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韓国のすべての出版社から発売を拒否された問題の書『根のないフェミニズム フェミサイドに立ち向かったメガリアたち』の発売が決定!!

PR TIMES / 2021年9月14日 9時45分

ミソジニーに連帯して闘った韓国女性たちによる真実のドキュメント。実在したオンラインフェミニスト集団に学ぶ、あきらめないやり方とは? 発売イベントも開催決定!

シスターフッドの出版社アジュマブックス(所在地:東京都文京区、代表取締役社長:北原みのり、正式社名:有限会社アジュマ)は、韓国最大のポルノサイト「ソラネット」を封鎖に追い込んだ、オンラインフェミニスト集団「メガリア」たちの戦いの記録『根のないフェミニズム フェミサイドに立ち向かったメガリアたち』を、2021年9月29日(水)に全国の書店・ネット書店等で発売いたします。




小説『ハヨンガ ハ-イ、おこづかいデ-トしない?』の舞台裏

女性に向けられる嫌悪や排除である「ミソジニー」による、女性を標的にした痛ましい、未遂も含めた殺人事件「フェミサイド」が後を絶ちません。

日本同様、家父長制の強い韓国社会でも、ミソジニーはオンライン上で、より苛烈に女性たちを追いつめています。長期間に渡りデジタル性暴力がまかり通っていた韓国最大のポルノサイト「ソラネット」に、激しく抵抗し、遂には封鎖に追い込んだのが、韓国史上初のオンラインフェミニスト集団「メガリア」です。

本書は、韓国のフェミニズム史に残る「メガリア」の中にいた当事者たちによる戦いを記録したノンフィクション、フェミニストによる勝利宣言書です。


[画像1: https://prtimes.jp/i/38830/7/resize/d38830-7-f5f73b6878092830afa3-0.jpg ]



女性嫌悪を剥き出しにするネトウヨが、“モノ言う女”=フェミニストをことさら標的にするのは、韓国も日本も変わりません。人権のために声をあげる人々を「国家の足を引っ張る虫」として冷笑し、攻撃し、“男性嫌悪集団”というレッテルを貼るなど、ありとあらゆるヘイトで黙らせていく言説がオンライン上で繰り広げられていきました。「メガリア」が勝利するまでには、すさまじい葛藤と、死の淵に立つような絶望が、彼女たちを襲ったのです。

しかし、その過程にこそ、日本の女性たち今聞くべき声、学ぶべき声があります。そして、オンラインにはオンラインの戦い方がありました。


オンライン戦士たち7名の証言

本書では、さまざまな「事件」や「事故」について、自分たちの暮らしが被った影響を交えて、証言する7名が登場します。

・性差別発言への抗議が、逆に男性から訴えられ、高額な罰金刑になってしまった女性。苦しみながらも裁判を戦い、無罪判決を勝ち取った。

・「ソラネット」でリアルタイムレイプを謀議していた書き込みを目撃し、メガリアとして「ソラネット」廃止運動に尽力した女性。フェミニズムに目覚め、自国の根強い家父長的現実からフェミニストへの未来と理想について語る。

・オーストラリアのテレビ番組で、韓国の性差別問題にインタビューで答えた女性が、ネットで凄まじい攻撃にあう。彼女に暴力的な書き込みを掲載した男性ユーザーたちを一人ずつ告発、謝罪を勝ち取る。

・ミソジニーな男たちによる女子大侵入事件と女の敵は女というシンポジウム企画を家父長的視点からつぶされた女性。それを機にフェミニズム論争に深い悩みを持っていると語る。

・メガリアでソラネット閉鎖運動に関わったことでフェミニストとなり、いまは女性団体を組織し活動している女性。

・オンラインマンガ作家侮辱罪事件で訴えられた女性の弁護士による事件経過

……etc
[画像2: https://prtimes.jp/i/38830/7/resize/d38830-7-44881c3bbc23f97ceb0a-1.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/38830/7/resize/d38830-7-2236c2ce584c0827deae-2.jpg ]

*資料としても貴重なタイムラインやミラーリング辞書を収録!


「海水の塩分はたった3%。だから3%の女性が目覚めれば社会は変わる」
 社会を変えるためには女性自身が変わればいいのだという、真理と希望を本書は私たちに教えてくれます。


「根のないフェミニズム」とは?

「根のない」=「根本のない」という韓国語独特の言い回しで、歴史も、権威もない、という意味です。「メガリア」たちは、フェミニストとしての理論的基礎がないまま、突然「韓国を代表するオンラインフェミニスト戦士」として最前線で戦わなければなりませんでした。


すべての出版社から出版断られた問題の書

フェミニズム勝利活動の貴重な記録である本書は、韓国のほぼすべての出版社から出版を断られ、当時できたばかりの韓国のフェミニズム出版社「if books」を頼り、ようやく刊行にこぎつけました。アジュマブックスとしては『ハヨンガ ハーイ、おこづかいデートしない?』に続く二冊目の「if books」の本となります。


発売イベントも開催決定!

一冊一冊を丁寧に出版していくアジュマブックス。おかげさまで多数のメディアに取り上げていただきました。

3月8日 東京新聞 北原みのりインタビュー
7月14日 一枝通信 渡辺一枝さん「咲ききれなかった花」書評
7月25日 北海道新聞 北原みのりインタビュー
8月7日 現代ビジネス・Yahoo!ニュース
8月15日 東京新聞 「咲ききれなかった花」訳者・梁燈子さんインタビュー
8月16日 中日新聞 「咲ききれなかった花」訳者・梁燈子さんインタビュー
8月28日 朝日新聞 書評欄(小説家・金原ひとみさん「ハヨンガ」書評)
9月4日 図書新聞 佐野正人さん「咲ききれなかった花」書評
9月8日 AERA 「ハヨンガ」訳者・大島史子さんインタビュー
……他

また、これまでの2冊『咲ききれなかった花 ハルモニたちの終わらない美術の時間』、『ハヨンガ ハーイ、おこづかいデートしない?』ではすべて、発売イベントを行ってきました。

本書についても、多彩なゲストを交えた発売記念イベントの開催を予定しております。参加方法はアジュマブックスのサイトやSNSなどでお知らせします。


書籍概要

書名:根のないフェミニズム フェミサイドに立ち向かったメガリアたち
著者:キム・インミョン/カン・ユ/イ・ウォニュン/クク・チヘ/イ・ジウォン/ヒヨン/チョン・ナラ/パク・ソニョン
訳者:大島史子
監修:李美淑
解説:北原みのり
判型: 46判/ソフトカバー
頁数:336
定価:1960円(本体1800円+税)
ISBN:978-4-910276-02-1 C0098
装丁:松田行正
ジャンル:フェミニズム・社会
発売日:2021年9月29日
発行:アジュマブックス
https://www.ajuma-books.com/

※リリース内容は予告なく変更になる場合がございます。予めご了承ください。

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