HOSOO GALLERY「庭と織物 -- The Shades of Shadows」展 開催
PR TIMES / 2024年11月15日 17時40分
HOSOO GALLERYでは、日本庭園と西陣織をテーマにした新たな展示「庭と織物――The Shades of Shadows」を12月7日より開催いたします。京都の庭園からインスピレーションを得た織物と映像、音によるインスタレーションが、多様な時間と光影の美しさを映し出します。
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この度、HOSOO GALLERYでは、企画展示「庭と織物――The Shades of Shadows」を開催いたします。本展では、日本庭園・能楽の研究者である原瑠璃彦、建築デザインスタジオALTEMY、そしてHOSOOの西陣織の職人が協業し、日本庭園をテーマに生み出された、織物、映像、音からなる総合的なインスタレーションを公開いたします。
本プロジェクトでは、原が進める庭園 アーカイヴ・プロジェクト* と連携し、京都・西陣に位置するHOSOOの織物工房HOUSE of HOSOOの坪庭を12ヶ月にわたって3Dスキャンを行うなど、さまざまなかたちでアーカイヴを構築し、そのデータをもとに絶えず変化する庭の姿を織物で表現するべく、約3年に わたり継続的に議論と実験を重ねてきました。
織物と庭園は、古くから多くの文化圏に存在しており、どちらも自然の要素を再構成する空間的・身体 的な装置です。庭は、枯山水庭園に代表されるように、長い時間変化することのない石を配し作り上げら れる一方で、池や水流、樹木、草花が配置され、季節ごとに異なる表情を見せます。一方、織物も、古来、自然素材を用いて糸を作り、色を染め、自然に由来する紋様などで構成されてきました。また、織物も、庭と同様に異なる時間の積層によって構成されています。経糸は庭における石のように共時的なものであるのに対し、緯糸は草木や花のように、一織一織に異なる色の糸を織り込むことで、織物の表情を変える通時的な要素です。
本展で展示される織物は、特殊な箔糸を使用しており、緯糸には特定の色が存在しません。鑑賞者が 特殊な照明の下で視点を変えながら鑑賞することで、初めて色が浮かび上がります。この特殊な箔糸は、 HOSOOが東京大学筧康明研究室および株式会社ZOZO NEXTとともに2020年から継続している共同研究開発プロジェクト「Ambient Weaving」の成果の一つです。これにより、織物は色彩の現象を通じて動的な表情を持つようになります。本展では、映像や織物を用いたインスタレーションを通じて、多様な時間の積層や、光と影、静と動が交錯する庭の姿を表現し、庭と織物に新たな視点を提示します。
* 庭園アーカイヴ・プロジェクトとは、古来、人と自然環境のインターフェースとして多様な展開を遂げてきた日本庭園に取材し、 その歴史を踏まえつつ、日本庭園の新しい解釈による表現を行う研究プロジェクト。
「Incompete Niwa Archives 終らない庭アーカイヴ」 https://special.ycam.jp/niwa/
主催:株式会社細尾
リサーチ・企画: 原瑠璃彦(庭園アーカイヴ・プロジェクト)
科学研究費 基盤研究(B)「動態としての日本庭園の総合的デジタルアーカイヴとその持続的構築システムの研究開発」(23K21898)
3Dスキャン測定・データ編集: 京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 織物共同開発/空間構成: ALTEMY株式会社
研究開発: Ambient Weavingプロジェクト(株式会社細尾、東京大学筧康明研究室、株式会社ZOZO NEXT)
協賛: 日東電工株式会社(Nitto) バーチャル・ギャラリー開発: 株式会社Skeleton Crew Studio
令和6年度日本博 2.0 事業(補助型)(独立行政法人日本芸術文化振興会/文化庁)
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75071/9/75071-9-522982450a10a8921eccaee322f7a405-3900x3900.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
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[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75071/9/75071-9-b533fcc696f8ba7aab4f632035548b4d-2048x512.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
12 ヶ月分の点群データによる映像インスタレーションの習作
原瑠璃彦
1988年生。静岡大学人文社会科学部・地域創造学環准教授。博士(学術)。一般社団法人 hO理事。専門は日本の庭園、能・狂言。2020年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。著書に『洲浜論』(令和5年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞、第15回表象文化論学会賞奨励賞受賞) 、『日本庭園をめぐる――デジタル・アーカイヴの可能性』 。2019年より庭園アーカイヴ・プロジェクトを始動。坂本龍一+野村萬 斎+高谷史郎 能楽コラボレーション「LIFE-WELL」(2013)、「翁プロ ジェクト」(2020-)等でドラマトゥルク担当。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75071/9/75071-9-47ad36730abcc7c50129791746f1f6d2-1542x1552.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ALTEMY
ALTEMYは一級建築士事務所で、津川恵理、戸村陽、小西隆仁、 丁周磨の4名で構成。代表の津川は、文化庁新進芸術家海外研修 員としてDiller Scofidio+ Renfro (NY)に勤務。神戸三宮駅前広場 デザインコンペ最優秀賞受賞を機にALTEMYを設立。「Incomplete Niwa Archives 終らない庭のアーカイヴ」(山口情報芸術センター[YCAM] 2021)、「サンキタ広場」(神戸市神戸三宮駅前広場2021)、「まちの保育園 南青山」(東京都港区 2024)、「渋谷区公園通りデザインコンペ2040最 優秀賞受賞」など。国土交通省都市景観大賞特別賞、土木学会デ ザイン賞優秀賞、東京藝術大学エメラルド賞、日本空間デザイン賞、 グッドデザイン賞などを受賞。
[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75071/9/75071-9-fc2ec64ebe7b4070f5dc1b5e0adf2f82-2048x2048.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<展覧会概要>
「庭と織物――The Shades of Shadows」
会期: 2024年12月7日(土)-2025年3月16日(日)
会場: HOSOO GALLERY 京都市中京区柿本町412
電話: 075-221-8888
開館時間: 10:30-18:00 (祝日・ 年末年始を除く、入場は閉館の15分前まで)
入場料: 無料 www.hosoogallery.jp
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/75071/9/75071-9-8d565ea2f813ed064604610de89d54c8-2048x1366.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
<関連イベント>
「庭と織物」の主要なプロジェクト・メンバーが登壇し、3年にわたるリサーチや織物制作の背景、また本展のコンセプトについてトークを行います。
会期: 2024年12月7日(土) 11:00-12:00
会場: HOSOO GALLERY 京都市中京区柿本町412
出演: 原瑠璃彦(日本庭園・能楽研究者)、津川恵理(ALTEMY 代表)、戸村陽(ALTEMY)、
細尾真孝(株式会社細尾 代表取締役)、井高久美子(キュレーター)
英語での同時字幕あり
入場料: 無料 事前申込不要
メディア関係者お問い合わせ先:press@hosoo.co.jp
お客様お問い合わせ先:HOSOO FLAGSHIP STORE
〒604-8173 京都市中京区柿本町412 TEL:075-221-8888
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