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日本発カーボンリサイクル技術「光触媒による人工光合成」セミナーを10月20日(火)WEBにて開催!

PR TIMES / 2020年10月7日 12時15分

株式会社オプトロニクス社(東京都新宿区 代表取締役社長:大沢 哲夫)は10月20日,日本発「光触媒」技術を解説するWEBセミナー「カーボンリサイクルに貢献する人工光合成技術の最前線」を開催します。

昨年のダボス会議のスピーチで安倍前首相が紹介した,太陽光エネルギーと光触媒から水素や有用物質を創り出す「人工光合成技術」の最先端技術のセミナーです。このスピーチで発明者として紹介された藤嶋昭先生も登壇します! 



[画像1: https://prtimes.jp/i/24591/10/resize/d24591-10-242334-4.jpg ]

光エネルギーと光触媒を利用し,水や二酸化炭素から水素や有用物質を作り出す「人工光合成」は,これまで文字通り「夢の技術」とされてきました。しかしここ数年の目覚ましい研究成果によって,その効率は実用可能な域に迫りつつあり,企業による実証実験も始まろうとしています。
その注目度は高く,昨年のダボス会議のスピーチで安倍前首相が,日本発のCO2対策の切り札として,光触媒による人工光合成技術を紹介したのはご存知の通りです。また,政府もCO2を素材・資源に転換するカーボンリサイクルの技術のひとつとして,この人工光合成技術によるイノベーションを推し進めようとしています。
今回のセミナーでは,この光触媒を用いた人工光合成技術について,発明者である東京理科大学元学長の藤嶋昭先生と,気鋭の三名の講師陣をお招きし,その可能性と研究の最前線について解説していただきます。
今後,環境問題やエネルギー増加の見地からも,その実現が大いに期待される人工光合成技術の基礎と最新の技術動向を学べる本講座を,光触媒を研究されている方はもちろん,SDGsを見据えた事業展開を目指す経営者や技術マネージャーにもお勧めします。
https://www.opt-seminar.jp/kogosei/

■プログラム
13:00~13:10
座長挨拶
東京理科大学 教授 寺島 千晶 氏

[画像2: https://prtimes.jp/i/24591/10/resize/d24591-10-917606-1.jpg ]

13:10~14:05
「光触媒の最近の動向とカーボンリサイクルへの挑戦」
東京理科大学 元学長・栄誉教授,光触媒国際研究センター長 藤嶋 昭 氏
酸化チタンを用いる光触媒が各方面から注目されている。強い酸化力と超親水性効果を利用したセルフクリーニングが広く応用されているし,最近のコロナ問題では空気清浄機として用いられてきている。
また,炭酸ガスを還元してアルコールに変換する試みも注目されてきている。光触媒反応とダイヤモンド電極を用いる大型プロジェクトもスタートしている。

[画像3: https://prtimes.jp/i/24591/10/resize/d24591-10-197803-2.jpg ]

14:05~15:00
「質量クロマトグラム・赤外分光・広域X線吸収構造によるCO2光燃料化の反応経路の追跡」
千葉大学 教授 泉 康雄 氏
再生可能エネルギー源を利用してCO2を燃料に変換できれば,持続可能社会でのカーボン・ニュートラル・サイクルを完成させることができる。しかしCO2の生成エンタルピーは負に大きいため,CO2を反応ガスとする反応が起こりにくく,別の反応と混同する場合もあることから,反応ガスのCO2から燃料までの反応経路を押さえることが肝要である。
金属酸化物半導体と金属ナノ粒子とを組み合わせることで,CO2光燃料化用の触媒を開発したところ,銀–酸化ジルコニウムが有効であることが分かった。生成物は実質的に全てCOガスで,その生成速度はZrO2のみを用いたときの3.9倍となった。さらに,メタンを選択的に安定して生成する光触媒も見出した。探索した反応経路において,どの段階がどのように活性化されているのか,フーリエ変換赤外分光および広域X線吸収微細構造により裏付ける研究も進めている。

15:00~15:10
休 憩

[画像4: https://prtimes.jp/i/24591/10/resize/d24591-10-635283-3.jpg ]

15:10~16:05
「光触媒による気相二酸化炭素の資源化」(録画)
東京工業大学 教授 宮内 雅浩 氏
植物と同様に人工光合成は水を電子源としたアップヒル反応で,光エネルギーによって水素やC1化合物などの資源を生み出す。しかしながら,二酸化炭素を資源化する場合,水へのバブリングや炭酸塩を溶解しなければならないなどの制約があった。
一方,気相の二酸化炭素を資源化できる魅力的な反応として,メタンのドライリフォーミング(DRM)が以前から知られている。この反応はシェールガスに含まれる資源豊富なメタンと二酸化炭素から一酸化炭素と水素の混合ガスを生成することができるアップヒル反応である。この反応で得られる混合ガスは合成ガスと呼ばれ,アルコールやガソリン,化学製品の原料となるため,DRM反応は天然ガスの有効利用ならびに地球温暖化抑止のために注目されている。本研究では,光エネルギーの投入により,低温かつ長期間安定にDRM反応を進めることができる新規な光触媒について報告する。

[画像5: https://prtimes.jp/i/24591/10/resize/d24591-10-817140-0.jpg ]

16:05~17:00
「経済合理性のある人工光合成技術を目指して」
産業技術総合研究所 首席研究員 佐山 和弘 氏
世界の太陽電池の価格は徐々に低下しているが,単純な水電解装置等との既存技術の組み合わせでは経済性が成立しないことは明白である。サンベルト地帯の安価な太陽光発電と協調しながら,革新的な人工光合成技術の経済合理性を追求する手段はあるであろうか。天然の光合成では燃料の他にも人類に役立つ多様な物質を作り出している。例えば,食料や繊維,医薬品,工業原料などの有用物である。燃料よりも付加価値の大きな有用化学品を効率よく直接製造できれば,経済合理性も成り立つ可能性がある。
本セミナーでは,最近の我々の成果として,湿式塗布焼成で作成する多孔質酸化物光電極を用いて,水から水素だけでなく,過酸化水素や次亜塩素酸,過硫酸,有機物等の様々な有用化学品を生成し,実用性と経済性を高める技術に関しての成果を紹介する。また,鉄イオンなどのレドックス媒体を用いた光触媒―電解ハイブリッドシステムによる経済性のある水素製造に関しても紹介する。

■受講料:¥26,400(税込)
※複数名申込割引 同一企業から複数名でお申込みいただいた場合,2人目以降の方の受講料を半額(税込13,200円)にいたします。
■申込締切:10月19日(月)正午
■申込ページ:https://www.opt-seminar.jp/kogosei/


■お問合せ :(株)オプトロニクス社 担当:加納・三島
Tel:(03)3269-3550 E-mail:seminar@optronics.co.jp

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