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EdgeCortix、株式会社PALTEKと提携してエッジAIハードウェア・アクセラレーション・ソリューションを市場に投入

PR TIMES / 2021年2月5日 15時45分

EdgeCortixは株式会社PALTEKと販売代理店契約を締結したことを報告いたします。



[画像1: https://prtimes.jp/i/53504/6/resize/d53504-6-394355-4.png ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/53504/6/resize/d53504-6-463900-3.png ]




 Edgecortix株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:サキャシンガ・ダスグプタ、読み方:エッジコーテックス、以下EdgeCortix)は、FPGAやメモリなどの半導体や関連製品の販売や設計支援をしている株式会社PALTEK(本社︓横浜市港北区、代表取締役社長︓⽮吹尚秀、証券コード︓7587、以下PALTEK)と提携して、エッジAI導入における課題解決を実現、またFPGAを活用したことのないソフトウェア製品をソリューションとして販売している会社やシステムインテグレータに対しても、エッジAIに対する最適なソリューションを提供します。

 このパートナーシップにより、EdgeCortixは低遅延でエネルギー効率の高いハードウェアIP (知的財産) Dynamic Neural Accelerator(R) およびMERA™コンパイラをPALTEKに提供し、ザイリンクスアクセラレータカード「Alveo™U50データセンターアクセラレータカード」※1に実装することでADAS(先進運転支援システム)、自動運転、ロボット、スマートシティ、ドローン、インダストリー4.0などで省電力のAIアプリケーションが実現可能となります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/53504/6/resize/d53504-6-529036-0.png ]

図は、EdgeCortix IPコアを使用したフルHD解像度の推論をザイリンクス社のアクセラレータカード Alveo™ U50 / U50LV上で実行するためのセットアップ例

■今回の協業の背景・概要
 近年、AI技術の要素技術であるディープラーニングにより、画像処理や音声処理など、いくつもの分野で劇的な精度向上が実現されてきましたが、現在のサービスはクラウド上のGPUを使って処理することが一般的で、推論時には通信量や負荷、レイテンシの問題から、クラウドで効率的に処理できない活用事例が多数存在し、エッジデバイスでの推論処理の実行は重要な技術的課題となっています。

 EdgeCortixは、エッジデバイス向けに低遅延人工知能推論プロセッサ用のハードウェアIPとソフトウェアを提供する会社です。販売代理店契約を締結することによりEdgeCortixのハードウェアIPであるDynamic Neural Accelerator(R)※2は、PALTEKが提供するザイリンクス社のアクセラレータカード Alveo™ U50に搭載できます。「ロボット、ドローン、インダストリー4.0」などの分野では、複雑かつ大容量の演算を高速に処理でき、省スペース化、低消費電力化にも優れているFPGAがエッジAI領域ではCPUやGPUよりも適しています。

 こうした背景の下、PALTEKの経験豊富な量産導入までの提案・販売力および技術サポートと、エッジデバイスにAI機能を搭載できるEdgeCortixの技術力を組み合わせることにより、エッジAI導入における現場の課題を解決します。また、FPGAを活用したことのないソフトウェア製品をソリューションとして販売している会社やシステムインテグレータに対しても、エッジAIに対する最適なソリューションを提供することができると考え、このたびの販売代理店契約締結に至りました。

■主な取り組み内容・協業施策
 本販売代理店契約締結では、両社の強みを組み合わせ、FPGAを活用したエッジAIソリューションの開発・量産導入を加速し、お客様の課題解決に向けた最適なソリューションを両社で提案・実行してまいります。

株式会社PALTEK 代表取締役社長 矢吹尚秀は次のように述べています。
「現在、様々なAIサービスが市場に投入されておりますが、その多くはクラウド上のCPUやGPUで処理されています。我々がターゲットとしているロボット、スマートシティ、インダストリー4.0などの分野では低遅延や低消費電力および長期供給性を求めるお客様が多いため、FPGAによるエッジAIのニーズが高まっています。EdgeCortixはエッジAIにフォーカスし、より低遅延、低消費電力に特化したソリューションを提供しており、我々が取り扱うザイリンクス社製品と一緒に提案することで更なる相乗効果が得られることを大変期待しております。」

EdgeCortix株式会社 代表取締役 サキャシンガ・ダスグプタは、次のように述べています。
「株式会社PALTEKとパートナーシップを結ぶことを大変嬉しく思います。FPGAを含むエッジAIハードウェアアクセラレーションビジネスが大幅に成長すると確信します。株式会社PALTEKとの協力によって、独自のテクノロジーを活用した完全な統合ソリューションが、エッジAI製品の実用化と全体的なカスタマーエクスペリエンスを向上できると強く感じます。1982年の創業以来、株式会社PALTEKは電子製品の開発と販売において豊富な経験を持ち、提案段階から大量生産までサポートされています。この経験に支えられて、FPGAを使用したエッジデバイスおよびデータセンターでの非常に高速な推論のためのAIプロセッサIPおよびコンパイラテクノロジーが提供できるようになりました。」

■EdgeCortixが提供する Dynamic Neural Accelerator(R) IP DNA-F200について
 DNA-F200は、FPGA上のディープニューラルネットワーク(DNN)推論アプリケーション向けのEdgeCortix Dynamic Neural Accelerator(R)︎ データフローアーキテクチャベースのIPファミリーの新製品です。これは、HBMをサポートするザイリンクス社の Alveo™ U50 / U50LV適応型アクセラレータカード用に設計しています。DNA-F200(300MHzで3.7 INT8 TOP/s)およびその前身のDNA-F100(275MHzで2.3 INT8 TOP/s)は、高性能な畳み込みニューラルネットワーク(CNN)推論用のIPで、超低遅延でエネルギー効率が良く、高スループットなストリーミングデータ用のワークロードに最適です。非常に高速なエッジAIアプリケーション向けに特別に設計しています。DNA-F200 / F100は、INT8ビットバッチサイズ1の推論用に高度に最適化されたインストラクションセットで実行され、ResNet、YOLO、SSD、MobileNet、FPN、MonoDepthなどのすべての主流な畳み込みニューラルネットワークをサポートしています。Vitis※3プラットフォームを備えたザイリンクスFPGAをベースにしたすべてのザイリンクスボードまたはカスタムボードでサポートしています。これには、MPSoCクラスとデータセンタークラスのALVEO™FPGAの両方を含みます。

 EdgeCortixは、独自のMERA™コンパイラとともにDNA-F200ビットストリームを提供します。これにより、
PyTorchやTensorFlow Liteなどの最も一般的なフレームワークで設計されたディープニューラルネットワークをFPGAに最小限の努力でデプロイすることができます。オープンソースの機械学習コンパイラであるApache TVM※4上で開発されたMERA™を使用すると、機械学習エンジニアはCPUまたはGPU向けに設計されたネットワークをINT8ビット量子化することでザイリンクスALVEO™ FPGAに実装された DNA IP上で最適に実行できます。コンパイラは、ニューラルネットワークのどの部分をアクセラレータ上で実行できるかを自動的に識別し、その他の演算子をホストプロセッサ上で実行するように判断します。 MERA™コンパイラには、シミュレータとインタプリタも組み込まれています。コンパイル後、お客様はこれらのツールを使用して、ハードウェアでテストせずにサイクル精度のパフォーマンスシミュレーションを実行したり、INT8ビットの量子化がネットワークの精度に与える影響を定量化したりできます。

DNA-F200とMERAディープラーニングコンパイラの詳細はhttps://www.edgecortix.com/ をご覧ください。

■専門用語説明
※1 Alveo™ U50 データセンター アクセラレータ カード
DNN推論などの高速処理化に優れた性能を発揮するザイリンクス社のアクセラレータカード。
詳細は、https://japan.xilinx.com/products/boards-and-kits/alveo/u50.html をご確認ください。
※2 Dynamic Neural Accelerator
EdgeCortixが提供するIPで、ハードウェアアーキテクチャと高性能DNNモデルを組み合わせ、スループット、遅延、電力、サイズなどのメトリックの組み合わせに対して設定された目標を達成し、設計と最適化を同時に行うIP。
※3 Vitisは、ザイリンクスFPGAおよびVersal ACAPハードウェアプラットフォーム用に最適化された統合ソフトウェアフレームワークです。https://www.xilinx.com/products/design-tools/vitis/vitis-platform.html
※4 Apache TVMは、オープンソースでエンドツーエンドのCPU、GPU、アクセラレータ向け機械学習コンパイラ
フレームワークです。https://tvm.apache.org/
※ザイリンクスの名称および、その他本プレスリリースに記載のブランド名は米国およびその他各国のザイリンクスの登録商標または商標です。その他すべての名称は、それぞれの所有者に帰属します。
※Dynamic Neural Accelerator(R) および MERA™ は、EdgeCortix株式会社の登録商標です。

■株式会社PALTEKについて
 PALTEKは、1982年の創業以来、日本のエレクトロニクスメーカーに対して国内外の半導体製品の販売のほか、ハードウェアやソフトウェア等の設計受託サービスも提供し、お客様の製品開発のパートナーとして仕様検討から試作開発、量産までサポートしています。PALTEKは、「多様な存在との共生」という企業理念に基づき、お客様にとって最適なソリューションを提供することで、お客様の発展に貢献してまいります。
PALTEKに関する詳細は、https://www.paltek.co.jp をご覧ください。

■EdgeCortix株式会社について
 EdgeCortix株式会社は、「低遅延、低コスト、エネルギー効率の高いディープニューラルネットワーク推論のために、クラウドレベルのパフォーマンスを組み込みエッジにもたらす」という企業使命を持って2019年に設立しました。
ハードウェアとソフトウェアを統合するコデザイン手法によって設計された独自の人工知能プロセッサ技術が強みです。EdgeCortixは、これまでに日本、シンガポール、アメリカの投資家から5億2500万円の資金調達に成功しました。電子製造業界の数社との既存のパートナーシップによる実績もあります。
AIハードウェアIPの作成にソフトウェア中心のアプローチを採用し、Dynamic Neural Accelerator(R) IPコアとMERA™コンパイラは、カスタムASICやFPGAに簡単にデプロイし動作するように設計されています。
EdgeCortixに関する詳細は、https://www.edgecortix.com/ をご覧ください。

■この件に関するお問い合わせは下記へお願いします。
1:プレスリリースに関するお問い合わせ
EdgeCortix株式会社
担当者:広報担当
メールアドレス:pr@edgecortix.com
所在地:東京都品川区西五反田3-15-6
電話 :03-6417-9661

2:製品サービスに関するお問合わせ
EdgeCortix株式会社
担当者:AIハードウェアアクセラレータチーム
メールアドレス:info@edgecortix.com
所在地:東京都品川区西五反田3-15-6
電話 :03-6417-9661

3:PALTEKに関するお問合わせ
株式会社PALTEK
担当者:FPGAソリューション事業部
メールアドレス:info_pal@paltek.co.jp
所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-3-12 新横浜スクエアビル 6F
電話:045-477-2002

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