AIで細胞を高速解析・処理する技術を開発するCYBOがインキュベイトファンドから6000万円の資金調達を実施
PR TIMES / 2021年3月1日 10時15分
内閣府の革新的研究開発推進プログラム ImPACTで開発した基盤技術を社会実装し、細胞解析のプラットフォーム企業を目指す。
株式会社CYBO(本社:東京都千代田区神田練塀町3番地 富士ソフト秋葉原ビル12F 、代表取締役:新田 尚、以下「当社」)は、インキュベイトファンドを引受先とした第三者割当増資(シードラウンド)により、6000万円の資金を調達しました。これによって細胞解析技術を用いた有力なアプリケーションの実用化に挑みます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/53839/7/resize/d53839-7-711706-0.jpg ]
<シードラウンド資金調達の概要>
当社は、多様な細胞集団から特定の細胞を分離するインテリジェント画像活性セルソーターを基盤技術として、細胞解析技術を提供し、細胞をより深く理解し、細胞を広く活用することを通してより良い社会を実現するため、2018年7月に設立された研究開発型スタートアップです。
細胞は生命の基本単位であり、細胞を詳しく知ることは生命の理解には欠かせません。遺伝子解析の技術進歩により、血液中を流れるがん細胞や胎児などに由来する遺伝子の情報を解析できるようになり、リキッドバイオプシーや非侵襲出生前検査(NIPT)などのアプリケーションが急速に発展しております。これらの分野において細胞単位での遺伝子解析が実施できれば、アクセス可能な情報量や精度は飛躍的に向上します。インテリジェント画像活性セルソーターは、細胞を超高速で撮像し、AIでその識別を行って、所望の細胞を分取する技術です。CYBOはこの究極の細胞分離技術を広く実用化して、リキッドバイオプシーや出生前診断、治療用の細胞加工などのサービスを提供する細胞解析のプラットフォーム企業を目指します。
本資金調達を受け、まずはがん研有明病院と取り組んでいる精度の高い子宮頸がん検診の実現を目指した共同研究と、オンコリスバイオファーマ株式会社(本社:東京都港区 代表取締役社長:浦田泰生 以下「オンコリスバイオファーマ社」)と取り組んでいる血中循環がん細胞(Circulating tumor cell: CTC)検査の実用化を推進致します。
また、本ラウンドの投資家であるインキュベイトファンドから、研究開発型スタートアップの立ち上げを支援した経験を豊富に有する村田 祐介氏が当社の社外取締役に就任致しました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/53839/7/resize/d53839-7-461560-1.jpg ]
<現在取り組んでいる主要なプロジェクトについて>
■ がん研有明病院との共同研究について
CYBOは高速自動3D細胞診システムの実用化に向けて、公益財団法人がん研究会と共同研究を行っています。本共同研究では、がん研究会有明病院細胞診部 (杉山裕子部長)に当社の高速自動3D細胞診システムを設置し、細胞診標本で評価試験を実施することにより、精度向上と省力化とを両立したAI細胞診システムとしての実用化を進めて、子宮頸がんの早期発見に寄与することを目指します。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000053839.html
[画像3: https://prtimes.jp/i/53839/7/resize/d53839-7-480900-2.png ]
■ オンコリスバイオファーマ社とのCTC検査の実用化に向けた取り組みについて
CYBOは、画像活性セルソーターENMAおよび高速自動顕微鏡SHIGIで開発を進めているAI技術を活用して、自動細胞解析用ソフトウェアを開発しています。開発したソフトウェアはオンコリスバイオファーマ社が開発中である、がんの体外検査薬「テロメスキャン」に利用する計画で、これによりテロメスキャンによるCTC検査の実用化に向けた開発が加速することが期待されます。
URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000053839.html
<株式会社CYBOについて>
■ 会社概要
会社名:株式会社CYBO
所在地:東京都千代田区神田練塀町3番地 富士ソフト秋葉原ビル12F
代表者:新田 尚
設立:2018年7月
資本金:6500万円(資本準備金含む)
URL:https://www.cybo.jp/
■ 事業内容
株式会社CYBOは「細胞を深く知り、細胞を広く活用する」ことを目指して、理化学機器・診断機器およびソフトウェアの開発を行うベンチャー企業です。基盤技術である高速イメージング、リアルタイムAI、および高速メカ制御を駆使した技術開発を得意としており、細胞画像をAIで解析して目的細胞を分取する革新的な画像活性セルソーター(ENMA)や、スライド上の細胞を高速3D撮像してリアルタイムでAI解析する細胞スキャナ(SHIGI)などの開発を行っております。
[画像4: https://prtimes.jp/i/53839/7/resize/d53839-7-596470-3.jpg ]
■ 革新的研究開発推進プログラム ImPACT 「セレンディピティの計画的創出による新価値創造」について
東京大学大学院理学系研究科化学専攻・教授 合田圭介氏がプログラムマネージャーとして率いた研究グループは、細胞の高速イメージングと深層学習を用いた画像解析で細胞を高速に識別し、その解析結果に応じて所望の細胞を分取する基盤技術「Intelligent Image-Activated Cell Sorter」の開発に世界で初めて成功しました。さらに本技術を用いて、微生物や血液細胞をその形状や内部構造を指標として分取する原理実証を行い、本技術の有用性や汎用性が確認されました。
当社代表の新田は本プログラムにおいてPM補佐として従事し、合田圭介氏および東京大学准教授 小関泰之氏と共に令和2年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)を受賞致しました。
URL:https://www.jst.go.jp/impact/program/02.html
■ 代表取締役略歴
新田 尚
東京大学大学院工学系研究科在学中よりバイオベンチャーのエフェクター細胞研究所に参画、執行役員として細胞機能解析装置の開発及び事業化に従事した後、ソニーにおいてサイトメトリー事業立ち上げに参画。
その後東京大学大学院理学系研究科化学専攻・教授 合田圭介氏率いる内閣府 革新的研究開発推進プログラム ImPACTに参画し、世界初の高速イメージングと深層学習を用いた細胞解析技術「Intelligent Image-Activated Cell Sorter」の開発をプログラムマネージャー補佐として主導。
本プログラムを通じて2020年4月に文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞した。
2018年に当社を設立。
■ 採用について
当社は優秀な人材を必要としています。多くの職種で募集していますので、以下ページをご覧になり、取り組みに共感いただけたらぜひご応募ください。
採用情報:https://www.cybo.jp/careers
問い合わせ先:https://www.cybo.jp/contact
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