電磁波を収穫し「オーバーユニティ」エネルギーを実現
PR TIMES / 2024年12月30日 15時45分
INFRGY社、電波周波数を電力に変換する技術を大学で実演
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INFRGY 社は、周囲の環境からエネルギーを収穫することで、投入されたエネルギーを上回る電力を生成するワイヤレスエネルギー技術を開発しました。この技術は、電波周波数(RF)を利用可能な電力に変換し、物理的に接続することなく電子機器を利用したりバッテリーを充電したりすることを可能にします。このINFRGY社の技術は、ワイヤレス電力伝送の分野における重要な進展であり、物理的な接続を必要としない電子機器利用とバッテリー充電を可能にする画期的な発明と言えるでしょう。
この技術を開発したのは、カシミール大学工科研究所です。発表したのは同大学のRouf Ul Alam Bhat教授やINFRGY共同創業者のParvez Rishi氏などです。2025年初めには、さらなる実演とテストが他の技術機関でも行われる予定です。
ワイヤレス電力伝送におけるパラダイムシフト
ワイヤレス電力伝送自体は新しいものではありません。しかしレーザー、マイクロ波、または赤外線を利用した手法は近年発展を見せており、実用化にはいまだ大きな制約が伴います。これらの多くは、送信機と受信機の間に何も障害がない状態での一対一のエネルギー伝送に限られるため、日常生活での実用性はまだ難しいのが現状です。一方、INFRGY社の技術を用いることでこうした制約を回避し、様々な環境下で効率的かつ安全にワイヤレスで電力を送ることができます。
INFRGY共同創業者のParvez Rishi氏は、この技術の潜在的な影響について楽観的な見方を示し、こう語っています。「ワイヤレスエネルギー伝送の概念は、ニコラ・テスラの時代から存在していました。テスラは長距離間で電力を伝送、しかも無線でできる世界を夢見ていましたが、当時の技術ではその夢を実現することはできませんでした。今日、INFRGYのRF伝送技術の進歩により、その夢を実現するための次のステップに進むことができたのです。」
現代技術でテスラの夢を実現
テスラが行った無線でエネルギーを送信する初期の試みは、ラジオ波の力を活用することに焦点を当てていました。19世紀後半、テスラの実験によって、ラジオ送信機と受信機を使用してエネルギーを無線で送信できることが証明されました。しかし、彼の「世界無線システム」という夢は、当時の技術的な制約により実現には至りませんでした。INFRGY社のイノベーションは、テスラの先駆的な研究の上に成り立っており、現代のRF技術を用いることでテスラの夢に一歩近づくことができたのです。
従来のワイヤレス充電方法、例えばスマートフォン用のワイヤレス充電パッドとは異なり、INFRGY社の技術を用いればデバイスを特定の向きや位置に置く必要はありません。代わりにRF波が様々な方向へ送り出され、壁や家具などの障害物があっても、同範囲内であれば複数のデバイスへ送電することができます。さらにこの技術は長距離での電力供給にも柔軟性を発揮し、様々な用途に活用できることでしょう。
これまで見てきたように、INFRGY社のワイヤレス電力伝送システムの潜在的な用途は非常に広範囲です。スマートフォン、タブレット、ラップトップ、ウェアラブルデバイスなど日常で使う様々な電子機器をコンセントに繋いだり充電パッドの上に置いたりすることなく充電することを可能にします。この発明は、IoTデバイス、スマートホーム、産業用機器への電力供給にも大きな影響を与えるはずです。
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