アジレント・テクノロジー、超臨界流体クロマトグラフィー市場に参入
PR TIMES / 2017年7月10日 14時31分
アジレント・テクノロジー株式会社(社長:合田 豊治、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、日本市場において超臨界流体クロマトグラフィ (SFC) 市場に参入します。その第1号製品として、「Agilent 1260 Infinity II SFC」を発表します。この製品は、InfinityLab LCファミリーのラインアップとなります。
[画像: https://prtimes.jp/i/24057/6/resize/d24057-6-676094-0.jpg ]
SFC は、移動相に超臨界流体を用いるクロマトグラフィです。高速液体クロマトグラフィ (HPLC)と比較して、高速分析、環境に優しい、異なる選択性などの特長を有することから、近年、製薬、化学・材料、食品・飲料業界などを中心に採用例が増加しています。たとえば、製薬業界においては、キラル・アキラル分析を迅速に行い、新薬開発スピードを高めたいというニーズから、SFCが採用されています。化学・材料市場では、さまざまな極性の化合物を、ガスクロマトグラフ (GC) や HPLC とは異なる選択性で分析したいというニーズがあります。食品・飲料業界では、高マトリックスのサンプルを高速・高分離で定性・定量したいというニーズがあります。天然物、メタボロミクス、リピドミクスなどでも、SFCの利用例が増えつつあります。
今回発表の「Agilent 1260 Infinity II SFC」は、1台で、SFCとしてもHPLCとしても利用可能なハイブリッド型の分析装置です。連続分析のなかで、SFCとHPLCを切り替えながら、自動分析を行うことが可能です。検出器として、ダイオードアレイ検出器 (DAD)、蒸発光散乱検出器 (ELSD) などを利用できます。また、シングル四重極 、トリプル四重極、飛行時間型(TOF)、四重極飛行時間型(Q-TOF)などの質量検出器を接続して、SFC/MSまたはLC/MSとしても利用可能です。
独自の Feed Injection Technology を採用した1260 Infinity II SFCマルチサンプラにより、サンプルを 0.1 ~ 90マイクロリットルの範囲で可変注入できます。このSFCマルチサンプラは、432個のバイアル、またはウェルプレート内の6000以上ものサンプルを処理可能です。分析時間が短いSFCでは、多くのサンプルを扱える1260 Infinity II マルチサンプラの能力がシステムの有効活用につながります。
SFCでのキラル分析においては、必要となるカラムと溶媒の組み合わせが多岐にわたるため、分析条件(メソッド)開発が複雑になる傾向があります。当社の新製品 1260 Infinity II SFCシステムでは、バルブおよび最大32カラムまでの組み合わせを、完全自動でスクリーニングすることができます。異なるモディファイアーも、溶媒選択バルブによって選択可能です。このような自動メソッド/シーケンス セットアップは、当社のソフトウェア Method Scouting Wizard によって実行されます。
アジレント・テクノロジーでは、すでに海外では過去数年にわたってSFCを提供しており、当社のSFCシステムを用いた学術論文等が多数発表されています。このたび、日本でも販売体制が整ったことから、日本において、SFC市場に参入するはこびとなりました。
アジレント・テクノロジーについて
アジレント・テクノロジー (NYSE:A)は、分析ラボ向け技術のグローバルリーダーです。50 年以上にわたる知見と技術革新にもとづき、機器、ソフトウェア、サービス、ソリューション、そして深い知識と経験により、お客様が抱えるきわめて困難な課題にも信頼できる答えをお届けします。2016 年度の売上高は 42 億米ドルでした。従業員は全世界で 13,000 人となります。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp
※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。
マスコミ関係者の皆様: 技術、地域貢献、役員等に関連する情報は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/newsjp
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