ETCを活用した渋滞緩和支援システム、東京港でトライアル運用開始
PR TIMES / 2017年3月29日 13時18分
~日本最大のコンテナ港湾物流をクラウドで「見える化」~
株式会社シーイーシー(本社:東京都渋谷区、田原富士夫社長、以下シーイーシー)と古野電気株式会社(本社:兵庫県西宮市、古野幸男社長、以下古野電気)が共同で開発したETC 利用クラウド型車両認識システム「CaoThrough(TM)」をベースとした“物流最適化ソリューション”が、東京港 大井コンテナ埠頭に採用され、3月29日からトライアル運用が開始されることになりましたのでお知らせいたします。
コンテナ取扱貨物量で日本一を誇る東京港では、各ターミナルゲート前に並ぶコンテナ車両によって周辺道路で日々交通渋滞が発生しています。
東京港では、周辺道路の渋滞緩和のために、大井コンテナ埠頭に車両待機場を開設してコンテナ車両を一旦収容した上で、車両の流入状況に応じてコンテナ車両をターミナルに順次送り出すショットガンシステムをトライアル運用する予定です。
■東京港大井コンテナ埠頭での運用イメージ
[画像: https://prtimes.jp/i/5815/9/resize/d5815-9-541546-0.jpg ]
本システムでは、車両の認識にはETC車載器とETC路側装置間の通信を、ドライバーの認識には事前配布された専用のドライバーズカードをそれぞれ活用し、車両の動勢(状況)把握や誘導をおこないます。
1. 車両待機場への入場時、コンテナ車両とドライバーを認識
2. ドライバーは発券機で整理券を受け取り、整理券で指定された場所にて待機
3. ターミナル側の流入状況に応じて、ドライバー宛に退出指示のメールが配信され、コンテナ車両は待機場を退場
4. 車両は、目的のターミナルゲートにて受付し、コンテナターミナルに入場
5. 作業が終了したら、ターミナルを退場
車両待機場/コンテナターミナル双方にETC路側装置を設置することで、埠頭全体の待機車両台数や待ち時間を把握し、専用Webページを通じて「見える化」されます。
この結果、ターミナル周辺道路の渋滞緩和だけでなく、ドライバーの負荷低減や配車の効率化などへの期待が寄せられています。
今後、シーイーシーと古野電気は、港湾物流市場での車両・人・物の統合管理を対象に、車両待機場・コンテナターミナル内の計画値検証や配員検討のためのシミュレーションサービス、GPS/ETC2.0をはじめとするセンサー技術を活用した動態管理、各種データ連携とビッグデータ解析による事前予測、予約システムの提供など、様々な切り口で先端のICT技術を用いた“港湾物流の最適化”サービスを、目指してまいります。
■本システムの導入効果
・コンテナターミナルの周辺道路の渋滞解消
・トラッカーの労働環境改善への寄与・運転負荷軽減の期待
・環境負荷の低減
・各種状況の可視化と運用の効率化
<東京港埠頭株式会社様からのエンドースメント>
CaoThroughサービスをベースとした今般のシステムが順調に稼働することで、ターミナル周辺道路の渋滞が解消されることを期待しております。今後、CaoThroughサービスが目指す発展型にて、広く物流業界に貢献して貰えることを期待しております。
東京港埠頭株式会社
営業本部 営業企画担当部長 藤浪 洋司
■CaoThrough™について
「CaoThrough™」は、シーイーシーと古野電気との協業によって創出した新サービスです。高速道路を中心に普及しているETC車載器を利用して、車両や人の動態管理を自動化することで、顧客誘導の効率化やセキュリティ強化など、施設管理の負荷軽減やコスト低減を支援しています。詳細はこちらをご参照ください。http://www.cec-ltd.co.jp/solutions/caothrough/
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