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シルクの可能性を未来につなぐ鶴岡のイノベーション、NUNO須藤玲子の展覧会『サーキュラー・デザイン ― kibiso はつづく ―』

PR TIMES / 2021年9月28日 14時15分



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日本有数のシルクの産地である山形県鶴岡市は、その革新的な布づくりで知られるテキスタイルデザイナー須藤玲子による、鶴岡での布づくりを紹介する展覧会『サーキュラー・デザイン ― kibiso はつづく ―』を9月18日(土)よりスタートしました。鶴岡シルク発祥の地であり、今年150年の節目を迎える松ヶ岡開墾場で開催される本展では、須藤の監修のもと開発に成功した「kibiso(キビソ)」をはじめ、当時の開墾魂を未来につなぐ豊かでサステナブルなテキスタイルの世界が紹介されています。

世界が注目する鶴岡のイノベーション素材kibiso
 鶴岡は養蚕から製糸・製織・精練・染色・縫製までの工程を域内に有する世界でも類をみないシルクの産地です。その鶴岡で2007年に、国内では2箇所だけとなった製糸工場のひとつである松岡製糸を訪れた須藤は、蚕が繭をつくる際に最初に吐き出す糸である「きびそ」と出会い、あらたなテキスタイルをつくることを思いたちます。当時「きびそ」は硬くて太く加工が難しいことから織物には不向きとされていましたが、須藤のアドバスによりこの「きびそ」を細い⽷に加工する技術の開発に成功します。こうして誕生した「kibiso」は独特の張りと天然の保湿性、抗菌性、紫外線カット効果などを備える魅力的なテキスタイルに生まれ変わりました。材料を無駄なく活用しながら高いデザイン性と機能性を実現させた「kibiso」の取り組みは、繊維産業の大量廃棄が問題となるなか世界的にも注目を集め、アメリカのクーパーヒューイット博物館、イギリスのビクトリア&アルバート博物館に永久保存されているほか、現在も複数の美術館から展覧会の要請が寄せられています。
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工場・職人との対話が生む豊かなテキスタイルの世界
会場では「kibiso」を中心に様々な表情のテキスタイル29点が天井から吊るされ、その間を自由に歩いて鑑賞できるほか、ショーケースに並べられたデザイン画や試作品からその創作プロセスに触れることができます。これらはいずれも須藤がディレクターを務めるテキスタイル・デザインスタジオNUNO(ヌノ)のメンバーと共に手掛けたものですが、そのアイデアの多くは日本各地の優れた工場や職人との対話のなかで生まれたものです。伝統的な素材や生産工程を見直し、現代の技術やマーケットにあわせて進化をさせていくこと、それこそが須藤のクリエーションの真骨頂であり、「kibiso」もまた鶴岡のシルク産業に携わる人々の情熱と高い技術力との出会いによって生まれたものです。
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続く新しいチャレンジ「おがらみちょし」
須藤は鶴岡で「kibiso」に続く新しいテキスタイルの開発にも着手をしています。絹の製糸工場で発生する細い金属管にからまった糸の副産物「おがらみちょし」を活用したもので、シート状に裂くことができるこの素材を用いたテキスタイルも本展の見どころのひとつです。「おがらみちょし」も廃材を減らし環境負荷を減らすサステナブルな取り組みのひとつですが、同時にそれは新しいテキスタイル表現の探求でもあります。
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開墾から150年、開拓の精神がシルクの未来を拓く
鶴岡のシルク産業は1872年(明治5年)に戊辰戦争で敗れた旧庄内藩士たちが松ヶ岡の地で「刀を鍬に」持ち替えて桑畑を拓き、養蚕をスタ−トしたことに端を発します。それから150年を迎える今、社会は当時と同じく大きな変革期を迎えています。あらゆる産業で持続可能な構造へのシフトが喫緊の課題となるなか、須藤と鶴岡の生産者による革新的な取り組みは、分野を超えて新しいものづくりや社会のあり方を模索する人々にヒントを与えるものです。旧庄内藩士の開墾の精神はこれからも引き継がれ、シルクの可能性を未来につないでいきます。
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須藤玲子氏 特別展覧会:『サーキュラー・デザイン ― kibiso はつづく ―』
会期:2021年9月18日(土)~ 12月26日(日)※水曜休館
開館時間:9:00~16:00
会場:松ヶ岡開墾場 二番蚕室二階[山形県鶴岡市羽黒町松ヶ岡29]
入場:無料
主催:鶴岡市
共催:松ヶ岡開墾150年記念イベント実行委員会 / 鶴岡「サムライゆかりのシルク」推進協議会
後援:羽黒町観光協会
詳細: https://tsuruoka-matsugaoka.jp/news/1592/

終了トークイベント(鶴岡市公式YouTubeチャンネルにて公開中)
『シルクの可能性と未来 松ヶ岡から世界へ』 

松ヶ岡開墾150年の節目に、持続可能な社会の実現に向けてシルク産業が持つ可能性や、松ヶ岡開墾場の持つ魅力について語られた。
出演 :テキスタイルデザイナー 須藤玲子氏
東北芸術工科大学学長 日本遺産アドバイザー 中山ダイスケ氏 
ファシリテーター:フリーアナウンサー 佐藤暁子氏
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=rDJsBMo3Jq4&t=227s ]



松ヶ岡開墾場

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明治維新直後の1872年(明治5年)に戊辰戦争で敗れた旧庄内藩士たち約3,000 人が、新たな産業を興し国に報じようと「刀を鍬に」持ち替えて開墾した地。広大な桑畑を拓き、国内最大の蚕室群を建設することで、その後の鶴岡シルク産業の発展を支えた原点である。蚕室、本陣などの建造物が、建設された明治初期の姿で残されており、平成元年(1989)に国指定史跡に認定された。平成29年に認定された日本遺産「サムライゆかりのシルク日本近代化の原風景に出会うまち鶴岡へ」でも、構成文化財のひとつとして、その歴史的・文化的価値が高く評価されている。 https://tsuruoka-matsugaoka.jp/


須藤 玲子 / Reiko Sudo

[画像10: https://prtimes.jp/i/58511/7/resize/d58511-7-48e6e566a0f7242fb222-9.jpg ]

茨城県石岡市生まれ。武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル研究室助手を経て、株式会社 布 の設立に参加。現在取締役デザインディレクター。英国UCA芸術大学より名誉修士号授与。2019年より東京造形大学名誉教授。2008年より良品計画のファブリック企画開発、鶴岡織物工業協同組合、株式会社アズのデザインアドバイスを手がける。2016年無印良品アドバイザリーボードに就任。 毎日デザイン賞、ロスコー賞、JID部門賞等受賞。日本の伝統的な染織技術から現代の先端技術までを駆使し、新しいテキスタイルづくりをおこなう。作品は国内外で高い評価を得ており、ニューヨーク近代美術館、メトロポリタン美術館、ボストン美術館、ビクトリア&アルバート博物館、東京国立近代美術館等に永久保存されている。代表作にマンダリンオリエンタル東京、東京アメリカンクラブ、大分県立美術館のアトリウムのテキスタイルデザインがある。2018年 国立新美術館にて大規模なテキスタイルインスタレーション「こいのぼりなう!」、2019年 香港のCHAT (Centre for Heritage, Arts and Textile) にてSudo Reiko: Making NUNO Textiles 、2021年にはロンドンのJapan House LondonにてMAKINGNUNO Japanese Textile Innovation from Sudo Reikoを開催。その他国内外の数多くの展覧会に出品。www.nuno.com

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