NSITEXEとGreen Hills Software、RISC-Vソリューションで提携
PR TIMES / 2022年1月19日 11時15分
自動車や産業用機能安全規格に適合する堅牢で信頼性の高いソフトウェアの開発・導入を実現
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株式会社デンソーの子会社で、組込みシステム向けの高効率プロセッサIPを開発・販売する株式会社エヌエスアイテクス(本社: 東京都港区。以下: NSITEXE)と、組込み機器の安全性とセキュリティの世界的リーダーであるGreen Hills Software(本社: 米カリフォルニア州サンタバーバラ)は、ISO 26262 ASIL D準拠のGreen HillsのMULTI(R)統合開発環境(IDE)と最適化C/C++コンパイラによる、NSITEXE製RISC-Vプロセッサのサポートを発表しました。NSITEXEとGreen Hills Softwareは、データフロー処理をターゲットとしたベクトル拡 張を持つRISC-Vベースの並列プロセッサDR1000Cと、RISC-Vベースの組込みマイクロコントローラ(MCU)向けCPU NS31Aのサポートをはじめ、自動車や産業用MCUアプリケーション向けに安全・安心なRISC-Vソリューション実現のために協業します。
DR1000C は、セーフティクリティカルな要件に対応する車載用 MCU で必要とされる高負荷の演算処理(モデル予 測制御、リアルタイムモデリング、センサーデータ処理など) をオフロードするのに最適です。NS31A は、32bit RISC-V ISA (RV32IMAF) を採用した、シングルイシュー・インオーダー4 段パイプラインの汎用 CPU で、 AUTOSAR Platform の適用を想定した特権モードのサポートにより自動車用途をはじめ各種組込みシステムの 制御に最適な高効率 CPU になります。どちらの IP も自動車用途に求められる ISO 26262 ASIL D に準拠してい るため、ユーザーは機能安全設計・認証を迅速に進めることができます。
ISO 26262 ASIL DおよびIEC 61508 SIL 4の認証を受けたMULTI IDEは、高度なC/C++コンパイラと解析ツールを備え、RISC-Vコアがメイン汎用CPUまたはCPUに隣接するサブ特殊用途アクセラレータコアであるような、複数のヘテロジニアスコア構成の複雑なSoCから、スタンドアロンの組み込みRISC-Vコントローラやアクセラレータに至るまで、最も難しいバグさえも見つけることが可能な専用設計となっています。NSITEXE RISC-Vリファレンスデザインは、自動車(ISO 26262)、産業システム(IEC 61508)、鉄道(EN 50128)の最高レベルの機能安全認証を取得したGreen Hills MULTI IDEソリューションにより、性能、メモリ効率、機能安全に対する製造要件を満たす量産システムを迅速に開発することが可能です。
デベロッパは、MULTIとTimeMachine(R)デバッガを使用して、RISC-Vアプリケーション・プログラムを実行、デバッグ、解析することが可能です。
● プログラムの後方および前方への実行、ブレークポイントの設定、およびデバッグ
● μ-velOSity™ RTOS、AUTOSARリアルタイム・オペレーティング・システム、またはその他のオペレーティング・システムのデバッグ
● MISRA C/C++およびCERT-C規則への準拠を検証
● ランタイムエラー検出とメモリリーク検出の実行
● パフォーマンスプロファイリングによるプログラムの最適化
● DoubleCheck™ソースコードアナライザーによるコードカバレッジの解析
NSITEXEの取締役で、CTOを務める杉本英樹氏は、次のように述べています。「Green Hills Software社は、機能安全およびセキュリティ指向のソフトウェア開発におけるリーダーとして、業界で高く評価されています。この度、Green Hills Software社と協業することで、両社の顧客がNSITEXEコア上で機能安全ソリューションを迅速に設計・展開できるようになることを嬉しく思います。これにより、機能安全ソフトウェア開発者の皆様に、ハードウェアとソフトウェアの両方でクラス最高のソリューションを提供できると確信しています」
Green Hills Softwareで、アジア太平洋地域担当バイスプレジデントを務めるMatthew Slagerは、次のように述べています。「NSITEXEとGreen Hillsが、RISC-Vソリューションというエキサイティングな領域で協業できることを嬉しく思います。自動車や産業用安全設計の市場は急速に拡大し続けており、RISC-Vのエコシステムは、デザイナーに先進的なプロセッサ設計のためのオープンで信頼性の高い、将来性のあるソリューションを提供します。NSITEXEは、Green Hillsが長年協業してきた業界著名なスペシャリストによる熟練チームの専門知識と、安全志向のプロセッサ設計に関する長年の実績を有しています。両社が協力することで、業界をリードするRISC-Vツールを活用した機能安全に関する統合ソリューションを顧客に提供し、最短での市場投入を可能にします」
NSITEXEについて
NSITEXEは、2017年に株式会社デンソーからスピンオフして設立した先進的なプロセッサを開発するIPベンダです。機能安全に対応したRISC-VベースのプロセッサIPを開発しています。高効率、高品質な半導体IPにより、幅広いアプリケーションに対応し、次世代の半導体技術の進化に貢献します。NSITEXEの詳細は、こちらをご参照ください(https://www.nsitexe.com/)
グリーン・ヒルズ・ソフトウェアについて
1982年に創業したグリーン・ヒルズ・ソフトウェア(Green Hills Software、以下: GHS)は組み込み分野においての安全性とセキュリティに関して世界的なリーダーです。2008年に開発したGHSのINTEGRITY(R)-178は、NIAP(NSAとNISTで構成のNational Information Assurance Partnership、国家情報保証パートナーシップ)からセキュリティ規格EAL6+のHigh Robustnessの認定を受けた最初にして唯一のオペレーティング・システムとして、これまでのあらゆるソフトウェア製品の中で最高レベルのセキュリティを実現しています。GHSのオープン・アーキテクチャー統合開発ソリューションは、機能安全認証が必要な軍事・航空、医療、工業、自動車、ネットワーク、コンシューマーその他マーケット向けの高度な組み込み型で絶対的な安全性を持ち、高い信頼性のアプリケーションに対応します。本社は米カリフォルニア州サンタバーバラ、欧州本社は英国にあり、アジアパシフィック(APAC)の本社は東京にあります。GHSの詳細はwww.ghs.com/japan/index.htmlをご参照ください。
Green Hills、Green Hillsのロゴ、INTEGRITY, MULTI, Multivisor, µ-velOSity, DoubleCheck 及びTimeMachineは、米国および/または国際的にGreen Hills Softwareの商標または登録商標です。その他すべての商標は、それぞれの所有者に帰属します。
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