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飲酒や喫煙をする人は要注意!?約23万8,000件のAGA患者カルテデータから因果推論で解明

PR TIMES / 2019年9月11日 13時40分

AGAの進行に影響を与える可能性あり

Dクリニック(総院長:川島眞)は、令和元年7月に20周年を迎え、20年間で220万人※の治療実績を有する頭髪専門クリニックです。今回238,197件の男性のAGA患者の問診票やカルテの診察履歴データから10,605件のデータを抽出し、男性型脱毛症(Androgenetic Alopecia; AGA)の進行および遅延する要因を探索するために因果推論という手法を用いて統計処理を行い、因子の特定を試みました。 ※2019年6月30日までの5クリニック延べ患者数



[画像1: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-228798-0.jpg ]

[画像2: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-225113-9.png ]



[画像3: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-860267-2.png ]

※1) 係数:ある因子が関連している可能性を示し、値が大きいほど関連性が高いことを示しています。ここでは項目が該当するときハミルトン・ノーウッド分類(薄毛の進行分類)のレベルがどの程度上がるかを示しています。

※2) 標準偏差:係数の散らばりの度合いを示す値です。

※3) Z-Score:Z-score=係数/標準偏差で計算され、この値が大きいほど関連性が高いことを示しています。

※4) P値:統計学的に0.05未満のときに、ある因子が関連する確率が高いことを示しています(上記表ではグレーアウトしている項目は有意差なし)。


今回の結果から、従来からの報告のように遺伝的な素因はAGAの進行に強く関係していることが明らかになりました。また喫煙や飲酒などの嗜好品を好む人はAGAが進行している傾向がみられたことにより、喫煙や飲酒はAGAの進行に影響を与えている可能性が示唆されました。さらに健康診断で異常を指摘された人、高血圧症の既往歴のある人もAGAが進行している傾向がみられました。これは高血圧を含む生活習慣病はAGAの発症に何らかの関連性がある可能性があることが推測されます。一方、定期的にスポーツをしている人はAGAの進行を遅延させることもわかり、AGAの進行予防に繋がる可能性も示唆されました。

<因果推論についての説明>
今回の解析は因果関係を明らかにする因果推論という多変量解析の一つを用いました。AGAと何かの因子の関係を示した報告は多く存在していますが、従来の論文のほとんどは相関関係は示しているものの、どちらの因子が原因でどちらの因子が結果なのかを明確にしているものはほとんどありませんでした。しかし今回統計処理した因果推論では変数間の因果関係を明らかにできるものであり、AGAの進行および遅延する因子を特定しています。

<Dクリニック総院長 川島 眞>

[画像4: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-574708-3.jpg ]

Dクリニック総院長
東京女子医科大学 名誉教授
東京薬科大学 客員教授
川島 眞 かわしま まこと
東京大学医学部卒業。パリ市パスツール研究所に留学。東京大学医学部皮膚科講師などを経て東京女子医科大学 皮膚科学教室 教授・講座主任。アトピー性皮膚炎をはじめ、美容、皮膚ウイルス感染症、接触皮膚炎などを主に研究。2018年4月より医療法人社団ウェルエイジング、医療法人翠奏会、医療法人リアルエイジ静哉会の総院長に就任。

AGAに関する疫学的な研究は様々な報告があります。1972年には189人を対象とした冠状動脈性心疾患(CHD)とAGAの相関関係を示した論文1)、2003年に報告された1390人を対象としたアルコール摂取との相関を示した論文2)、また2007年には250人を対象とした高血圧との相関を示した論文3)や740人を対象とした喫煙の相関を示した論文4)も報告されています。その後もある因子とAGAの関連を示す疫学研究は多く報告されていますが、その根底にある機序は依然として不明であり、リスクファクターがもたらすAGA悪化のメカニズム解明など、追加の研究が必要となると思います。
今回我々が行った調査では、AGAは遺伝的な素因との因果関係が最も深く、高血圧、喫煙、アルコール摂取なども因果関係が示されています。なかには今までの疫学研究では報告がない因子とAGAの因果関係を示した面白い結果も得られました。
今後もさらに精緻な調査を行い、これらの関連付けの根底にある原因についても究明を進めていきたいと考えています。


Reference
1)Cotton SG et al., British Heart Journal, 34(5):458-64(1972)
2)Severi G et al., British Journal of Dermatology, 149:1207-1213(2003)
3)Ahouansou S et al., European Journal of Dermatology, 17(3):220-2(2007)
4) Su LH et al., Archives of Dermatology, 143(11):1401-6(2007)

◇Dクリニックについて
[画像5: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-543449-4.jpg ]

Dクリニック東京:https://www.menshealth-tokyo.com/

[画像6: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-735863-5.jpg ]

Dクリニック名古屋:https://www.aac-nagoya.com/

[画像7: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-616684-6.jpg ]

Dクリニック大阪 メンズ:https://www.osaka-clinic.com/

[画像8: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-679379-7.jpg ]

Dクリニック大阪 ウィメンズ:https://www.osaka-clinic.com/womens/
[画像9: https://prtimes.jp/i/42910/7/resize/d42910-7-574032-8.jpg ]

Dクリニック福岡:https://www.josaiclinic-fukuoka.com/

東京・名古屋・大阪・福岡で頭髪治療において、220万人の治療実績を有する※5つの専門クリニックです。NPO法人F.M.L.にて最新医療の研究をもとに、同一の治療プロトコルを共有しています。皮膚科、形成外科、メンタルヘルス(精神神経科)等の各分野の専門医が連携し、AGA(男性型脱毛症)や女性の脱毛症をはじめとする男女の頭髪の悩みを解決するために、最新の医学情報を共有しながら、研究を重ね、治療に活かし、患者様一人ひとりに最適な治療 を施す総合頭髪治療を提供しています。

また専門家による最新の情報発信を行う NPO 法人アンチエイジングネットワークを含む2つの NPO 法人が共通の目的と理念の実現のために、人々の健康管理促進、教育プログラムによる健康意識の醸成、さらには社会における ICT 環境の進化にあわせ生活習慣の見直しや健康行動の実践支援など、日本の健康寿命延伸に繋がる活動を展開してまいります。

※2019年6月30日までの5クリニック延べ患者数


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