SOMA美術館(韓国)にて、『88ソウルオリンピック開催25周年記念 力, 美はどこにあるのか?』が開催。チームラボは「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」を展示。7/12~
PR TIMES / 2013年7月5日 12時7分
SOMA美術館全館(韓国)にて、『88ソウルオリンピック開催25周年記念 力, 美はどこにあるのか?』展が開催されます。オリンピック開催国である日本、韓国、中国を含む東アジアの4カ国のアーティストが参加。チームラボは「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」を展示。7/12(金)~9/22(日)
[画像1: https://prtimes.jp/i/7339/8/resize/d7339-8-331349-0.jpg ]
SOMA美術館全館(韓国)にて、『88ソウルオリンピック開催25周年記念 力, 美はどこにあるのか?』展が開催されます。夏季オリンピック開催の経験がある4カ国から計14名(チーム)のアーティストが参加。チームラボは「世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う」を展示します。7/12(金)~9/22(日)
▼出品作品
≪世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う≫
http://www.team-lab.net/all/artlist/ufri.html
[画像2: https://prtimes.jp/i/7339/8/resize/d7339-8-419438-1.jpg ]
本作品は、鑑賞者自身が作品の一部となる、インタラクティブな作品。
伊藤若冲(1716 – 1800)は、近世日本の画家の一人。江戸時代中期の京都にて活躍した絵師。若冲は、升目画などと呼ばれる、画面全体を数万もの升の形に区切って升目ごとに彩色する、特異な表現方法を残している。本作品は、「鳥獣花木図屏風」や「樹花鳥獣図屏風」をモチーフにしている。
[画像3: https://prtimes.jp/i/7339/8/resize/d7339-8-809362-3.jpg ]
升目画は、どこか、コンピュータの機能的制約でできあがったピクセルアートに通ずるところがある。若冲の升目画は、西陣織(京都西陣で織られる伝統的高級絹織物)の制作工程の工業的制約か、もしくは、それに触発されて描かれたのではないかとの説がある。ピクセルアートも、機能的制約で生まれたが、機能的制約がなくなった現在でも、表現の一方法として愛されている。若冲の升目画に、直感的に感じるデジタル感とは、そんなところだと思われる。
インターネットがメディアの中心となった現在は、コンテンツと人々の関係が変化してきている。制作者と鑑賞者の境界は非常に曖昧になってきているのだ。人々は、コンテンツに対する完全な鑑賞者というよりは、コンテンツに直接関わり、情報を追加したり、編集したり、もしくは、変化させたり、2次創作したりしている。人々はコンテンツに対して参加するという形でよりつながり、一体となってきている。
本作品では、鑑賞者の存在によって、升目画で描かれた世界と、ピクセルアートにインスパイアされて升目ごとに抽象化して描かれた世界とが、入り混じる。
[画像4: https://prtimes.jp/i/7339/8/resize/d7339-8-623293-2.jpg ]
升目ごとに彩色した特異な表現は、1つの升目ごとに何種類かの色彩を使って四角の中に四角を描いており、印象主義や点描主義よりも以前から、視覚混合の光学現象を知っていて、表現しているかのように思える。仮想の3次元空間上に各オブジェクトを立体的に配置しており、それを、我々が考える日本の伝統的な空間認識の論理構造で平面化している。そして、視覚混合の光学現象を利用するために、3次元空間上のオブジェクトの色を、平面の升目ごとに、升目の中の何重にも描かれた模様によって、分割して彩色している。例えば、オブジェクト上で紫色のものは、升目上で、赤と青に分割して彩色している。
遠くで全体を見た時の、視覚混合による鮮やかに輝く色彩は、遅い時間軸で動いていく世界。
近くで凝視した時の、画面上の升目が動かない中でオブジェクトが動き、升目ごとに細かく描かれた模様によって分割された色彩は、速い時間軸で変化していく世界。
繊細な線で描かれた世界と、升目ごとに抽象化されて描かれた世界、そして、鑑賞者自身の存在。
そういうものを、FHD(フルハイビジョン)の8倍の解像度による圧倒的情報量のインタラクティブな作品として、表現した。
チームラボ, 2013, インタラクティブデジタルワーク, ∞ (9:16 x 8), 音楽: 高橋英明
[画像5: https://prtimes.jp/i/7339/8/resize/d7339-8-513380-4.jpg ]
[画像6: https://prtimes.jp/i/7339/8/resize/d7339-8-834694-6.jpg ]
[概略]
展覧会名:88ソウルオリンピック開催25周年記念 力, 美はどこにあるのか?
開催期間:2013年7月12日(金)~9月22日(日)
開館時間: 火曜日~日曜日10 a.m. - 6 p.m.
休館日 : 月曜日(元旦、旧正月、秋夕)
場所:SOMA美術館
住所: ソウル市松坡区方荑1洞88-2
電話:+82-2-425-1077
http://www.somamuseum.org/
参加アーティスト:
【韓国】
ナムジュン・パイク(Nam-June Paik)、鄭鉉(Chung Hyun)、高明根(Goh Myung Geun)、金信日(Kim Shin Il)、崔台勳(Choi Tae Hoon)、徐道豪(Suh Do Ho)、姜愛蘭(Kang Ai Ran)
【日本】
大巻伸嗣、Antenna、teamLab
【中国】
蔡国強(Cai Guo Qiang)、王中(Wang Zhong)、吳爲山(Wu Wei Shan)
【台湾】
劉栢村(Liu Po Chun)
■SOMA美術館とは
1988年のソウルオリンピックを記念して作られた、オリンピック公園の中にある美術館。延べ面積3305.8平方メートル (1,000坪)で2階建ての美術館には5つの展示室と、ビデオアートホールがある。
建物以外に公園内に点々と置かれている204点の彫刻作品と、8点の造形物も美術館所有の作品。これらは、1988年のソウルオリンピック記念で開催された世界現代美術祭・国際野外彫刻シンポジウムで造られたものと、オリンピック参加国のアーティスト達からの寄贈品。
http://www.somamuseum.org/
■チームラボとは
プログラマ・エンジニア(プログラマ、UIエンジニア、DBエンジニア、ネットワークエンジニア、ロボットエンジニア、コンピュータビジョンエンジニア、ソフトウェアアーキテクト)、数学者、建築家、Webデザイナー、グラフィックデザイナー、CGアニメーター、絵師、編集者など、情報社会のさまざまなものづくりのスペシャリストから構成されているウルトラテクノロジスト集団。「百年海図巻」と「チームラボハンガー」が文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出(2011)。台湾美術館にてチームラボ「We are the Future」展を開催(2012)。タッチパネル式の次世代受付システム「FaceTouch」と成田国際空港に常設展示中の「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」が デジタルサイネージアワード2013を受賞。
作品紹介: http://www.team-lab.net/
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