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Blueberryが小中学校でICTを活用したキャリア教育の実証授業を開始。今年度の取り組みの実施データを公開。

PR TIMES / 2021年7月26日 10時15分

小中学生と教員へのキャリア教育に関する調査を実施。プログラム実施による調査報告と、そこから見えるキャリア教育の本質や各校での実施におけるポイントについて考察する。

全国の小中学校で2021年度の実証授業の提供を開始したBlueberryが岐阜県多治見市立昭和小学校での実施データを発表。コロナ禍で職場体験や従来の形態でのキャリア教育の実施が難しいなか、オンラインだからこそできる取り組みにフォーカスし、子どもたちの意識調査とプログラム実施における変化を調査した。教育のDXに取り組み、新たな価値を生み出す取り組み方法からキャリア教育の本質へと迫る。




Blueberryのキャリア教育

特徴
株式会社Blueberry(ブルーベリー)は小中学校の子どもたちと社会の第一線で活躍する20-30代の大人たちをオンラインでつなぐキャリア教育サービスの実証授業を開始しました。
新学習指導要領のなかでもポイントが置かれる「社会に開かれた教育課程」を実現するにあたり、教育の恩恵を受けて育った大人たちが自身の経験を子どもたちへ還元していくことで、変化の激しい未来を生きていく子どもたちの「生きる力」を養うためのコンテンツを提供しています。

Blueberryの社会人講師
Blueberryの社会人講師は子どもたちが普段なかなか会うことのできない大人たちです。憧れている世界、どんなことをしているのかわからない世界、そもそも存在を知らない世界。子どもたちに広い世界を伝えていくとともに、日々の学校生活の中での学びと社会のつながりを見せています。今社会の第一線で活躍する大人たちが、どのようにキャリアを切り拓いていったのかは千差万別。そんな大人たちに触れることで、子どもたち自身がキャリア観を養うきっかけやヒントを得られるような授業プログラムを展開しています。
新学習指導要領のなかでもポイントが置かれる「社会に開かれた教育課程」を実現するにあたり、教育の恩恵を受けて育った大人たちが自身の経験を子どもたちへ還元していくことで、変化の激しい未来を生きていく子どもたちの「生きる力」を養うためのコンテンツを提供しています。

キャリア教育オンラインイベントとGIGA教材
Blueberryのプログラムには大きく分けて2つのプログラムがあります。子どもたちと社会人講師が同時接続で双方向コミュニケーションをとることができる「オンラインイベント型」のプログラムと、イベントでは聞けない深い話や、より多くの講師からの話を聞くことができる動画教材による「GIGA教材型」のプログラムです。
各学校で目指すキャリア教育の形に沿って、担当する先生と一緒にアレンジを加えながらプログラムを提供します。多くの学校で、導入までのプロセスが簡便であり、現場の先生の負担を減らすことができることで評判になっています。

実証授業での評価項目

今年度の実証授業においては、小中学生を対象にしたオンラインでのキャリア教育による子どもたちの意識変化やプログラム別の効果の検証に加え、教員向けの評価項目を設け、学校全体での実施による効果を定量的に検証することを目的といたします。

代表的な検証項目(一部のみ公開)

生徒対象項目
・将来の夢はあるか
・何か努力していることがあるか
・早く大人になって仕事がしたいか
・家族以外に尊敬する大人はいるか
・学校での学びと実社会の繋がりを感じているか
・勉強は楽しいか
・社会の変化に興味はあるか
・変わりゆく社会に不安を感じることはあるか ...etc
※各項目についてプログラム実施前後に評価

教員対象項目
・キャリア教育の重要性をどう感じるか
・現状のキャリア教育の充実度について
・キャリア教育にかけられる労力について
・学びと社会のつながりを子どもたちに伝えられているか
・キャリア教育を実施する上での難しさや大変なことについて
・実際のプログラムを実施した後の評価 ...etc


2021年度実施校での事例

岐阜県多治見市昭和小学校の事例。
小学校5年生・6年生を対象に、「オンラインイベント型」「GIGA教材型」の両方のプログラムを実施。
実施のタイミングは2021年7月。検証対象の生徒数は103名。

今回のプログラムの講師リスト
・プロサッカー選手
・イラストレーター
・宇宙研究者
・漁師
・ランドスケープアーキテクト
・パイロット
・ナレーター
・テノール歌手
・ライター
・医師
・管理栄養士
・医薬品開発者
・自動運転エンジニア
・ホテルプランナー
・キャビンアテンダント
・経営コンサルタント
・銀行員
・ファッションアドバイザー
・理学療法士
[画像1: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-dcbf62fe11139529a9a7-0.jpg ]


各検証項目の結果とレポート

事前調査
まずはプログラム実施前の意識調査の結果を以下に示す。
[画像2: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-e6dc269e524c5e746550-1.jpg ]

[画像3: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-99286aac20d06c422272-3.jpg ]

[画像4: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-09d44552fa8265969519-4.jpg ]


「将来の夢がある」と答えた生徒は全体の74.8%という結果に対し、「早く大人になって仕事をしたいか」という問いに「とてもしたい」と答えた生徒は全体の32%であった。
「勉強が楽しい」かどうかという設問においては、「とても楽しい」が23.3%、「どちらかと言えば楽しい」が54.4%、「あまり楽しくない」19.4%、「全く楽しくない」は2.9%であった。
[画像5: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-4a2978450609cbb7611f-5.jpg ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-f5b29875f2e604898c26-8.jpg ]



また、「家族以外に尊敬する大人がいる」と答えたのは62.1%であり、「将来の夢がある」と答えた生徒のうち74%が「尊敬する大人がいる」と回答した。「夢がない」と答えた生徒で「尊敬する大人がいる」生徒は26.9%と、大きな差があり、周りに尊敬できる大人がいるかどうかと将来の夢があるかどうかには相関関係が見られた。

[画像7: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-ce01c75e2fb9e27cd880-7.jpg ]


次に、「将来の夢がある」の項目と「努力をしていることがある」という項目を比較する。「将来の夢がある」と答えた生徒のうち、「努力をしている」生徒は81.8%に対し、「将来の夢がない」生徒で「努力をしている」のは30.8%という数値となった。将来の夢の有無が日々の生活姿勢に影響を与えていることがうかがえる。
[画像8: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-f240a0e0a9aae9cc00fe-6.jpg ]


「早く大人になって仕事がしたい」と答えた生徒のうち、「勉強が楽しい」と回答したのは79.3%となり、「大人になって仕事がしたくない」と回答した生徒の68.8%を10ポイント以上上回った。将来に前向きな生徒ほど、日々の学びに楽しさを見出している傾向が高いことがわかった。

学年別比較
ここで学年ごとの結果を比較してみる。
[画像9: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-41727141f4deb6d5f028-10.jpg ]

[画像10: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-69ab1602fcb5302aca5c-11.jpg ]


「将来の夢があるか」という項目に関しては5年生が77.6%、6年生が61.1%となった。「早く大人になって仕事したいか」という項目に対し、「とてもしたい」と答えた生徒は5年生が40.8%に対し、6年生は24.1%と減少傾向が見られた。成長するに従って働くことへの期待感が減少するという結果には危機感を感じざるを得ないポイントとなる。ここについては今後、他校のデータや中学生対象の結果も含め、より詳しく検証していきたい。
[画像11: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-65e0c4b463c2ae65d29a-12.jpg ]

[画像12: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-1a3a6f8dfbbfe29d8b7f-13.jpg ]


「世の中の変化に興味はあるか」という項目は「ある・どちらかといえばある」と答えた生徒が、5年生は63.3%に対し、6年生は72.2%と上昇傾向が見られた。またそれに従って、「変わりゆく社会への不安」がある生徒も、5年生が55.1%、6年生になると64.8%と同様な上昇が見られた。

社会の変化への興味が現れ、より現実的な視点を養うことで、社会の変化への不安が増え、将来への期待値が下がっている傾向が示されている。

プログラム実施後評価
ここからはプログラム実施後の変化を含め、検証結果を確認する。
[画像13: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-693a6a6bb06d9d56be76-14.jpg ]

[画像14: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-ca965ce3e619c69d2f8a-15.jpg ]


「プログラムは楽しかったか」という設問に対し、「とても楽しかった」が71.8%、「どちらかといえば楽しかった」という生徒が27.2%となった。
プログラムを受けて「将来に向けて努力しようと思った」という生徒は95.1%となり、また、「勉強が前より楽しく取り組めそう」感じた生徒は80.6%と大きな効果を確認することができた。
[画像15: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-664c410605991a6cf9f2-16.jpg ]


「早く大人になって仕事をしたいか」という項目は、「とてもしたい」が実施前の32%から実施後に46.6%と14.6ポイントの上昇、「どちらといえばしたい」を含めると84.4%から98.1%という上昇率となった。

最後に今回の検証で最も印象的だった項目を紹介する。

[画像16: https://prtimes.jp/i/80876/7/resize/d80876-7-b696a57a22a3011cadc0-9.jpg ]


事前調査において「将来夢があるか」という項目と、事後調査での「プログラムが楽しかった」かという項目の相関関係を比較した。
「夢がある」と答えた生徒のうち、プログラムが「とても楽しかった」と回答したのは67.5%であるのに対し、「夢がない」と答えた生徒は20ポイント近く上回る84.6%の生徒が「とても楽しかった」と回答した。

前段の調査から、「夢がある」子どもたちや、「早く大人になって仕事をしたい」という子どもたちの方が勉強に楽しく取り組み、努力をする傾向があることを示し、同時に「尊敬する大人がいる」生徒の方が「将来の夢を持っている」傾向があることもわかった。
今回の調査では「夢がない」と答えた子どもたちも、こういったキャリアに関するイベントを前向きに楽しんでいることが実証され、この結果から、将来の夢がないのは本人たちの責任ではなく、魅力的な大人たちが周りに少ないという背景も問題点に挙げられると感じる。



Blueberry代表コメント

Blueberryのキャリア教育を通して、より親しみやすくモチベーションとなる大人たちとのつながり作っていくことに大きな意義を感じる結果となりました。
今年度はすでに全国で50校を超えるプログラムの実施が決定しています。今回の調査結果を踏まえ、引き続き調査を実施し、より多くの子どもたちに広い世界を伝えながら、それぞれのキャリア観の醸成に寄与するプログラムを展開していきます。

引き続き、多くの社会人が教育の世界へ恩返しをしていくことで、未来ある子どもたちの可能性を広げたいと思います。Blueberryではキャリア教育を単なる職業紹介・職業の勉強にとどめず、子どもたち一人ひとりの個性を伸ばし、社会に出て自分らしく生きていくための教育として捉えていくことが重要であると考えています。
そのためにも子どもたちを一番近くで見ている学校現場の先生方に、最適なプログラムを提供できるようにチャレンジを続けていきます。興味のある学校関係者の皆様、ぜひHPよりお問い合わせください。

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