新製品「Apresia12000シリーズ」を開発 ―通信事業者向けイーサネットスイッチのラインアップ強化―
PR TIMES / 2013年2月4日 13時56分
日立電線株式会社は、このたびMACカプセル化通信技術*1に対応した1Uボックス型(高さ43.8mm)の通信事業者向けイーサネット*2スイッチ「Apresia12000シリーズ*3」を開発しましたので、お知らせします。2013年3月に国内市場向けより販売を開始する予定です。
スマートフォンやタブレット端末などの携帯端末によるデータ通信の急激な増加により、携帯端末とデータセンター間の高速データ通信が必要となっております。それに伴い、携帯通信事業者においてLTE*4のモバイルバックホールのトラヒック量は急増し大容量のネットワーク増強が急務となってきています。
これまで、当社では広域イーサネット網及びモバイルバックホール向けにApresia18000/16000/8000/6000シリーズを開発し、通信ネットワークの特性にあわせた柔軟な機能開発と製品の高い信頼性によって、主に国内の通信事業者にご採用いただいております。
これらの実績を積み重ねる中、国内の通信事業者から小型で大容量の通信が行えるネットワークスイッチへのニーズが明らかとなり、その要望にこたえるため、このたび当社は、MACカプセル化通信技術に対応した1Uボックス型の通信事業者向けイーサネットスイッチ「Apresia12000シリーズ」を開発いたしました。
Apresia12000シリーズは、ネットワーク遠隔保守・管理機能Ethernet OAM*5やMACカプセル化通信技術(PBB*6、EoE*7)を備えており、通信事業者の要求仕様に応えることが可能です。当社独自のL2イーサネットリングプロトコルで障害時の高速切り替えが可能な機能MMRP2*8に加え、ハードウェア制御によりさらなる高速切り替え(50ミリ秒以内)が可能なリング型冗長化機能FCRP*9を搭載しており、障害が発生した場合においても、ネットワークを高速に復旧し、ネットワーク全体への影響を最小限に抑えることが可能です。また、低消費電力(当社従来機種比較)を実現しているほか、RoHS*10へも対応しており環境面にも配慮しております。
今般、Apresia12000シリーズが新たにラインアップに加わることにより、国内の通信事業者のみならず、海外の通信事業者の広域イーサネット網やモバイルバックホールへのAPRESIAの採用が期待されます。
これからも当社では、APRESIAシリーズのラインアップを拡充することで、イーサネットスイッチ市場での当社のプレゼンスを向上させ、APRESIAシリーズのさらなる売上げの拡大を図ってまいります。
以上
■商品紹介URL
http://www.apresia.jp/products/sp/ap12000/index.html
■Apresia12000シリーズの主な仕様(仕様は予告なく変更になる場合があります。)
モデル名 :Apresia12000-48X-PSR
外形寸法:436×400×43.8
アップリンクポート:1G(SFP)/10G(SFP+)×2port
アクセスポート:10/100/1000BASE-T×48port
概算質量:5.5kg以下
最大消費電力(W):145
主な機能:
MACカプセル化(IEEE802.1ah PBB/EoE)
ITU-T Y.1731 Ethernet OAM
MMRP2 aware、FCRP aware
Link Aggregation
無瞬断バージョンアップ
モデル名 :Apresia12000-48GX-PSR
外形寸法:436×420×43.8
アップリンクポート:1G(SFP)/10G(SFP+)×2port
アクセスポート:1G(SFP)×48port
概算質量:6kg以下
最大消費電力(W):185
主な機能:
MACカプセル化(IEEE802.1ah PBB/EoE)
ITU-T Y.1731 Ethernet OAM
MMRP2 aware、FCRP aware
Link Aggregation
無瞬断バージョンアップ
※PBB、MMRP2 aware、FCRP aware、Ethernet OAMについては将来対応予定
*1 MACとは、Media Access Controlの略で、伝送制御技術の一つです。
*2 イーサネットは、富士ゼロックス株式会社の登録商標です。Ethernetは、米国ゼロックス社の製品名称です。
*3 APRESIAは、日立電線株式会社の登録商標です。
*4 LTEは、Long Term Evolutionの略で、標準化団体3GPP(3rdGeneration Partnership Project)で仕様が作成された移動通信方式のことです。
*5 Ethernet OAM は、Ethernet Operations, Administration, Maintenanceの略で、IEEE802委員会が「IEEE802.1ag」として標準化したほか、ITU-Tにおいても国際勧告「Y.1731」として標準化されたイーサネット網の保守・管理機能のことです。
*6 PBBとは、Provider Backbone Bridgesの略で、IEEE802委員会において「IEEE802.1ah」として標準化されたMACカプセル技術で、広域イーサネットの利用者増加と負荷低減を同時に実現できる。
*7 EoEとは、Ethernet over Ethernetの略で、イーサネットスイッチによるMACカプセル技術のことです。
*8 MMRP2とは、Multi Master Ring Protocol version2の略です。MMRPは、日立電線株式会社の登録商標です。
*9 FCRPとは、Fast CCM Ring Protectionの略です。FCRPは、日立電線株式会社の登録商標です。
*10 RoHS (Restriction of the Use of Certain Hazardous Substances in Electrical and Electronic Equipment)は、EU (ヨーロッパ連合)における電気・電子機器に対する特定有害物質(鉛、カドミウム、六価クロム、水銀、ポリ臭化ビフェニル、ポリ臭化ジフェニルエーテル)の使用制限に関する指令のことです。
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