do.Sukasu、東京都リハビリテーション病院と共同研究を開始
PR TIMES / 2024年9月18日 11時15分
VR・タブレットを用いてリハビリテーション患者の視覚認知能力における機能回復に関するトレーニングと評価方法を検証
視覚認知能力の評価およびトレーニングを通じて社会課題解決に取り組む株式会社do.Sukasu(本社:奈良県、代表:笠井一希、読み:ドスカス)は、東京都リハビリテーション病院と共同で、脳卒中や事故により身体に不自由のある患者に対する視覚認知能力における機能回復に関する2つの研究を2024年7月から2025年6月にかけて実施いたします。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/66976/9/66976-9-23e4586ed0ed1a2b63de9d197714dd49-1792x446.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
研究の背景
脳卒中や事故により身体に不自由のある患者が直面する困難は多岐にわたります。特に視覚認知機能の低下は、日常生活での段差や階段等での転倒など人々の安全性を脅かし、生活の質(Quality of Life:QOL)を著しく低下させます。そのため、回復期リハビリテーションでの視空間認知機能の効果的な改善は、患者の生活機能向上と安全確保に不可欠です。
リハビリテーションは従来、運動療法や言語療法、物理療法、作業療法などを組み合わせて行われ、患者のQOL向上と能力の最大化が図られています。しかし視覚認知機能については、既存のリハビリテーションプログラムでは十分な評価方法や効果的な評価および向上させるトレーニング方法が確立されていません。
そこでdo.Sukasuは、視覚認知機能評価とトレーニング技術を提供し、その有効性を検証する研究を東京都リハビリテーション病院と共同で開始しました。
研究1:視覚認知機能評価技術de.Sukasuの有効性検証
リハビリテーションを受けている患者のなかには、運転免許の維持を希望しています。自動車運転には運動機能、視覚機能のほかに様々な認知機能が必要とされ、中でも視空間認知機能は、他の車との車間距離の維持、スピード調整等に必要な機能です。そのため、車の運転再開に向けて、現在は入院中に通常のリハビリテーション加えて、ドライブシミュレーターによる評価と訓練などが行われています。退院後の車の運転の可否はこのドライブシミュレーターでの運転パフォーマンスの結果と、担当医師の医学的総合的評価に基づき判断されています。
しかし、視空間認知機能は「3次元空間において自己と空間の相対的位置関係を把握すること」との特性上、机上の神経心理学的検査での評価は限界があり、さらに、ドライブシュミレーターを訓練として用いた場合も、どの程度視空間認知機能の改善が得られるのかは明らかではありません。
そこでこの度、do.Sukasuが提供する視覚認知機能評価技術de.Sukasuのうち、VRを用いた「KEEP」とタブレットを用いた「FIND」を利用した研究を実施します。
<本研究の目的>
● do.Sukasuが有する視覚認知機能評価技術de.SukasuのうちKEEP及びFINDと神経心理学的検査との相関を検証する。
● DS訓練で視空間認知機能に変化が生じるかをKEEP及びFINDを使って検証する。
● KEEP及びFINDにおいて、運転可群と運転不可群の比較による見分けの可能性を検討する。
本研究では、de.Sukasu KEEP及びFINDの従来の神経心理学的検査との相関を検証し、新たな評価方法となり得るか明らかにし、また、リハビリテーション患者の運転再開の適切な判断に大きく貢献することを目指します。
研究2:視空間認知機能トレーニング技術の有効性検証
脳卒中や事故により身体に不自由のある患者は、以下のような身体機能障害を有しています。
- 運動障害: 脳卒中により片麻痺や運動失調が生じ、日常生活での動作が制限される
- 言語障害: 失語症や構音障害により、コミュニケーションが難しくなる
- 高次脳機能障害: 注意障害や記銘力障害などにより、日常生活や社会生活が制限される
- 感覚障害: しびれや痛み、触覚の異常があるため、日常生活での感覚的な問題が発生する
これらの障害に対して、リハビリテーションは患者のQOLを向上させるために重要であり、運動療法、言語療法、物理療法、作業療法などを組み合わせて行われ、患者の能力を最大限に引き出すことを目指しています。
しかし、視覚認知機能については既存のリハビリテーションでは評価及び向上させる方法が確立されていないため、視覚認知機能と連動した段差やエレベーターの視覚認知及び適切な対応などが既存リハビリテーションでは評価、向上が容易ではないという課題があり、患者のQOLに影響を及ぼしています。
そこで、do.Sukasuが提供する視空間認知機能トレーニング技術である「de.Sukasu Training CATCH(DTC)」を用いた研究を実施します。
<本研究の目的>
発達障害領域において視空間認知機能を向上させることが示唆されているdo.Sukasuが有する視覚認知機能トレーニング技術de.Sukasu Training CATCHを用いて、リハビリ患者に対する通常のリハビリテーションプログラムに上乗せするDTCによる視覚認知能力向上の有効性を検証する。
本研究では、「de.Sukasu Training CATCH」の効果を検証するとともに、空間認知能力と転倒リスクの関係性も調査し、このトレーニングが日常生活機能の回復期間短縮や回復レベル向上にもたらす可能性を評価し、人々のQOL向上に貢献することを目指します。
以上の研究1及び2は2024年7月より開始しており、来年度以降に結果を取りまとめる予定です。
do.Sukasuは今後も、産学官連携に積極的に取り組み、技術の研究開発と検証を進めてまいります。また、健康寿命と生活の質の向上を実現するとともに、介護リスクの低減や医療費の抑制にも貢献することで、社会課題の解決に取り組んでまいります。
視覚認知能力ソリューション「de.Sukasu(デスカス)」について
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/66976/9/66976-9-a84ed9960cc4220fa01b4583e8a2d775-1960x996.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「de.Sukasu」は、世界初の視覚認知能力トータルソリューションです。視覚認知能力とは、空間認知能力(物の位置、距離感、遠近感の認識)と物体認知能力(線、図形、文字の認識)から構成されます。do.Sukasuでは、スマホや車載センサーを用いた空間認知能力評価アプリ「de.Sukasu DRIVE」のほか、VRを用いた空間認知能力評価サービス「KEEP」及び空間認知トレーニングシステム「de.Sukasu Tarining CATCH」、タブレットを用いた物体認知能力評価サービス「FIND」など、ユーザーが持つ視覚認知能力の測定・評価・トレーニングを可能にしています。
URL:https://www.dosukasu.co/product
株式会社do.Sukasuについて
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/66976/9/66976-9-8427225ff2d296dd2e83ff6e1f2ee54c-1200x630.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
do.Sukasuは「優劣でなく個性に寄り添う社会の実現」をミッションに掲げるベンチャー企業です。2020年6月の設立以来、脳科学的なアプローチを用いた視覚認知能力評価技術開発を通じて社会課題解決に取り組んでいます。現在はヘルスケア、教育、運転、運動など、多岐に渡る事業領域の技術・事業開発を行っています。
会社名:株式会社do.Sukasu
本社所在地:〒630-8217 奈良県奈良市橋本町3-1
代表者:笠井一希
創業:2020年6月
事業:視覚認知能力の簡易定量化による事業開発
コーポレートサイト:https://www.dosukasu.co/
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