パラリンピック陸上の先駆的アスリートのすべてを描いた 読む人に勇気と元気を与える傑作スポーツノンフィクションがついに刊行!
PR TIMES / 2017年8月7日 9時16分
2020年の東京へ――今、パラスポーツを革新的なスポーツとして楽しむ時代が訪れようとしている。その時代の主役になり得る一人が、山本篤である。
株式会社東洋館出版社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:錦織圭之介)は、リオデジャネイロパラリンピック銀メダリスト、山本篤選手のすべてを描いた『義足のアスリート 山本篤』を2017年8月10日に刊行します。
どこまでもポジティブで、どこまでもスポーツを楽しむ山本選手の生き方をぜひ本書で追いかけてみてください。
誰もが息を飲むほどの美しい跳躍。誰よりも遠くへ跳びたいと想う強い心。障がい者アスリートだからこそ、かっこよさにこだわる。左足を失ったことを悲劇ではなく、むしろ幸せだと思う。その強さ、明るさの秘密はどこにあるのか。
[画像1: https://prtimes.jp/i/26724/8/resize/d26724-8-672774-0.jpg ]
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パラアスリートのストーリーの多くが絶望の淵から這い上がった、あるいは苦難を乗り越えて復活した人々の物語として語られるが、そもそも山本が絶望したことは一度もない。障がいを負ったことは苦難ではなく、むしろ彼を未知の世界へと解き放ったターニングポイントであり、全霊をかけて取り組むに値する新たなチャレンジとの出会いだった。
だから本書では、苦しみの乗り越え方ではなくて、楽しくて仕方ないことを追い求める山本の無邪気な情熱から強く生きるためのヒントを得てもらえたら嬉しい。 (はじめにより)
「足をなくしたおかげで幸せになった!」
パラリンピック陸上界で日本人初のメダリストに輝いた、山本篤。彼の跳躍は誰よりも美しく、迫力に満ちている。そんな彼に左足を大腿部で切断されたときのことを尋ねると、先の言葉が返ってきた。
高2の春、バイク事故がきっかけで左足を失った。そのとき、彼の胸中にあったのは、「片足でもスノーボードは滑れるのか」ということだった。実際、彼はリハビリを経てスノーボードにチャレンジ。見事、滑れるようになっている。
スポーツを愛する山本は、その後、陸上競技にも興味を持ち始める。運動神経の良さと持ち前のポジティブさで、陸上にのめり込む山本。やがて、世界で闘えるだけのアスリートへと成長を遂げていった。
[画像2: https://prtimes.jp/i/26724/8/resize/d26724-8-481066-1.jpg ]
「足のない奴でもこんなに跳べるんだ!」
2008年、山本は北京パラリンピックの100mと走り幅跳びに出場すると、走り幅跳びで銀メダルを獲得。日本パラ陸上界初のメダリストとなった。2012年のロンドンパラリンピックでは、100mと200m、走り幅跳びに出場。惜しくもメダルは逃すが、2013年のIPC陸上競技世界選手権大会では走り幅跳びで金メダルを獲得。翌2014年のアジアパラ競技大会では100m、走り幅跳び、4×100mリレーで金メダルを獲得する。
さらに、快進撃は続く。2015年のIPC陸上競技世界選手権大会でも走り幅跳びで金メダルに輝き2連覇を達成。2016年の日本パラ陸上競技選手権大会では、走り幅跳びで6m56の世界新記録を樹立した。
そして同年、リオデジャネイロパラリンピックに出場する--。
山本は言う。
「見た目が障がい者であることは構わない。でも、マインドセットが障がい者の人は好きになれない。障がい者手帳を持っている人の8割くらいは、マインドが障がい者なんだと思う。俺はマインドが障がい者だってことは認めてない。だから俺のことを知らない人が山本篤は障がい者だって思うのは仕方ないと思うけど、俺の人間性を見てやっぱり障がい者だなとは思われたくない」
そして、彼は誰よりも高く跳ぼうとする。
今、障がい者が健常者を上回るかもしれないというパラスポーツ史上、最もエキサイティングな時代に突入している。パラスポーツを革新的なスポーツとして楽しむ時代が訪れようとしている。その時代の主役になろうとしている山本篤。彼は今、2020年の東京へ向けて走り出している。
山本篤史(やまもと あつし)
1982年4月19日、静岡県生まれ。陸上競技選手。
T42クラス/スズキ浜松AC所属。2000年3月、高校2年のときに起こしたバイク事故のため左足を大腿部で切断。
高校卒業後に陸上競技を始める。2004年、大阪体育大学入学。2008年、スズキ株式会社入社。
同年、北京パラリンピックで100mと走り幅跳びに出場し、走り幅跳びで銀メダルを獲得。
2012年のロンドンパラリンピックでは、100mと200m、走り幅跳びに出場。惜しくもメダルは逃すが、2013年のIPC陸上競技選手権では走り幅跳びで金メダルを獲得。
翌2014年のアジアパラ競技大会では100m、走り幅跳び、4×100mリレーで金メダルを獲得する。
2015年のIPC陸上競技世界選手権大会でも走り幅跳びで金メダルに輝き2連覇を達成。
2016年の日本パラ陸上競技選手権大会では走り幅跳びで6m56の世界新記録を樹立。
同年、リオデジャネイロパラリンピックに出場。走り幅跳びで銀メダル、4×100mリレーで銅メダルを獲得。
(著者プロフィール)
鈴木 祐子(すずき ゆうこ)
ロンドンを拠点に活動するジャーナリスト、ディレクター、リポーター。京都大学卒業後、英国に渡りインペリアル・カレッジ・ロンドンで理学修士号を取得する。F1チームと番組制作会社でのキャリアを経て、2013年フリーに転身。現在は国際的なスポーツイベントやヨーロッパに関する主題を扱いながらTV番組や雑誌、ウェブメディアのための制作・取材を行っている。NHKの『ワールドスポーツMLB』に現地リポーターとして出演中、また『フットボールの母国巡礼の旅』はワールドサッカーダイジェストにて好評連載中。
公式ウェブサイトwww.yuko.tv
(書誌情報)
書 名:義足のアスリート 山本篤
著 者:鈴木 祐子
判 型:四六判
頁 数:280
発売日:8月10日
価 格:1500
ISBN:978-4491033815
発行元:東洋館出版社
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