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女性達で考える「避難所で起きる性犯罪対策ミーティング」を開催しました。

PR TIMES / 2021年9月30日 17時0分



報道関係者各位
2021年9月30日
株式会社 百年防災社

女性達で考える「避難所で起きる性犯罪対策ミーティング」を開催しました。

 葛飾区内初のオンライン「受援訓練」や、独立行政法人都市再生機構で「UR都市機構防災専門家」に就任し防災勉強会を開催している株式会社百年防災社(本社:東京都葛飾区、社長:葛西 優香)は、地域で復興支援や防災活動する女性やママ達と共に、女性達で考える「避難所で起きる性犯罪対策ミーティング」をオンライン開催しました。

[画像1: https://prtimes.jp/i/74705/8/resize/d74705-8-334042739a42c2f3b6dd-0.jpg ]



【企画のポイント】
■地域で復興支援や防災活動、子ども食堂の運営をされている女性達、また子どもカフェや学校支援員、ママ向けの講座などをしているママ達で、性犯罪に向き合うミーティングを企画。

■普段から地域に根差した活動をしている女性達だからこそ、地域と繋がっており、地域への呼びかけなどもしやすく、対策へのアクションに繋がりやすい。今後は男性や多様なジェンダー、障がいをお持ちの方とのミーティング企画も検討中。

■災害時、災害対策、平常時に分けて具体的な対策に落とし込むことで、一般の方にも多くの地域でも事前対策にも活かしやすい。


【企画背景】
 避難所は地域で指定された小学校・中学校・高校になることがほとんどです。
多くの人が集まり、集団生活をすることになる避難所。
まだまだ多くの避難所では、テントなどでプライバシーが守られた避難所は少なく、段ボールや布で仕切られた避難所が多いのが実情です。

 食料不足やライフラインの停止、お風呂にも入れず、自分の臭いや痒み、そして他人の臭いやいびき…など、被災のショックに続き、非日常生活が続くことで、日常生活の中でもストレスが増えれば、イライラしたり、人に当たってしまう事もあります。

 このような環境の中で発生しやすくなるのが、泥棒やケンカ、暴力などの犯罪です。そして、性犯罪も起きやすくなります。

そんな中、日常的に地域で復興支援や防災活動されている女性達と、性犯罪に危機感を持つママ達で、Zoomミーティングを開催しました。

参加してくださったのは、下記の方々です。
・特定非営利活動法人U.grandma J apan 代表理事 松島陽子さん
・こども食堂青空運営 中村幸恵さん(防災士)
・東新小岩7丁目町会市民消火隊 大河原光子さん(防災士)
・特定非営利活動法人 宇和島NPOセンター 代表谷本友子さん、林 昭子さん
・学校支援員 大倉かよこさん
・葛飾未来食ネットワーク 山本弥生さん
・川辺復興プロジェクトあるく 代表槙原聡美さん
・そらはなbase(任意団体)、特別支援学校PTA防災安全部 吉川理恵さん(※レポート参加)
※順不同

 当日参加が叶わなくなってしまったレポート参加の吉川さんからは、お子さんが特別支援学校に通われている事から、知的障がい・発達障がいを抱えたお子さんの被災時の不安について、ご意見を寄せてくださいました。

障がいを抱える子ども達が、被害の対象になりやすいことや、被災時では日常と違う生活に、不眠などによる体調不良や、問題行動が起こりやすくなることなどを挙げてくださいました。

吉川さんからは「福祉避難所を増やしてほしい、あるいは避難所に福祉スペースを確保していただいて、福祉スペースがない場合なども、どこに避難しても障がいや難病を持つ方も避難するということを、避難するすべての人に理解していただけると私たちは安心して避難ができます。」というメッセージをいただき、福祉の観点からの避難所運営や性犯罪への対策について視点を得ることもできました。

避難所ではどのような性犯罪が起きる?
 当日は避難所について、避難所で起きる性犯罪の事例を紹介しました。
避難所で起きる性犯罪のケースは下記の通りです。
――――――――――――
ケース
●毛布に入ってくる。
●「生活に困っているだろうから家においで、食料をあげる」と言われ、
 支援をする見返りとして性的な行為を要求される。
●トイレなどが暗い場所にあり、そこで暴力を受ける。
●見知らぬ男性が知らぬ間に隣にきて体を触る。
●避難所に更衣する場所がないので更衣室をダンボールで作ったところ、上からのぞかれた。その更衣室を使うときは見張りを立てるようにした。(13~16歳女子)
●避難所で成人男性からキスして、と言われた。トイレまでついてくる。着替えをのぞかれる。母親を含めて誰にも知られたくない。加害者が避難所にいられなくしてほしい。(6 ~12 歳女子)
●授乳しているのを男性にじっと見られる。警察に連絡したら巡回の回数が増やされた。その後、授乳スペースが設けられた。(30 代女性)
――――――――――――
(引用元:アウトドア流防災ガイド あんどうりすの『防災・減災りす便り』痴漢防止アプリで避難所を性暴力から守る!)
このような事例を共有させていただき、皆さんで質疑やディスカッションを行いました。

様々な角度からだされた対策
出てきた対策は下記の通りです。

[画像2: https://prtimes.jp/i/74705/8/resize/d74705-8-db6cc1ab07da2c6f9b69-1.jpg ]


 被災したその現場である災害時と、その手前でできる災害対策を考える時にできること、もっと手前の平常時でできる事の3つに分けました。

 ミーティングを通して、性という問題は、日本の中でタブーな事だったり、性については、「恥ずかしいもの」という認識が強いことを改めて認識しました。
女性も男性も性について触れにくい、という風潮が、対策の遅れに繋がっているとも言えます。

 性犯罪被害から守るためにも、もっとオープンに性犯罪やジェンダーについて考える場が増えていく必要がありそうです。
「防犯・防災は平時から」なので、日常的に、そして避難訓練や避難所運営マニュアルを作成する時に、積極的に女性が参加して避難所作りに関わっていくことの大切さ、そして、ジェンダー問題の視点からも、障がいを持つ方、学生などの若い方やLGBTQの方、ペットを飼っている方、子育て世代から、高齢の方など、色々な立場の方が地域の防災に関わっていくことも大事であることを共有することができました。

犯罪や被災は他人事?自分ごとにするには?
 ただ、性犯罪もしかり、防災の事についても「自分事として感じてもらう」ここが一番難しい問題でもあります。

 防災についても、多くの方は、「いつかやろう」という風潮。被災する事自体も、多くの方は「誰か」が経験することなのです。
自分ごとにしていただくためにも継続して、性犯罪や防災について、ミーティングの場を設けていきたいと思います。

対策のまとめ
 短期的な対策としては、「避難所で出来ること」としてあげられた防犯アプリの導入や、各避難所でのトイレの場所や構造が閉鎖的になっていないかを確認したり、LINEでの相談用グループを作成したりすることが考えられます。

 中期的な対策としては、各地域で避難所運営マニュアルを作成する、避難訓練をする際に、なるべくあらゆる世代、ジェンダー問わず多くの方に参加してもらう機会を創っていく。

 もう一つは、長期的な対策としては、性教育が大変重要になってくるだろうと思います。
学校支援員でもあり、性教育に関心の高い参加者の大倉さんからも「自分の体は自分のもので大切なもの、NO(嫌なこと、やめてほしいこと)に理由はいらないということをことあるごとに子どもに話しています。」とコメントを頂きました。
長期的にでも、これからの若い世代に対しての性教育が社会を変えるきっかけになると思います。


 このミーティングをきっかけに、防災や性犯罪防止にむけて取り組みを続けていきたいと思います。

【百年防災社 会社概要】

[画像3: https://prtimes.jp/i/74705/8/resize/d74705-8-7c67f79b98dd8a63d88b-2.png ]



会社名:株式会社百年防災社 / 社長:葛西 優香 / 設立:2020年4月 / 本社所在地: 東京都葛飾区亀有三丁目11番7号小松ビル4階 / 企業URL: https://100bou.jp/
【事業内容】
防災計画コンサルティング、地区防災計画作成、防災情報メディア制作、防災イベント企画・進行

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社百年防災社 / 担当:葛西 / 連絡先:info@100bou.jp

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