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第4回がん撲滅サミット提唱者に聞く ~日本のがん医療にルネッサンスを!~

PR TIMES / 2018年8月24日 13時1分



 2018年11月18日(日)午後1時から初の東京開催となる第4回がん撲滅サミット(https://cancer-zero.com)。


 この度、実行委員会の特別顧問 二川一男氏(元厚生労働事務次官)が内閣官房参与に就任するなど、民間と政府が一体となって推進する第4回がん撲滅サミットのオールジャパン体制が次第に強化されつつあるが、新たな動きとして一般社団法人生活習慣病予防協会名誉会長 池田義雄氏(株式会社タニタ コア技術研究所名誉所長)の参与就任が決まり、いよいよがん医療と生活習慣病の連携強化を進めることになった。

 
[画像1: https://prtimes.jp/i/36163/8/resize/d36163-8-620907-1.jpg ]

こうした動きを積極的に推進するのが大会長の佐治重豊氏(アジア臨床腫瘍学会名誉会長、公益財団法人がん集学的治療研究財団前理事長、岐阜大学名誉教授、社会医療法人厚生会木沢記念病院顧問)や提唱者の中見利男氏(作家・ジャーナリスト)である。
 本日は、そのがん撲滅サミット提唱者で代表顧問の中見利男氏との一問一答をご紹介したい。

[画像2: https://prtimes.jp/i/36163/8/resize/d36163-8-455528-0.jpg ]



――今年で第4回大会となりますが、いよいよですね。一昨年、昨年とがん撲滅サミットを振り返っていかがですか?
中見 冒頭に西日本豪雨災害でお亡くなりになられた皆さんのご冥福をお祈り申し上げます。またご遺族、そして被災された皆さんに心よりお見舞い申し上げます。ぜひ、復旧復興に向けて力を発揮いただきたいと思います。
そのうえで一昨年、昨年を振り返りますと、一昨年は反省と教訓。昨年は希望の大会だったと思います。

――具体的にどういうことですか?
中見 一昨年は私のがん医療の世界に対する不勉強。これはあらゆる範囲での不勉強があったと思います。登壇いただく予定だった二人の医師の方は、状況にもよりますが、お二人とも保険適用第一でお考えです。しかも実績のある方々です。その治療法をすい臓がんなどの難治性がんやステージの重いがん患者さん、がん難民といわれる患者さんに対して、ご紹介させていただくということを事前に、もっとしっかりとアピールすべきであったと思います。これが反省点です。

――反発が起きるとは予想していなかった?
中見 そうですね。一部の患者会で反発が起きるとは、正直、予想しておらず、むしろ全国のあらゆるがん種の患者さんがこういう素晴らしい先生方のお話を聞いていただけるチャンスはなかなかないので、期待いただけるだろうとの思いが強すぎて根回しや対応が遅れたことが教訓です。悪質なクリニックはもちろん否定します。誰でも、その思いは同じでしょう。
 しかし、もし皆さんのリクエストをいただけるのであれば、いつの日かお二人のためにも名誉回復のチャンスを持っていただきたいと思います。これも教訓の一つですね。
 
――昨年の大会はどうですか? 一昨年の後でやるのは大変だったでしょう。
中見 昨年は約1000人の皆さんにご来場をいただき、感動的なフィナーレを飾ることができました。これもご協力いただいた皆様、とりわけ患者の皆さんのお力があってのものです。我々が、がん患者さんに希望を持っていただくための大会でしたが、逆に患者の皆さんから私たちに希望を見せていただいた思いがします。がん撲滅をしっかりやってほしいという激励と共にですね。

――なるほど、がん撲滅サミットだから起こった事例ですね。では第4回がん撲滅サミットのテーマは何ですか?
中見 今大会のテーマは『がん医療と新しい時代の幕開け!』です。前回取材を受けたときもお話しましたが、かつてバチカンは中世暗黒時代に「人体解剖」を禁じたことがありました。それは死者を冒涜するという考えと共に、「神が作り給いし、人間は神の神殿と同じだから内臓を覗き見ることは神の神殿を覗くのと同じで、まさにそれは神を冒涜する行為だ」との理由からバチカンはこれを禁じ、これに違反した者は異端審問に掛けていたのです。
 つまり弾圧です。
 しかしダ・ヴィンチやミケランジェロ、ヴェサリウスという先人は、こうした弾圧を恐れず、ある者は密かにデッサンを残し、ある者は人体解剖の事典を残したのです。つまり外科手術の大元となる人間の脳や内臓に関する知識はバチカンによる弾圧から逃れるように、あるいは抵抗するように発展してきたのです。

――それが今や標準治療のトップリーダーですね。
中見 そうです。当時の彼らのルネッサンスの精神が、実は芸術ばかりではなく医療をも発展させてきたのです。ぜひ、この日本でもがん医療の新しい時代の幕開けを告げるルネッサンスの希望あふれる大会にしたいですね。
 敵はがんであって、本来、患者同士、医師同士が敵ではないはずですから。
 そのことは医師の倫理を厳格に定めた『ヘルシンキ宣言』にも多少形を変えていますが、書かれているのです。

――確か『ヘルシンキ宣言』の最後の項目ですね。ところで、がん撲滅サミットとは大胆な名前ですね。どういう狙いがあるのですか?
中見 そうですね。良くがんは撲滅できないよ、と苦言を呈されます(笑) 人間の体内に毎日4000から6000個ものがん細胞が発症していますから。その意味で、がんは撲滅できないよ、ということはわかっています。しかし、私はがんで亡くなる人の、その、どうしようもなくモンスター化したがんを撲滅したいのです。そのためには民間と国が一体となって推進していかなければなりません。患者の皆さんも国の方針とは無縁ではありません。だからこそ、がん撲滅の夢を叶えるためにはオールジャパンの態勢で臨まなければなりません。

――そうでなければ、がん医療にルネッサンスは起きないということですか?
中見 私がルネッサンスと申し上げたのには、もう一つ理由があります。実は、今から110年前に現在の公益財団法人がん研究会有明病院の前身となった『がん研究会』を立ち上げた人々の理念が、まさに『がん撲滅を以て人類の福祉に貢献する』というものでした。

――山極勝三郎、青山胤通(たねみち)、渋沢栄一、桂太郎と言った名だたる人々でしたね。
中見 その通りです。彼らこそ、明治維新を乗り越えてきた、いわば修羅場を体験した人物たちです。前回の中村先生の記事にもありましたが、彼らには決して朽ち果てることのない『青雲の志』があり続けたのです。もちろん、その頃は、人間にはがんが毎日発症しているとはわかっていなかったでしょう。しかし、だからと言って彼らの志を忘れてはならないと思います。がんを撲滅するということ、それ自体が彼らに知識がなかったからと言って否定するのではなく、むしろ彼らが未来に託した遺言、つまりメッセージなのだと考えれば、我々はやはりがん撲滅に向けて行動を開始するべきですね。というのもルネッサンスには原点回帰という意味があります。110年前の青雲の志を抱いた先人の言葉に敬意を表して今一度、我々は『がん撲滅』という原点に回帰する大会にしたいと考えています。

――でなければ、先人に顔向けができないと?(笑)
中見 おっしゃる通りです。我々ができなくても、我々自身が未来に託す精神を忘れてはなりません。今を生きる人々はもちろん、未来の人々をもっと信じるべきです。何より私は何が起きようとも、どんな圧力を加えられようとも、がんは撲滅すべきだ、いやできる、という思いは一向に揺るぎません。

――凄い気迫ですね。
中見 先日、私は一人の女性のがん患者さんが、がんであるという理由から、ほぼ決まりかけていた婚約を破棄されたというブログを拝見しました。がんに対する偏見がある以上、せめて私くらいは『がん』を撲滅するんだ、という声を上げ続けなければならないと思ったのです。その人の命を脅かすだけでなく愛さえも傷つけて成長を続けるモンスターなら撲滅しようと思うのが人というものではないでしょうか。

――しかし医療者でないのに、なんで提唱したんだと言われませんか?
中見 医療者でなければがん撲滅の声を上げるのはおかしいという考えは、今の私にはありません。先ほどのがん研究会を起ち上げた渋沢栄一氏は財界人でした。桂太郎氏は政治家です。確かに私は医師ではありません。しかし医療者でなくても、がん撲滅という小さな灯を少しずつ広げていくことはできるのではないかと思います。また私にはヒエラルキーや垣根がないからこそ、それを乗り越えて医療界ほかの重鎮にお会いすることもできるのです。
もっとも患者の皆さんのご要望にお応えするのに多少時間がかかっておりますが、これは一昨年のこともあって、あえて慎重に事を進めています。善かれと思って始めたことも決して皆がそうではない。また反対のお考えの方々もいるということを学びましたので。そのあたりはご理解いただきたいと思います。

――最後にご来場者の皆さんにメッセージはありますか?
中見 第4回がん撲滅サミットは初の東京開催となります。場所は東京ビッグサイトです。2020年注目のスポットとなるはずです。下見も兼ねて、ぜひお越しください。
 当日は著名な皆様のご講演をいただくほか、昨年に引き続いて公開セカンドオピニオンを開催します。皆さんのご質問にお答えいただくのは日本が世界に誇る素晴らしい先生方です。ぜひ、希望と勇気を抱くことのできる大会にしたいと思います。ご来場を心からお待ちしております。

――初めての東京開催となるとご苦労もあると思います。頑張ってください。
中見 単なるパシフィコ横浜から東京ビッグサイトへの開催場所の移動ではなく、初めての大会を開催するのと同じ労力が必要です。しかし患者やご家族の皆さんのためにも頑張ります。

 以上が中見利男氏の抱負である。

 ちなみに取材の中で中見氏が触れた『ヘルシンキ宣言』の最後の項目とはこういうものだ。
『 臨床における未実証の治療
37. 個々の患者の処置において証明された治療が存在しないか、またはその他の既知の治療が有効でなかった場合、患者または法的代理人からのインフォームド・コンセントがあり、専門家の助言を求めたうえ、医師の判断において、その治療で生命を救う、健康を回復するまたは苦痛を緩和する望みがあるのであれば、証明されていない治療を実施することができる。この治療は、引き続き安全性と有効性を評価するために計画された研究の対象とされるべきである。すべての事例において新しい 情報は記録され、適切な場合には公表されなければならない。』

 もちろん悪質な治療をやっている一部のクリニックは論外である。しかし、確かに、この一文は患者の権利を決して否定しているものではないことがおわかりであろう。

 第4回がん撲滅サミットの入場エントリー受付は8月27日(月)午後3時からだが、
詳しくは第4回がん撲滅サミットHP(https://cancer-zero.com)をご覧いただきたい。
 第4回がん撲滅サミットのお問い合わせは、以下の通り。
【大会事務局】
公益財団法人がん研究会有明病院 総務課
〒135-8550 東京都江東区有明3丁目8番31号
TEL 03‐3570‐0397(直通)
担当:山﨑・高橋

【大会長事務局】
社会医療法人厚生会 木沢記念病院 経営支援部
〒505-8503 岐阜県美濃加茂市古井町下古井590
TEL 0574‐25‐2181(代表)
担当:南條

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