ゲノム編集技術を利用して開発した「可食部増量マダイ」、厚生労働省及び農林水産省への届出完了
PR TIMES / 2021年9月17日 19時15分
国の手続を経た、世界初のゲノム編集動物食品として「可食部増量マダイ」の上市開始
(本プレスリリースは、国立大学法人京都大学農学研究科、学校法人近畿大学との連名です)
リージョナルフィッシュ株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長:梅川 忠典、以下、「リージョナルフィッシュ」)は、京都大学(木下政人准教授)と近畿大学(家戸敬太郎教授)の協力のもと、ゲノム編集技術を応用して作出した「可食部増量マダイ」について、厚生労働省と農林水産省への届出を完了いたしました。なお、このマダイは、国の手続を経て上市する、世界で初めてのゲノム編集動物食品となります。
両省への届出手続では、今回のゲノム編集は、遺伝子組換えではなく自然界でも起こりうる変化であること、食品としての安全性が従来の食品と同程度であること(オフターゲットや有害物質の産生が認められない)、生物多様性に悪影響を及ぼすものではないことが確認されております。
リージョナルフィッシュは、クラウドファンディング「CAMPFIRE」にて、ゲノム編集技術や生産方法などに関する情報を提供した上で、「可食部増量マダイ」190食分の予約受付けを開始し、10月より順次発送していきます。
背景・目的
世界では、人口増加および中間所得層増加に伴い、タンパク質摂取量が増加しております。このため、今後効率的なタンパク質源が必要とされます。
その一方で、日本は水産物市場が縮小傾向にあり、担い手も不足することが見込まれます。
リージョナルフィッシュは、水産業の効率化かつ収益性の改善のため、ゲノム編集技術を活用して、日本の水産業及び地域経済の再興を目指しております。その第一弾として、可食部増量マダイを上市いたします。
[画像1: https://prtimes.jp/i/60432/8/resize/d60432-8-16333ba3b26503cd9db5-2.png ]
[画像2: https://prtimes.jp/i/60432/8/resize/d60432-8-a1cc4b2d7fa40780155f-3.png ]
ゲノム編集技術により作出した「可食部増量マダイ」について
本日9月17日、ゲノム編集技術を利用して開発された「可食部増量マダイ」について、厚生労働省と農林水産省への届出を完了したことを御報告いたします。なお、このマダイは、国の手続を経て上市する、世界で初めてのゲノム編集動物食品となります。
可食部増量マダイは、京都大学(木下政人准教授)と近畿大学(家戸敬太郎教授)の共同研究の成果であり、これを社会実装すべく、リージョナルフィッシュ株式会社を立ち上げ、社内外の専門家の協力を得て、科学的な見地から食品安全及び環境影響について確認しました。
ミオスタチン遺伝子を欠失したマダイでは、可食部が約1.2倍(最大で1.6倍)に、飼料利用効率が約14%改善されております。このような品種改良により、効率的かつサスティナブルな養殖を実現し、日本の水産業及び地域の産業振興に貢献することを目指します。
なお、両省への届出手続では、今回のゲノム編集は、遺伝子組換えではなく自然界でも起こりうる変化であること、食品としての安全性が従来の食品と同程度であること(オフターゲットや有害物質の産生が認められない)、生物多様性に悪影響を及ぼすものではないことが確認されております。
[画像3: https://prtimes.jp/i/60432/8/resize/d60432-8-48f8f79a343a8982f15c-0.jpg ]
「22世紀鯛」販売方針について
リージョナルフィッシュは、本日よりクラウドファンディング「CAMPFIRE」にて、ゲノム編集技術や生産方法などに関する情報を提供した上で、可食部増量マダイを「22世紀鯛」と命名し、190食分の予約受付けを開始し、10月より順次発送していきます。
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/400934
(9月17日16:00時ごろ公開予定)
[画像4: https://prtimes.jp/i/60432/8/resize/d60432-8-fa7a26ca0924bef726ef-1.png ]
リージョナルフィッシュ 会社概要
リージョナルフィッシュは、京都大学大学院農学研究科の木下政人准教授、近畿大学水産研究所の家戸敬太郎教授らによる共同研究で生まれた技術シーズをコアとして設立されたスタートアップ企業です。
オープンイノベーションを通じて、超高速の品種改良とスマート養殖を組み合わせた次世代水産養殖システムを作り「世界のタンパク質不足の解消(SDGs 2番:飢餓をゼロに)」や「日本の水産業再興および地域の産業創出(SDGs 8番:働きがいも経済成長も)」、「海洋汚染の防止(SDGs 14番:海の豊かさを守ろう)」を目指しています。
会社名:リージョナルフィッシュ株式会社
代表取締役社長:梅川 忠典
設立:2019年4月10日
所在地:京都市左京区吉田本町36番地1 京都大学国際科学イノベーション棟
URL:https://regional.fish/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
絶滅危惧種タマカイの採卵と人工ふ化に成功! 奄美海域では初の成果 安定採卵と種苗生産・完全養殖技術の確立をめざす
Digital PR Platform / 2024年9月13日 20時5分
-
香港の高級スーパーで「近大生まれマダイ」の冷凍惣菜を販売 「SCSA認証製品」として初めて海外提供
Digital PR Platform / 2024年9月13日 20時5分
-
9月22日(日)開催「近畿大学オープンキャンパス2024」 株式会社明治やJA和歌山県農とのコラボ企画を実施!
Digital PR Platform / 2024年9月13日 20時5分
-
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)に飲食店出店決定 完全養殖魚など多様な生物資源を活用した未来の食文化を世界に発信
Digital PR Platform / 2024年9月10日 14時5分
-
近大マグロをはじめとする近畿大学の研究成果を贅沢に使用! 「近大味めぐりおせち」第4弾を発売
Digital PR Platform / 2024年9月4日 20時5分
ランキング
-
1「タワマン節税」「空き家問題」2つの不動産相続ルール変更で何が変わる?マンションや古い物件の活用方法は?
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月22日 8時0分
-
2「今買わないと後悔しますよ」 客を萎えさせる「店員の声かけ」はこれだ
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 8時5分
-
3スーツの青山、らしくない「モード服」に本気の理由 外部人材を起用、新ブランドでイメージ大刷新
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 8時0分
-
4「チープカシオ」なぜ人気? 安価だけではない、若者に支持される理由
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月22日 7時10分
-
5福井のブランド米「いちほまれ」の新米、昨年より価格6割高で店頭に…生産量は2000トン増の見通し
読売新聞 / 2024年9月22日 8時43分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください