碧南火力発電所におけるアンモニア混焼率向上技術の実証の採択について
PR TIMES / 2022年1月7日 16時45分
株式会社JERA(以下「JERA」)および株式会社IHI(以下「IHI」)は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業/燃料アンモニアサプライチェーンの構築プロジェクトに対し、石炭ボイラにおけるアンモニア混焼率向上技術の開発・実証に関する事業を応募し、このたび採択を受けました。
水素を低コストで効率良く輸送・貯蔵できるアンモニアは、エネルギーキャリアとしての役割に加え、火力発電の燃料として直接利用が可能であり、燃焼時にCO2を排出しない燃料として、温室効果ガスの排出削減に大きな利点があると期待されています。そのため、JERAとIHIは、NEDOの助成事業として、JERAの碧南火力発電所4号機において、燃料アンモニアを20%混焼する技術の確立に向けて実証事業に取り組んでいます。
脱炭素社会の実現には、イノベーションによりアンモニアの混焼率を拡大し、火力発電から排出されるCO2を削減することが重要です。本事業は、新たにアンモニア高混焼バーナを開発し、同バーナを碧南火力発電所4号機または5号機に実装し、アンモニアの混焼率を50%以上に拡大させることを目指すもので、事業期間は2021年度から2028年度までの約8年間です。
2024年度までに、50%以上のアンモニア混焼が可能なバーナを新規開発するとともに、ボイラを始めとした設備の仕様などを検討します。その結果を踏まえ、碧南火力発電所における同バーナの実装可否を判断します。実装する場合、2028年度までに、実機で50%以上のアンモニア混焼を開始する計画です。
JERAは「JERAゼロエミッション2050」を掲げ、2050年時点で国内外の事業から排出されるCO2の実質ゼロに挑戦しています。火力発電についてはよりグリーンな燃料の導入を進め、発電時にCO2を排出しないゼロエミッション火力を追求しています。今後とも、主体的に脱炭素技術の開発に取り組むとともに、経済合理性を確保すべく努力を重ねていくことで、エネルギーの脱炭素化に貢献してまいります。
IHIは、水素・アンモニアの利用技術開発やサプライチェーン構築を積極的に推進しています。また、CO2の有効利用のためのカーボンリサイクル技術など、カーボンニュートラルを実現する多様なソリューションを提供することで、脱CO2・循環型社会の実現に貢献してまいります。
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