シリア紛争4年目に突入 ~以前より多くの場所に食糧届く~

PR TIMES / 2014年3月13日 15時53分

シリアの紛争は今週で4年目を迎えます。そんな中、国連WFPは、今まで食糧を届けることができないでいた地域のうちかなりの部分に届けることができるようになりました。しかし、食糧の輸送には未だ多くの困難が伴います。



最近、国連WFPは10か月ぶりにホムス郊外のアル・ハウル地区に入り、2万人分の食糧を届けました。アルラッカには6カ月ぶりに2万人分の食糧を届けました。

ダマスカス郊外やダラー郊外では限定的な停戦が実現し、イドリブ北部の避難民キャンプには1万7,500人分の食糧を届けることができました。これらのキャンプの中には、2011年に紛争が始まって以来、初めて国連WFPが入ることができた場所もありました。

しかし、治安悪化により支援活動が難しくなっている地域もあります。先月、複数の支援機関が合同で、デリゾールの2万7,000人に向けて食糧や支援物資を届けることができたものの、今月は道中の治安が突如として悪化し、届けられなくなってしまいました。

アミール・アブダラ国連WFP副事務局長は、「包囲されている町に物資を届けることができれば、それが一度だけのものであっても助けにはなります。しかし、命を救う支援をし、また現地の支援ニーズを調べるためには、もっときちんと、継続的にこれらの町に入ることができるようにしなければなりません。」と述べました。

2月、国連WFPはシリア国内で370万人、シリア周辺国で150万人のシリア人に食糧支援を行いました。シリア国内では425万人を支援することを目標としていますが、治安が悪いためそのうち50万人には食糧を届けられていません。

また、支援活動はすべて募金や任意の拠出金でまかなわれているため、資金調達も課題です。資金不足により、今月、国連WFPはシリア国内で配布する食糧の量を計画より2割減らさなければなり、一人一日あたり1,920キロカロリー分の食糧を届けるはずのところ、1,530キロカロリー分しか届けられませんでした。

国連WFPは今年、シリア国内外で700万人のシリア人を支援するために20億ドルを要請しました。5月末まで支援を行うためには、3億900万ドルが必要です。

国連WFPシリア危機担当・地域緊急調整官のムハンナド・ハディは、「ご寄付や拠出金を下さった国や方たちには大変感謝しております。おかげさまで命を救うことができました。しかし、緊急支援活動はかつかつの資金状況で、今や危険な域に入ってしまっています」と述べました。

国連WFPが食糧を購入してからそれがシリアに届き、配布にむけて輸送されるまでには3か月近くがかかります。活動資金が迅速に得られなければ活動に大きな影響が出ることは必至です。また、シリア周辺国では150万人以上のシリア人が国連WFPの食糧引換券に頼って暮らしており、活動資金の確保が非常に重要です。食糧引換券は、市場は機能しているけれども人々にはそれを買うだけの現金がない、という場合によく用いられる手段です。人々は、通常の食糧配布には含まれていない果物、野菜、牛乳といった生鮮食料品も購入することができます。

2013年、国連WFPは食糧引換券の配布を通じて、シリア周辺国において4億ドル以上を地元経済に注入しました。今年は食糧引換券の配布対象を290万人に拡大する予定です。

Photo: WFP/Dina El-Kassaby

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