中国当局は、李旺陽の死を調査すべき
PR TIMES / 2012年6月12日 12時7分
国際人権NGOアムネスティ・インターナショナル(http://www.amnesty.or.jp/)は、中国当局に対し、人権活動家の李旺陽の死を調査すべきであると述べた。
李旺陽が病院で亡くなった件について、中国の活動家たちの間で怒りの声が上がっている。中国当局は、徹底した独立の調査を始めなければならない。
6月6日、昨年刑務所から釈放された李旺陽が、湖南省艇邵陽(しょうよう)市の病院の一室で死亡しているのが発見された。釈放以来、李は多くの健康障害に苦しんできた。
「李が首つり自殺した」という当局の説明を疑う活動家グループによるオンライン請願書に、過去24時間で何千もの人が署名している。李の家族や友人も、報告された死因に疑問を投げかけている。
「中国当局は李旺陽氏の死を取り巻く状況を、徹底的に調査すべきです。そして、これは自殺ではないという李氏の家族や友人の主張を、真剣に受け止めなければなりません」とアムネスティ・インターナショナルのアジア太平洋次長、ドナ・ゲストは語った。
「李旺陽氏は、政府の弾圧に遭いながらも根気強い人権活動家でした。その家族や友人は、李氏の本当の死因を知る権利があります」
李の遺体は首に綿の縄を巻いた姿で発見された。彼の親族によれば、李を見つけたとき、彼の足はまだ床に触れていたという。
親族や友人が病院で遺体の詳細な写真を撮るのを、警察が妨げたと報告されている。警察は遺体を持ち去り、それ以来保管している。
当局が十分な検死を許可するかどうかは不明である。
李は、労働権運動における著名人であり、過去20年間に渡って中国当局に迫害されてきた。
1989年に李は、邵陽市労働者自治連合会の結成に関わっていた。同年、1989年の民主化運動への関与を理由に、李は禁固13年を宣告された。
李は繰り返し、看守から激しく殴打されたり、独房に監禁されたりしたと報告されている。
1996年6月に李は治療を受けるために病院に移されたが、8ヵ月後に刑務所に戻された。
2000年6月初めに健康不良のため、李は釈放された。彼は治療費の補償を当局へ請求し始めたが、ハンガーストライキを続けた後、2001年5月に再逮捕された。
李は「国家政権転覆煽動」罪で禁固10年を宣告され、2011年5月にようやく釈放された。
2012年6月2日、1989年の民主化運動の軍事弾圧から23周年の前夜、李は、海外メディアのインタビューに応じ、彼を失明とほとんど耳が聞こえない状態に追いやった拷問について語った。さらに、李は「中国の民主化のために戦い続ける」とも語った。
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