メンター・グラフィックス、ヘテロジニアスマルチコア対応組込みソフトウェア開発向け包括的ソリューションを発表
PR TIMES / 2014年7月17日 10時21分
メンター・グラフィックス・コーポレーション(本社: 米国オレゴン州、以下メンター・グラフィックス)は、組込みソフトウェア業界初となる、ヘテロジニアスマルチコアSoC対応の包括的な開発ソリューションを発表しました。
複数の異なる種類のマイクロプロセッサまたはマイクロコントローラを組み合わせるヘテロジニアスアーキテクチャは、最新の組込みシステム開発において接続性と機能を集約することによって、高性能な組込みデバイスを実現します。メンター・グラフィックスは、Linux(R)プラットフォーム、リアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)、ベアメタルアプリケーションを含むマルチOS搭載デバイスのコンフィギュレーションから導入やシステム最適化に至るまで幅広くカバーする、統合開発ソリューションを提供します。
メンター・グラフィックスのヘテロジニアスマルチコアシステム向け組込み開発ソリューションには、ネイティブに、あるいはハイパーバイザを通じて実行できる新機能が追加されています。
・Mentor(R) Embedded Linux、Nucleus(R) RTOS、、ベアメタルアプリケーション
向けリモートプロセッサフレームワーク(remoteproc)をサポート。
ヘテロジニアスSoCコア上のOSおよびアプリケーションのコンフィギュ
レーション、開発、導入、管理を支援
・システムに搭載された各種OS上でVirtIO、rpmsg、マルチコア通信API
(MCAPI)をスケーラブルに実装し、デバイス内の個々のサブシステムに
効率的なIPC(プロセッサ間通信)を提供
・システムに搭載された各種OSと機能に対する、システム全体を通して同期
の取れた視覚的なデバッグと性能解析
「次世代のSoCは、現在のホモジニアスマルチコアアーキテクチャをヘテロジニアスコアに拡大することによって、特色のある組込みシステムの開発を可能にします。メンター・グラフィックスにより組込みソフトウェアへの継続的な投資と、ヘテロジニアスマルチコア開発統合ソリューションの発表を受けて、組込み開発者は複雑なヘテロジニアスSoCのメリットを、もっと簡単に最大限活用できるようになります。」Multicore Associationのプレジデントを務め、Internet of Things(IoT)Developers Conference、およびMulticore Developers ConferenceのChairmanを兼任するMarkus Levy氏は、上記のように語っています。
ヘテロジニアスマルチコアSoCを成功裡に導入すると、マルチコアのマイクロプロセッサとマルチコアのマイクロコントローラを組み合わせることによって、従来のSMP(対称型マルチプロセッシング)やAMP(非対称マルチプロセッシング)アプローチをはるかに上回る性能を達成可能になります。メンター・グラフィックスが今回発表した新しい統合ソリューションは、ヘテロジニアスシステム設計者がこれまで直面していた、以下に挙げられる数々の課題を解決します。
・複数プロセッサ上における複数OSとアプリケーションのコンフィギュレーションと実装
・複数のマイクロプロセッサおよびマイクロコントローラ上で、複数OSを効率的かつ
協調させて起動
・マルチコアプロセッサ上でアイソレーションされたサブシステム間、およびヘテロジニアス
プロセッサ間の通信
・複数OS間の情報のやり取りの視覚化
「メンター・グラフィックスの業界をリードする組込みソフトウェア技術と、テキサス・インスツルメンツの高度なマルチコアデバイスは、顧客が最先端の製品を簡単に開発できる理想的なエコシステムを創造します。メンター・グラフィックスは、ヘテロジニアスマルチコア開発の複雑性をコントロールする、独自の包括的なソリューションを提供してくれます。」テキサス・インスツルメンツ、Marketing Director、Adrian Valenzuela氏は、上記のように述べています。
メンター・グラフィックスは、「ヘテロジニアスマルチコアシステムのデバッギング(Debugging Multicore Heterogeneous Systems)」と題するオンラインWebセミナー(英語)を2014年8月5日午前9時(太平洋夏時間)から開催します。視聴ご希望の方は、http://www.mentor.com/embedded-software/multicore(英語)よりご登録ください。
メンター・グラフィックスの組込みソフトウェア事業部について
メンター・グラフィックスの組込みソフトウェア事業部は、自動車、産業機器、スマートエネルギー、医療機器、家電を含むさまざまな用途の組込み製品開発を支援しています。商用利用およびカスタマイズ可能なLinuxベースのソリューションとして業界をリードするSourcery(TM) CodeBenchとMentor Embedded Linuxは、最新のプロセッサやマイクロコントローラを搭載した組込みシステムの開発を支援します。Nucleus RTOSの小さなフットプリントとローパワー設計は、リアルタイム制御システムの開発に大きなメリットをもたらします。メンター・グラフィックスが提供する組込みソフトウェア関連製品およびサービスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jp/embeddedをご覧ください。
メンター・グラフィックスについて
メンター・グラフィックス・コーポレーションは、世界中で成功を収めている電子機器メーカー、半導体企業、電子システム構築ベンダのニーズに応える製品をはじめとし、コンサルティングサービス、受賞歴を誇るサポートサービスを提供する、電子ハードウェアおよびソフトウェア設計開発ソリューションのグローバルリーダーです。1981年に設立されたメンター・グラフィックスは、過去12ヶ月間の売上高としておよそ11.5億米ドルを計上しており、本社はアメリカ合衆国オレゴン州ウィルソンヴィルに所在しています。メンター・グラフィックスについての詳しい情報は、http://www.mentorg.co.jpをご覧ください。
Mentor GraphicsはMentor Graphics Corporationの登録商標です。その他記載されている製品名および会社名は各社の商標または登録商標です。
登録商標Linuxは、全世界における商標保持者Linus Torvalds氏から排他的ライセンスを受けているLMI(Linux Mark Institute)からの許諾により使用しています。
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