魚が食いつくまでのルアーの動きや水中環境をビッグデータ化し”釣りの秘密”を解き明かすsmartLure Model Zeroを開発
PR TIMES / 2021年4月23日 17時15分
世界初*のIoTルアー 日米で予約販売開始
株式会社スマートルアー(以下、スマートルアー社)は、魚がルアーを認識し食いつくまでのルアーの動きや水中環境をデータ化し、アプリを通じて釣り人に提供するIoTルアー「smartLure Model Zero」を世界で初めて*開発しました。これにより、釣り人はこれまで見ることのできなかった水中の正確な情報をもとに、釣果を高めるための手がかりを得ることができます。
[画像1: https://prtimes.jp/i/33750/8/resize/d33750-8-921943-25.jpg ]
石器時代以来、釣り人は観察と感覚に基づいて、魚を知ろうとしてきました。釣り竿や釣り糸などの釣り道具に最新の技術が導入されてきた背景には、水の中の様子をもっと明確に知りたい、という釣り人の強い願望があったのです。一方、これまでの技術では、地上から水中の魚を観察すること自体の難しさや、竿や糸を通じて得られる感覚を元に魚の行動を解釈する際のあいまいさを排除しきれていませんでした。
smartLure Model Zeroは、通常のルアーと同じように泳がせるだけで、着水の瞬間から離水するまでの間、魚の生息環境である水中の温度や明るさ、ルアーの動き、水深トレースを高精細にデータ化するセンサーモジュールを搭載しています。これらのデータは、ユーザーが要求したタイミングでアプリに転送され、アプリ上で位置情報や日時情報のほか、気象条件、月齢や潮汐など魚の行動、ひいては釣果に影響する情報と統合されます。
スマートルアー社は、魚がルアーに食いつくまでの過程のデータを世界中の釣り人から収集してビッグデータ化し、環境条件のほか、ルアーのタイプやカラー、動きと釣果との関連性、いわば釣りの秘密を解き明かすことを目指しています。
将来、スマートルアー社のIoTルアーが普及すれば、これまで身近にありながら見過ごされてきた水辺環境の変化や、魚の生息数の把握につながるデータが得られます。これらのデータは、自然状態での魚の行動を知る強力な手がかりになる可能性があり、魚類研究者からはすでに強い関心が寄せられています。釣りは自然環境に依存した営みであり、スマートルアー社では、IoTルアーを通じて得られた知見を、水圏の環境保全や、魚の生息数の管理などにつなげていきたいと考えています。
*スマートルアー社および顧問弁理士による知財調査、販売実績調査に基づきます。これまで、a)仕様上、センサー搭載を謳っているが、連携するアプリではセンサーデータを表示できないルアー型電子機器が販売されていた事例、b)スマートルアーの製品に対し抵触しないと判断される内容で特許が取得されているが製品化はされていない事例、を把握しています。
川村軍蔵・鹿児島大学名誉教授のコメント
スマートルアー社のIoTルアーは、魚の摂食行動を知る手がかりを与えるイノベーティブなルアーである。
近年の釣り具の進歩は著しい。釣り針を例にとれば、「魚が深く飲み込まず、リリース後の生存率が高い」とされるものが開発、研究されている。しかし、「なぜ魚が深呑みしないのか」という魚の目線にたった説明は全く無い。水中の魚の摂食行動が見えないのだから当然であろう。
釣り人の記録データを正確に、グローバルに蓄積することで、そこからさらなる創意工夫が生まれ、釣りの技術が大きく進化するに違いない。
(株式会社スマートルアー顧問、マレーシア国立サバ大学ボルネオ海洋研究所Distinguished Fellow)
*川村教授は「魚の行動習性を利用する 釣り入門」(講談社、2011)の著者。
26日正午、Kickstarterで予約販売を日米同時に開始
smartLure Model Zeroの予約販売は日本時間の4月26日正午、クラウドファンディングサイトKickstarter上で、日本・米国向けにスタートします。バッカー(予約購入者)向け出荷は、2022年2月から始める予定です。
スマートルアー社は、2017年の創設以来、IoTルアーの開発を進めてきました。2021年1月、商品試作(EVT=Engineer Verification Test)レベルのセンサーモジュール30機が完成。3月からのフィールドテストでは、実際に魚を釣りあげ、魚がルアーに食いつくまでの過程における高精細なデータを安定して取得できることや、電源ボタンを一度押すだけで1日中センシングを続け、釣り人が要求した時にアプリをワンタップするだけで、データを転送、その場で視覚化して表示できることなどを確認しました。
フィールドテストで商品試作機の性能を確認する一方、ここまでの開発で量産コストも把握できたため、スマートルアー社ではセンサーモジュール量産のメドがついたと判断し、今回のクラウドファンディングを行うものです。
スマートルアー社のこれまでの釣り人向けインタビューで、地図アプリや表計算ソフトなどの既存のITツールを使って自分の釣りの記録を取りためて分析するなど、データを釣りに応用する動きが発生していることがわかっています。また、米国では、釣り人の行動をロッドなどに装着したデバイスで記録するサービスを展開するスタートアップが生まれています。
これらのトレンドに敏感な釣り人が、今回のクラウドファンディングの対象です。日米同時に実施することで、世界最大の釣り市場である米国で釣果データを確保し、釣果情報をいち早く、大量に集めて、プラットフォーマーとしての成功につなげる狙いがあります。
今後、量産に向けたセンサーモジュールの再設計や耐久性の試験、認証の取得やアプリ/サーバーの開発と並行して、ユーザーテストを進めていきます。センサーモジュールの量産には数千万円の投資を伴うODM(Original Design Manufacturing) 契約が必須なため、スマートルアー社ではクラウドファンディングとは別に投資家を募り、資金調達を行う予定です。
KikckstarterのプロジェクトURL
Kickstarterの「smartLure Model Zero」プロジェクト(英語)
https://www.kickstarter.com/projects/1942670366/smartlure-model-zero
同プロジェクト日本語訳(スマートルアー社オウンドメディア「スマルア技研」に掲載)
https://labs.smartlure.co/2021/04/26/smartlure-model-zero_pre/
*上記のURLは、いずれもプロジェクト公開後に有効化する予定です。
[動画: https://www.youtube.com/watch?v=FOGD2XI-aho ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/33750/8/resize/d33750-8-211196-17.jpg ]
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スマートルアー社のストーリーとミッション
スマートルアー社(札幌市中央区、代表取締役・岡村雄樹)は、代表の岡村が冬の札幌で「4か月間、1匹も魚が釣れない」という悲しい釣り体験をしたことをきっかけに2017年3月に設立されたスタートアップです。
魚はどのように世界を見ているのだろう、釣りを科学的に捉えたらどのようなことがわかるのだろう、という岡村の疑問が、このスタートアップの出発点でした。
釣りは、先進諸国だけで7兆円の市場規模があり、1億人が楽しんでいるレジャーです。「水の中のことはわからない」という石器時代以来、世界の釣り人が共通して直面する課題をテクノロジーで解決することを目指しています。 スマートルアー社は2021年には「フィッシング支援システム」の特許を取得。経済産業省のJ-Startup Hokkaidoに選定されました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/33750/8/resize/d33750-8-786164-20.png ]
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