「放射線安全環境検査証明サービス」を開始- 日本の主要な観光地の放射線量を計測し、日本旅行の安全認証を業界で初めて提供 -
PR TIMES / 2013年3月7日 15時7分
テュフ ラインランド ジャパン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:ミヒャエル・ユングニッチュ)は、本日、国内の主要な観光地の安全性を証明する「放射線安全環境検査証明サービス」を開始したことを発表しました。
また、日本へのパッケージツアーを主催する旅行会社としては、ドイツ最大の旅行代理店であるJF Tours(本社:ゾーリンゲン)の依頼を受け、外国人に特に人気の高い日本の観光地について放射線物質の状況調査を行い、JF Toursには第一号となる「放射線安全環境検査証明」を発行したこともあわせて発表しました。
【放射線安全環境検査証明ならびにJF Toursの第一号認証について】
2011年3月11日に福島地域で発生した地震と原発事故により、日本の観光業界は大きなダメージを受けました。2年経った今なお、その影響は顕著で、JTB総合研究所によると2012年のヨーロッパから日本への旅行者数は、震災前の予約者数の約4分の3にとどまっています。また、下落率が現在も5割を上回る旅行会社もあります。
テュフ ラインランドは数十年にわたって放射線防護の分野に関わっており、その専門家は、チェルノブイリ原発事故後のプロジェクトなど、幅広い活動に基づく豊富な経験を備えています。また、本格的な試験所と高感度の携帯放射線検出器を整備した第三者認証機関として、国際的な安全基準に則った放射線防御のための測定を実施しています。
「放射線安全環境検査証明サービス」は、この経験を基にテュフ ラインランドが測定を行い、海外からの旅行者にさらなる透明性と安全性を提供することを目的としたサービスです。東京から日光にかけての大都市圏をはじめ、富士箱根国立公園、名古屋、大阪・京都の大都市圏、宮島がある広島、九州の各人気観光地などの安全性を証明するもので、2013年の春には、日本アルプス地域にも検査を広げていく予定です。なお、「放射線安全環境検査証明」の有効期間は1年間です。
「放射線安全環境検査証明」の第一号認証となるJF Toursは、Dertour、FTI Touristik、Meier’s Weltreisen、Thomas Cook、Berge & Meerなど、有名な旅行会社各社が扱っていますが、調査の結果、JF Toursが提供する日本の観光地へのツアーは安全であると判断されました。
震災以降、日本各地での放射線量の測定を行なってきたテュフ ラインランドのDr.イェンツ・ウヴェ・シュモーラックは次の通り述べています。
「今回、日本の35ヵ所以上の観光地で、放射性物質濃度と放射線被曝量の分析を行いました。また各観光地までの旅行経路も放射線測定の対象に含まれています。分析の結果、汚染の可能性があると考えられていたこれらの地域で、放射線被曝の恐れはないと判断しました。この結果に基づき、JF Toursが提供する観光コースには、テュフ ラインランドの『放射線安全環境検査証明』が与えられることになりました」。
JF Toursの創業者でありマネージング・ディレクターであるヨハネス・フランゲンベルク氏は次のように述べています。
「私たちが企画する日本ツアーは、原発事故の影響があると考えられている地域からは離れた場所を目的地としています。もちろん、旅行者の不安や疑問はすべて真摯に受け止めていますが、テュフ ラインランドの検査のおかげで、潜在的な放射線リスクに対する旅行者の不安を和らげることができます。2011年の震災直後はドイツ外務省より日本への渡航について勧告が出されていましたが、現在では福島の制限区域についてのみの勧告となっています。2013年には、ヨーロッパから日本への旅行者数は徐々に2010年の水準に戻るのではないかと考えています。2012年は、多くの人が日本へのツアーに関心を持ちながら、まだ不安を感じていましたが、現在は需要が目に見えて増えつつあります」。
テュフ ラインランドは30年以上にわたって日本で事業を展開しており、各拠点には約400名の従業員が勤務しています。テュフ ラインランドのアジア太平洋地域の本部は横浜に置かれており、そのためテュフ ラインランドの専門家は、震災直後から日本のドイツ人コミュニティおよび企業向けに放射線レベルに関する広範な情報サービスの提供を開始しました。2011年秋には、放射線防護の専門家が、福島第一原子力発電所に近い南相馬市にて除染作業の効果を確認するため無償で測定を実施しました。測定は、保育園や幼稚園、学校を対象に広範囲で行われました。調査団はドイツおよび日本で活躍するテュフ ラインランドの放射線専門家による訓練を受けています。
【JF Toursについて】
JF Toursは、1998年にドイツのゾーリンゲンで、ヨハネス・フランゲンベルクによって設立されました。同社は当初から日本ツアーを専門に扱っており、現在ではドイツ、オーストリア、スイスにおける日本および韓国への団体ツアーを扱う最大手です。2013年には、日本、韓国、台湾へのツアーを12種類に戻す予定です。JF Toursの日本ツアーはAldiやLidlなどの格安旅行代理店でも扱われ、ドイツではDer Spiegel、Die Süddeutsche Zeitung、Die Frankfurter Allgemeine Zeitungをはじめとする新聞や雑誌にもJF Toursが主催するツアーの広告が掲載されています。2013年は、選択可能な出発日も80日以上用意されています(震災直前は年間約250日)。JF Toursのツアーガイドチームは、優秀な日本研究家および日本専門家で構成されています。東京駐在チームを率いるのは日本人です。詳細についてはウェブサイト(www.jftours.de)をご覧ください。
【テュフ ラインランド グループについて】
テュフ ラインランドは、140年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。65カ国に500の拠点があり、従業員数は17,000人、年間売上高は14億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。http://www.tuv.com/jp
企業プレスリリース詳細へ
PRTIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
処理水放出巡る風評被害払拭へ専門家「地道な取り組み大切」…日本産水産物、中国が輸入再開見通し
読売新聞 / 2024年9月20日 22時30分
-
ノルウェーで放射性セシウムの数値上昇、チョルノービリ原発付近の森林火災原因か
ロイター / 2024年9月19日 11時5分
-
東日本大震災から13年半 忘れない、立ち止まらない 原発処理水の海洋放出 世界に広がる「安全への取り組み」と「おいしさの理解」日本の水産物、そう遠くない中国依存からの脱却
zakzak by夕刊フジ / 2024年9月11日 15時30分
-
柏崎刈羽原発、避難路を拡充へ 首相指示、再稼働目指し国負担も
共同通信 / 2024年9月6日 17時55分
-
SolaX、テュフ ラインランドに認められ、グリーンかつ低炭素な変革を主導
共同通信PRワイヤー / 2024年9月4日 10時2分
ランキング
-
1ほっかほっか亭「コラボ依頼して賛否」への違和感 日清食品「10分どん兵衛」の成功例に倣えるか
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 15時20分
-
2ミニストップ、外国籍の利用客に“不適切な張り紙” 「問題を重く受け止め」謝罪
ORICON NEWS / 2024年9月20日 15時53分
-
3血管をむしばむ「超加工食品依存症」に要注意!医師が食べてほしくないもの3選
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月20日 11時0分
-
4あの「ポーター」が人気商品を大胆に変えた裏側 価格2倍にしても素材変えた吉田カバンの挑戦
東洋経済オンライン / 2024年9月20日 13時0分
-
5漁業関係者、「ぬか喜びにならなければ」=歓迎も中国側の手のひら返し警戒
時事通信 / 2024年9月20日 20時55分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください