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エピストラ株式会社と株式会社島津製作所、共同開発の細胞培養最適化支援ソフトウェア「CellTune」を発売開始

PR TIMES / 2024年9月4日 12時15分



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/76234/8/76234-8-a13949da615ba223fbf9a14bc64b200f-980x430.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


エピストラ株式会社(所在地:東京都港区、代表取締役CEO 小澤陽介、以下「エピストラ」)は、株式会社島津製作所(所在地:京都府京都市、代表取締役社長 山本靖則、以下「島津製作所」)との共同開発による細胞培養の最適化支援ソフトウェア「CellTune」が、このたび島津製作所より発売されることをお知らせいたします。 CellTune にはエピストラの実験条件探索AI「Epistra Accelerate」が搭載されており、抗体をはじめとしたバイオ医薬品生産、再生医療での治療用細胞生産、有用物質の工業的発酵生産など、細胞培養技術を用いる研究開発現場での条件検討の効率化を実現します。また、本製品のユーザーサポートとして、エピストラによる実験計画コンサルティングや、培養実験データ等の統計解析サポートも提供予定です。


製品名:培養最適化支援ソフトウェア「CellTune」
希望販売価格:600万円(税別)
製品ページ: https://www.an.shimadzu.co.jp/products/life-science-lab-instruments/cell-research/celltune/index.html

■ CellTune の概要
 CellTune は、島津製作所製の液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)および「LC/MS/MS メソッドパッケージ 細胞培養プロファイリング Ver.3」によって計測される培養上清成分(144成分)などのデータを利用して、エピストラの実験条件探索AI Epistra Accelerate による培養状態の推定と、その推定に基づく実験条件を生成します。
 細胞培養技術を用いる抗体医薬品や細胞医薬品は、培養期間が長く、培地の価格も高いことが商業向け大量生産における課題となっています。低コストかつ高品質の細胞培養を実現するためには、効率的な培養を可能にする最適なパラメータ(媒介変数)の設定が重要です。細胞培養に関わる主なパラメータとしては、栄養素となるアミノ酸、ビタミン等の濃度や培養環境の温度、pHなどが挙げられます。ただし、培地成分だけでも100種類近く存在し、細胞ごとに異なる培地の組成や濃度を検討する場合、その組み合わせは数兆通りに達します。従来、細胞培養の条件は、経験豊富な研究者や技術者が検討していましたが、得られる培養結果や作業効率には依然として課題がありました。
 こうした課題を解決するため、エピストラと島津製作所は2022年2月より協業を開始し、島津製作所製LC-MSで計測した培養上清成分(144成分)から、培養結果に大きな影響を与えるパラメータを抽出する特徴量抽出モジュールと、これらの特徴量による最適な培養条件を提案するAI自動最適化モジュール( Epistra Accelerate を使用)から構成される CellTune を共同開発しました。

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CellTune の培養最適化アプローチ


■ CellTune の特徴
1. 統計解析に深い知識がなくても解析結果を取得可能
 CellTune には、培地成分や培養環境パラメータに対する統計解析に必要な一連の処理プラグラム群である「解析レシピ」が用意されています。ユーザーは、使用する解析レシピの選択と解析パラメータ値(閾値など)を設定するだけで、評価指標に対する重要成分の抽出などの解析結果を取得できます。
2. 人にはイメージしづらい最適条件を提案
 研究者が実験条件を検討する場合、1種の成分を最適化してから次の成分を検討することが一般的です。しかしながら、成分毎に個別検討した最適値を組み合わせた実験条件が、必ずしも最良な条件であるとは限りません。 CellTune に搭載されたAI自動最適化モジュールでは、複数成分の一括条件検討を実施し、成分間の交互作用を評価しながら最適な実験条件を探索できます。
3. 少ない培養実験数で効率的に最適条件を探索
 CellTune は、実験条件と培養実験結果のデータを活用して、培養成績の予測モデルを生成します。この予測モデルに基づき、培養成績の向上が期待できる条件を探索し、次回実験条件として出力します。この予測モデルは、実験条件と培養実験結果のデータを入力する度に更新されて予測精度が向上するため、効率的に実験条件を探索できます。

■ エピストラによる CellTune ユーザーサポート
 CellTune のユーザーサポートとして、培養最適化のコンサルティングで実績のあるエピストラによるサポートプランをご用意しております。お客様の課題に応じて、エピストラの技術者による実験計画コンサルティングや、培養データの統計解析支援をご提供いたします。エピストラのサポートにより、統計解析に不安を感じるお客様も培養データを網羅的かつ効果的に解析可能です。

お問い合わせ : https://www.epistra.jp/inquiry

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エピストラによるサポートプラン一覧表


■ 実験条件自動最適化ソリューション Epistra Accelerate
 Epistra Accelerateは、近年実験科学分野で注目されているベイズ最適化を基盤技術とした、ライフサイエンス分野の課題に特化した実験条件探索AIです。当社が独自開発したアルゴリズムにより、「性能が目標に達しない」「研究開発が長期化する」「原価コストが増大する」といったライフサイエンス研究開発における課題を解決し、優れた実験条件を効率的に探索します。これまで、医薬品開発や培地組成の最適化、バイオものづくりなど幅広い分野でお客様の生産性向上に成功しており、ライフサイエンス業界における生産性改善の分野で業界トップクラスの実績を誇っています。

ウェブサイト: https://www.epistra.jp/service

[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/76234/8/76234-8-d460e4141de462ae8749ac85dbbb841a-900x879.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
実験自動最適化ソリューション Epistra Accelerate



エピストラ株式会社概要
会社概要 : 製薬会社などライフサイエンス分野の研究開発を行っている企業を対象として、独自開発のAI技術を駆使した実験条件探索AI「Epistra Accelerate」を活用したハンズオン研究支援サービス提供している。すでに大手製薬会社など50件を超える導入実績もあり、理化学研究所との共同研究では、網膜色素上皮細胞への分化効率を80%以上向上させることに成功し、国際論文誌「eLife」に採択されている。
所在地 :東京都港区浜松町二丁目2番15号
URL : https://epistra.jp

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