妊娠中に教わっていないことで教えて欲しかったことが判明! 対象者夫婦(カップル)からみた東京都の産前講座の現状
PR TIMES / 2019年10月25日 11時15分
東京都福祉保健財団助成事業
特定非営利活動法人マドレボニータ(東京都渋谷区、理事長 吉岡マコ)は、東京都内の夫婦(カップル)に対して、出産前に受講した妊娠・出産を学ぶための講座について、対象夫婦(カップル)が講座をどう捉えているかを把握するための調査を実施しました。
その結果、産前講座で教わっていないことで教えて欲しかったことは下記の4つでした。
1.授乳の過酷さや排泄の回数の多さとそのお世話の大変さ、赤ちゃんの寝かしつけの大変さや夜中に頻繁に起きることといった「赤ちゃんのお世話の現実」
2.父親の出産時の関わり、出産直後からの育児への関わりといった「父親になるための具体的な準備について」
3.出産後の女性のホルモンの急激な変化、体の不調や違和感、精神状態の不安定さといった「出産後の女性の心身の変化」
4.赤ちゃんはいつ頃どのくらいの大きさになるのか「赤ちゃんの身長と体重の目安」
調査結果から、夫婦で出産後の生活に備えることを促し、産後の三大危機(産後うつ、乳児虐待、夫婦の不和)を予防し、家族で健やかに子育てをスタートできるための支援として、どのような内容が適切なのかを検討、発表してまいります。
【調査テーマ】
対象者夫婦(カップル)からみた産前講座の現状(東京都の産前講座に関する調査)
【調査概要】
調査対象:東京都内の市区町村に住む男女300名(男性 127名、女性 173名)本人もしくはパートナーが妊娠中~出産後1年以内
調査時期:2019年1月24日~28日
調査方法:楽天リサーチによるインターネットアンケート
【調査結果のポイント】
産前講座の参加理由
「出産や赤ちゃんの知識や心構えを身につけておきたい」という理由で参加している。
「医師、助産師、保健師に勧められて」「立ち会い出産をするために必須だった」といった外部からの働きかけや「心配事や相談したいことがあった」「同時期に出産予定の妊婦さんと出会いたい」といった専門家や子育て仲間への接点を求めていることも参加理由に含まれている。
▼産前講座に参加された方にお伺いします。産前講座に参加する主な理由は何でしたか。(順位をお選びください)※1位は必ずいずれかの項目をお選びいただき、2位以下はあてはまる項目がある方のみ、順位をお選びください。
[画像1: https://prtimes.jp/i/36840/6/resize/d36840-6-237503-1.png ]
産前講座の不参加理由
「前回の出産で受講したことがある」という理由が一番多かったが、一人目の出産の場合は「仕事を休めなかった」という理由が一番多かった。
上記の理由に加えて「本やインターネットなどで同じ情報が得られるから」という内容についても不参加理由に含まれている。
▼産前講座に参加されなかった方にお伺いします。産前講座のいずれにも参加しなかった主な理由は何ですか。(順位をお選びください)※1位は必ずいずれかの項目をお選びいただき、2位以下はあてはまる項目がある方のみ、順位をお選びください。
[画像2: https://prtimes.jp/i/36840/6/resize/d36840-6-177701-2.png ]
参加者から見た産前講座の現状
妊娠、出産、赤ちゃんのお世話が中心で、夫婦(カップル)で協力する必要性にも時間を割いている。
教わる理由や目的は参加者の8-9割に伝わっている。
▼産前講座に参加された方にお伺いします。産前講座で教わったこと、やったことは何ですか。(いくつでも)
[画像3: https://prtimes.jp/i/36840/6/resize/d36840-6-616256-3.png ]
産前講座を受講して役立った、不安が解消したと半数が実感できている。
ただし、参加理由の「同時期に出産予定の妊婦さんと出会いたい」「心配事や相談したいことがあった」の項目の選択数とを比較すると、「同時期に出産予定の妊婦同士の交流」や「質問や相談」の役に立ったもしくは不安が解消したという回答は少ない。つまり参加理由で挙げられていたニーズが実際には叶えられていないことは注目すべき点だと考えられる。
▼産前講座に参加された方にお伺いします。産前講座で教わったこと、やったことの中で、役に立ったこと、不安が解消したことは何ですか。(いくつでも)
[画像4: https://prtimes.jp/i/36840/6/resize/d36840-6-403874-4.png ]
参加者から産前講座への要望
7割の参加者が産前講座で教わったことと現実の違いは「ない」と感じている。
産前講座で教わっていないことで教えて欲しかったことは下記の4つである。
授乳の過酷さや排泄の回数の多さとそのお世話の大変さ、赤ちゃんの寝かしつけの大変さや夜中に頻繁に起きることといった「赤ちゃんのお世話の現実」
父親の出産時の関わり、出産直後からの育児への関わりといった「父親になるための具体的な準備について」
出産後の女性のホルモンの急激な変化、体の不調や違和感、精神状態の不安定さといった「出産後の女性の心身の変化」
赤ちゃんはいつ頃どのくらいの大きさになるのか「赤ちゃんの身長と体重の目安」
▼産前講座に参加された方にお伺いします。産前講座で教わっていないことで、教えて欲しかったことは何ですか。(いくつでも)
[画像5: https://prtimes.jp/i/36840/6/resize/d36840-6-507853-5.png ]
まとめ
今回の調査結果で、現状の産前講座で伝えている項目と受益者である父母が受け取っているものを比較・考察してわかったことは、以下の三点である。
一点目は、現状の産前講座の内容に加えて、赤ちゃんの育ちの目安、お世話についてのより具体的な実態と、出産後の女性の心身の変化とケアの方法を加味すること。
二点目は、母親・父親のどちらかだけでなく、夫婦(カップル)が共に親になっていくための具体的な準備を促す機会を提供する必要があること。
三点目は、産前講座が専門家や子育て仲間との接点をもつ機会であることから、相談しやすく、仲間とつながりやすくなる仕掛けを入れられると、よりニーズに沿った良いものになること。
以上の調査結果を元に、マドレボニータでは、産後の三大危機を予防し、健やかな子育てのスタートを家族で実現できるためのサポートとして、夫婦で出産後の生活に備えることができるような産前講座の最適な内容や実施方法を検討していく。
レポートの詳細はこちらからご覧ください。
https://static.wixstatic.com/ugd/201ff2_36725d903b47442c99810fdd9e61b3b3.pdf
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