベントレポート】スタートアップでの性被害防止のための実践型イベントを開催。参加者の約85%が「とても満足」。
PR TIMES / 2024年11月28日 10時0分
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株式会社SISTERS(所在地:東京都新宿区、代表取締役社長: 鈴木彩衣音)と非営利株式会社ピロウ(所在地:東京都北区、代表取締役: 江連千佳)は共同で開催した『“起業と性被害”今、私たちにできること』の成果を踏まえ、業務提携の上、女性起業家への性暴力被害防止のために研修事業等で協業を発表しました。
開催背景
2024年8月28日、NHKは「女性起業家の半数がセクシャルハラスメントの被害に遭っている」と報じ、大きな反響を呼びました。SNSでも様々な議論や、被害者をサポートする声が広がり、スタートアップ業界の改善が求められています。
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こうした背景から、スタートアップ業界や起業に携わる者が集まり、アクティブバイスタンダー(行動する傍観者)としての役割を実践的に学び、スタートアップ業界におけるセクシャルハラスメント抑止に貢献するためのイベントを開催することにしました。
イベント情報:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000138867.html
NHKの報道:https://www.nhk.or.jp/minplus/0026/topic132.html
参加者の皆様からのご評価
参加者の皆様の事後アンケートでは、「バイスタンダーとして具体的にどう動いたらいいか理解できた」など、高いご評価をいただいております。本レポートではその内容の一部を公開させていただきます。
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2024年11月4日会場参加のアンケート結果
トークセッション
トークセッションでは、本イベント開催のきっかけともなったNHKの報道を行ったNHKプロジェクトセンターディレクター 市野凛様、市野様からの取材を受けられたfermata株式会社 代表取締役CEO 杉本亜美奈様、そして報道のタイミングでSNS上で発生した2次加害のコメントに対抗された山田進太郎 D&I財団 COO 石倉秀明様にご登壇いただきました。
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左から江連、市野様、杉本様、石倉様
セッションの中では、スタートアップの中で発生した具体的なセクシャルハラスメントの事例がシェアされ、業界が想像以上に改善の余地がある状況であることがわかりました。
また、報道があっても「大きな問題にするべきではない」というような考えを持つ人が多く、自浄作用がはたらいていないように見える、という指摘もありました。
一方で、報道から程なくして本イベントが立ち上がったように、スタートアップだからこそのスピード感は特徴的であり、セクシャルハラスメントや性被害に対する議論の深まりを、この業界からリードできる可能性もある、という今後の希望的展望についても言及されていました。
ワークショップセッション
ワークショップセッションでは、株式会社SISTERS 代表取締役 鈴木彩衣音が講師として登壇し、アクティブ・バイスタンダーとして、明日から実践可能な行動を各自が持ち帰ることをゴールに掲げ、講義とワークショップを行いました。
アクティブ・バイスタンダーとは、ハラスメントや暴力、差別が発生した際、傍観せずに積極的に行動し、被害を軽減する第三者の役割を果たす人のことです。
本レポートでは、ワークショップの内容を少しご紹介いたします。
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アクティブバイスタンダー研修資料 @SISTERS.inc
性被害の基礎知識まずはじめに、セクシャルハラスメントや性被害とは何かについてお話ししました。私たちには心地よいと感じる境界線(バウンダリー)をそれぞれが持っています。その境界線を超えることが暴力になり、セクシャルハラスメントや性暴力に繋がっていきます。
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アクティブバイスタンダー研修資料 @SISTERS.inc
加害者の特徴
では、どんな人がその境界線を超える人になりやすいのでしょうか。
共感力の欠如、伝統的な性役割を重んじる人、優越感・権威的な性格が特に加害行為につながりやすい要素だといわれています。
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アクティブバイスタンダー研修資料 @SISTERS.inc
セクシャルハラスメントや性暴力の問題では、加害者への制裁のみに焦点が当たることが多いですが、加害者の多くは過去に被害経験があるともいわれています。つまり、加害者の過去をケアすることも、性被害をなくすためには非常に重要なステップです。
被害者への支援方法
次に、性被害を受けた際の被害者の行動の傾向についてもお伝えしました。
被害を受けると、感情調整や対人接触に困難を抱えやすく、生きづらさを感じる一方で、「手がかかる人」と周囲からは理解されづらい特徴があります。
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アクティブバイスタンダー研修資料 @SISTERS.inc
被害者の方に相談を受けた場合には、「行動を非難する」「疑う」「被害を軽視する」といった二次加害をするのではなく、話してくれたことに感謝した上で、どのような対応を求めているのかを寄り添ってヒアリングする必要があります。
アクティブバイスタンダーになる
以上のような、基礎知識をふまえて、加害者でも被害者でもない、第三者として私たちはどのように行動することができるのか考えました。
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性被害を減少させるには、まず性被害を許さない環境づくりが重要です。そこで重要なのが、他者が困難な状況にある時に積極的に介入する第三者、アクティブバイスタンダーという存在です。
具体的には「注意を逸らす」「助けを求める」「証拠を残す」「後からの対応」「直接介入する」という5つの方法で介入することができるといわれています。
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アクティブバイスタンダー研修資料 @SISTERS.inc
本イベントでは、3人1組になってスタートアップで頻繁に発生している性被害の事例をもとに、「加害者」「被害者」「アクティブバイスタンダー」になりきってロールプレイングを行いました。
このワークショップを通して、参加者から「チームで話し合うことで色々な人の介入方法を勉強することができた」という感想もいただきました。
開催にあたっての工夫
本イベント開催にあたって2つの点に留意しました。まず、イベント内でのハラスメントや2次加害を防ぐために独自のガイドラインを作成し、参加者に事前シェアをした上で当日に説明も行いました。
また、性被害というトピックを扱うにあたっては、フラッシュバックなどの可能性があることを踏まえて、臨床心理士同席のもと開催しました。
今後の活動について
本イベントでの成果を踏まえ、株式会社SISTERSと非営利株式会社ピロウは業務提携を結び、女性起業家の性暴力被害を始めとしたハラスメントを防止を目的に活動をしていきます。
具体的には、スタートアップ関連する起業支援施設、コミュニティ、アクセラレーションプログラムにおいて、アクティブバイスタンダー研修や、運営の監修やアドバイス支援、リスク評価を行っていきます。
コミュニティ内の性被害やハラスメントに関する取り組みにご関心をお持ちいただいた方は、下記問い合わせ先よりご連絡いただけますと幸いです。
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株式会社SISTERS 担当:鈴木彩衣音
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会社概要
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株式会社SISTERSについて株式会社SISTERSは、「性別による不条理な出来事を無くし、誰もが自分らしく生きられる社会」をミッションに掲げ、日本におけるジェンダー・ギャップ是正を目指しています。若い世代へのジェンダー教育、女性活躍やD&I推進を促進する法人研修を提供しております。
■会社概要
商号 :株式会社SISTERS
代表者:代表取締役社長 鈴木彩衣音
本社 :東京都新宿区市谷田町2-17 八重洲市谷ビル10F
設立 :2023年7月
企業URL:https://sisters.club/
[画像13: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/138867/5/138867-5-0f3d5d11a752b47e9d6c23ab6ff80208-1950x361.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
非営利株式会社ピロウについて非営利株式会社ピロウは、「女性たちが、心地よい眠りにつける社会を創る」をミッションに掲げ、ジェンダー格差の解消に取り組む企業です。女性・ノンバイナリーのプロジェクトの立ち上げを支援するコミュニティDOHYOUの経営や、女性起業家に関する調査研究事業を行なっています。
■会社概要
商号 :非営利株式会社ピロウ
代表者:江連千佳
本社 :東京都北区赤羽1-7-9 赤羽第一葉山ビル4階
設立 :2021年5月
企業URL:https://pillow-sleeptight.studio.site/
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