あの桂浜水族館もDX!生物・業務管理システムおよび新サービス「ハマスイ+」を公開しました。
PR TIMES / 2024年7月8日 12時45分
~生物・業務管理システムをサービスに応用したDX+(でぃーえっくすぷらす)~
海洋・水産に関する研究および教育発信に取り組む兵庫ベンダ工業株式会社 海洋水産技術研究所(本社:兵庫県姫路市、代表取締役:本丸明子、以下「KAIKEN」)は、高知県の名所「桂浜」公園の浜辺にあるローカル水族館「桂浜水族館」を運営する公益社団法人桂浜水族館(高知県高知市、代表理事:永國雅彦、以下「ハマスイ」)、AI/自動運転ソフトウェア開発ならびに近年ではマリンテック事業を展開しているリベラ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中田重昭、以下「LIBERRA」)と共同で、水族館業務のDX化を目的とした生物・業務管理システムの構築、またそれらのシステムを応用したサービス「ハマスイ+」を公開しました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/102935/6/resize/d102935-6-1a634ad192ff6ebb989e-0.png ]
■背景
学びの場としても、働く場としても、人気の水族館は、多種多様な生物の命と向き合う責任があります。
例えばハマスイの飼育員を例に挙げると、
餌の準備や給餌
成育把握
生物の飼育環境の整備
来館者向けのガイドやイベントの企画
などの業務があります。加えて、夜間業務もあり、高度な専門性が求められる職種であり、労務面における負担も大きいことが分かります。
また、”お気づき”の方もいらっしゃるかと思われますが、多くの古参ファンに支えられ、ネットでは大大大人気のハマスイも、ちょっと場所が悪いのか、リアルな来館者数は伸び悩んでいます(入館料が切実に欲しい!)(※注1)。
本取組みは、そんな飼育員の業務負担をちょっとテクノロジーでアシストする「業務系(よく言われる)DX」の構築と、せっかく構築するならそれらのシステムを応用してハマスイらしいサービスに活かそう!(ファンに活かそう)という二本立てで構成されています。
※注1 ハマスイの気持ちをKAIKENが勝手に代弁しています
■飼育における負担軽減と効率化に向けた生物・業務管理システムの構築
生物飼育の観点から、「人」がやらなければならない業務もあり、全てをデジタル化できるわけではありませんが、まずはアナログ作業によるデータ入力、給餌や監視等の夜間業務の負担軽減にスポットを当て、5つの機能を備えた生物・業務管理システムを構築しました。
館内スタッフの行動把握(各作業エリアにおける滞留時間の自動計測)
生物の成育把握(AI解析)
水質データの自動取得
遠隔給餌
24時間監視(リアルタイム/録画)
[画像2: https://prtimes.jp/i/102935/6/resize/d102935-6-1f351962639463059292-1.png ]
これらの機能により、日々のおおよその作業記録、飼育環境や給餌コントロールによる魚類の成育把握、夜間の監視(記録)等、飼育における負担軽減と業務効率の改善を目指しています。
■ハマスイとファンを繋げる「ハマスイ+」
上述システムの機能から一部を切り出すことで、古参ファンの皆様、これからハマスイのファンになってもらえるような予備軍の皆様に、ハマスイをもっと身近に感じてもらえる新サービスサイト「ハマスイ+」を構築しました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/102935/6/resize/d102935-6-320ec4dce41bdb787c03-2.png ]
■「ハマスイ+」について
主なコンテンツは、以下の3つとなります。
スタッフがウロウロしている場所をリアルタイムで可視化「会える水族館」
水族館業界初(たぶん)!遠隔からの餌やり体験「オンライン餌やり」
(回数には制限があります)
生物を映像で楽しむ「特典映像」(※注2)
今後も検証を続けながら拡張を検討しておりますので、新サービス「ハマスイ+」をぜひお楽しみください。
※注2 カワウソ舎がリニューアルOPENした際には、コツメカワウソのリアルタイム映像を予定しています
【URL】https://kaiken.katurahama-aq.jp/
[画像4: https://prtimes.jp/i/102935/6/resize/d102935-6-77e51ef371ce4e9c58ee-3.jpg ]
■終わりに
本取組みによって期待される効果は以下のようなものが考えられます。
DX化による業務効率化
⚫︎自社への効果
・人件費(労働時間)の削減
・従業員の業務範囲の拡大
・夜間勤務の削減
・ノウハウの共有化
⚫︎ステークホルダーへの提供価値
・管理データの研究活用
⚫︎波及効果
・システム管理専門人材の雇用
⚫︎将来的展望
・適正業務の見極め
・業務軽減による来場者向けサービスへの注力
・データ活用による地域教育への貢献
■サービス化による効果
⚫︎自社への効果
・来場料収入の増加
・給与支給額の増加
⚫︎ステークホルダーへの提供価値
・イベント情報の受取
・来館誘導案内
・スタッフとの交流
⚫︎波及効果
・県外観光客の増加
・レジャー業界との新規取引
⚫︎将来的展望
・周辺観光地と連携したサービス展開
これらは“とらたぬ”的なところもあり、まだまだ課題はこじゃんとありますが、KAIKENとLIBERRAは今後も桂浜水族館様との共同研究を継続し、生物にとって、ファンの皆様にとってより良い環境の実現を目指します。
■謝辞
本取組みについては、神戸大学 バリュースクールが主催する「V.Schoolサロン」、公立はこだて未来大学 マリンIT・ラボが主催する「マリンITワークショップ2024こうべ」で発表を行い、多くの方々よりご助言をいただきました。また、構築にあたり高知県のデジタル技術活用促進事業費補助金を活用しています。
この場を借りて関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。
■会社・団体概要
【兵庫ベンダ工業株式会社 海洋水産技術研究所(KAIKEN)】
所在地:〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1 神戸大学 眺望館 B1 海洋水産技術研究所
代表者:代表取締役 本丸明子
事業内容: 海洋・水産に関する研究、教育事業
HP: https://kaiken.bender.jp/
【公益社団法人桂浜水族館】
本社所在地:〒781-0262 高知県高知市浦戸778 桂浜公園内
代表者:代表理事 永國雅彦
事業内容:桂浜水族館の運営、教育・学習支援、文化・芸術振興
設立: 1931年4月
HP:https://katurahama-aq.jp/
【リベラ株式会社】
所在地:東京都渋谷区渋谷1-23-21 渋谷キャスト 2F
代表者:代表取締役 中田 重昭
事業内容: 国・自治体および準公共分野のデータ連携基盤設計・開発、自動運転関連技術などのシステム開発、不動産テック事業、マリンテック事業、物流・交通流最適化システムなどの企業基幹系システムの設計・開発 等
HP:https://www.liberra.com/
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