過去5年での内部監査の重要性、企業の73.6%「高まってきている」
PR TIMES / 2021年11月13日 11時45分
国際資格の専門校アビタスが内部監査業務に関する実態調査
海外資格講座や企業研修などを提供するパスメイクグループの株式会社アビタス(本社東京都渋谷区、代表三輪豊明)は11月13日(土)、73.6%の企業が「内部監査の重要性は、過去5年で高まってきている」とした内部監査部門対象の実態調査結果を公表しました。東京証券取引所によるコーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)改訂の影響などを受け、内部監査に関する組織の改編も進んでいることが分かりました。アビタスはこの結果が日本のガバナンス構造の変化にも影響しているととらえ、調査結果を公表する企業の内部監査担当者向けオンラインセミナーを11月16日(火)に開き、最新情報を提供します。 参加予約はこちら。 https://abitus.biz/event/event-211116-1/
[画像1: https://prtimes.jp/i/89067/8/resize/d89067-8-e79efec58290471de952-1.png ]
■会社機関の組織変更で監査役会設置会社は減少傾向
2021年6月に公表された東京証券取引所の改訂コーポレートガバナンス・コード(https://www.jpx.co.jp/news/1020/20210611-01.html)では、第4章取締役会等の責務において、独立した立場から経営陣を監督するよう強調されています。これに関連した監査体制の強化として、取締役会で議決権のない「監査役会設置会社」ではなく議決権のある監査委員会体制への移行する企業も増えています。
(参考:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC147BJ0U1A610C2000000/)
今回の調査で会社機関の組織形態を問う設問では、監査役会設置会社は58.3%、監査等委員会設置会社 30.6%、指名委員会等設置会社 11.1%という結果となりました。アビタスの担当者は「今回のアンケート回答者は多くはないが属性をみると上場企業の縮図といえる。国内の上場企業の大部分がこれまで監査役会設置会社体制であったことを考慮すると、58.3%は減少してきている実態を裏付けている」と指摘。コーポレートガバナンス・コードへの対応を受け、日本企業のガバナンス構造が変化していることが分かりました。
[画像2: https://prtimes.jp/i/89067/8/resize/d89067-8-59538522ed58fa21a846-2.png ]
■高まる内部監査・ガバナンスの重要性
また、「貴社では『内部監査の重要性は、過去5年で高まってきている』と感じますか」との問いに、73.6%が「高まっている」「とても高まっている」と回答しました。また、「貴社では『ガバナンス強化の重要性は、過去5年で高まっている』と感じますか」は87.5%が「高まっている」「とても高まっている」と回答が集まりました。「回答を選択した理由」のフリーコメントでは、コーポレートガバナンス・コードへの対応、海外展開や子会社管理、M&Aによる体制の変化などが挙がり、組織内で具体的なガバナンス対応の動きが広がっていることがうかがえました。ガバナンスの有効性を評価する内部監査の重要性も相関して高まっています。
■内部監査成熟度は第一段階が依然18.1%、第三段階は金融機関や大手製造業
金融庁の「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」(2019年)の内部監査の成熟度についての該当段階を尋ねたところ、「第一段階(Ver.1.0)事務不備監査」レベルが18.1%と一定割合を占めたことが判明しました。一方で、「第二段階(Ver.2.0)リスクベース監査」は69.4%でした。一定の進展はみられるものの、「第三段階(Ver.3.0)経営監査」に達しているのは金融機関やグローバル展開をしている大手製造業のわずか8.3%。「第四段階(Ver.4.0)信頼されるアドバイザー」の回答はありませんでした。
■11月16日に調査結果のオンラインセミナー
アビタスでは11月16日(火)15時から、 これらの調査結果を解説するオンラインセミナーを開催します。アビタス法人営業部担当者が、調査結果や各企業の傾向を解説するほか、開講5カ月で内部監査人320人に好評を得ているアビタスeラーニングの事例や、新コンテンツを紹介します。
参加予約はこちらから。https://abitus.biz/event/event-211116-1/
■アンケートは4分野30問で構成
アビタスは内部監査の国際資格であるCIA(公認内部監査人)プログラムを2005年に開講しました。資格講座だけでなく企業向けに内部監査研修も提供し、これまでに延べ500社近く監査部門と取引があります。今回の実態調査は、「内部監査部門の状況について」「部門の組織上の独立性について」「部門の専門性について」「監査スタッフの状況について」の4つの観点で30問。アビタスの取引先企業の内部監査部担当者690人を対象に2021年9月、オンラインで調査を実施し、72社72人から回答を得ました。
■調査概要
「内部監査業務・人材育成に関する企業実態調査」
・調査対象:アビタスの取引先企業の内部監査部担当者690人
・実施形式:Googleフォームでの記名調査(レポートは匿名化)
・回答形式:選択式、自由記述。全問必須回答。
・有効回答数:72(72社72人)
・調査集計期間:2021年9月15日~2021年9月30日
・日本の内部監査部門の課題とされている「内部監査部門の状況について」「部門の組織上の独立性について」「部門の専門性について」「監査スタッフの状況について」に関する計30問
[画像3: https://prtimes.jp/i/89067/8/resize/d89067-8-91e44b82bbf77c776b01-0.png ]
【株式会社アビタス】
本社所在地:東京都渋谷区代々木2-1-1新宿マインズタワー15階
代表者:代表取締役 三輪 豊明(みわ・とよあき)
事業内容:教育事業(米国公認会計士、公認内部監査人などの国際資格プログラム)
人材事業(人材紹介;厚生労働大臣許可 13-ユ-302408
人材派遣;厚生労働大臣許可(派)13-302848)
設立:1995年7月
資本金:7,000万円
事業所:本社(新宿本校)、大阪校
https://www.abitus.co.jp/
TEL:03-3299-3900 / FAX:03-3299-3777
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
日本企業が賃上げもイノベーションもできない訳 「株主価値最大化」がもたらした「失われた30年」
東洋経済オンライン / 2024年9月18日 10時30分
-
【コーポレートガバナンス実態調査】約61%の企業で管理業務は増加も、管理体制のアップデートには遅れ。特に著作権関連や労務問題には70%以上が大きな潜在的問題があると回答(ロゴラボリサーチ)
PR TIMES / 2024年9月18日 8時30分
-
賃貸管理士・宅建士計8万人以上を対象とした「賃貸住宅管理業法や資格に関わる実態調査アンケート」実施結果を公表
PR TIMES / 2024年9月13日 18時15分
-
有価証券報告書から読み解くガバナンスとリスクマネジメントの動向2024 -テキストマイニングによる分析-
Digital PR Platform / 2024年8月30日 10時0分
-
紅麹で揺れる小林製薬からやっと出た「調査報告書」 遅すぎる対応から見る3つの問題
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年8月29日 6時30分
ランキング
-
1経済同友会の新浪氏、立憲・野田新代表に早速注文
日テレNEWS NNN / 2024年9月23日 16時22分
-
2岸田首相、日本投資呼び掛け=「運用立国」へ改革継続―NY
時事通信 / 2024年9月23日 23時45分
-
3資生堂は純利益99.9%減、株価も大幅下落…中国人の「爆買い→節約志向」が企業にもたらした“大きすぎる影響”
Finasee / 2024年9月23日 18時30分
-
410月に「チョコレート」などまた値上げ…一方で「サンマ」「ブリ」など秋の味覚はお買い得!?
MBSニュース / 2024年9月23日 18時0分
-
5「効率化で"不要になった社員"」活用する術ある?
東洋経済オンライン / 2024年9月23日 13時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください