医薬基盤・健康・栄養研究所と新技術を採用した腸内細菌検査キットを共同開発
PR TIMES / 2024年12月10日 14時15分
もっと多くの人に腸内環境を知る機会を創出
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株式会社ヘルスケアシステムズ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:瀧本陽介、以下 ヘルスケアシステムズ)と国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(大阪府茨木市、理事長:中村祐輔、以下 医薬健栄研)は、新技術を採用した腸内細菌検査キットを共同開発しました。
このたびの腸内細菌検査は、特定の腸内細菌に反応する抗体を使って便中の細菌を特定する、従来と異なる技術を用いたものです。この技術は、医薬健栄研の國澤純 副所長によって研究されてきました。今はまだ一般的ではない腸内環境を知る機会をより多くの方に提供したいと、両者で実用化に向けて共同開発が進められ、腸内細菌検査キットの製品化に成功しました。
検査キットは、ヘルスケアシステムズが協賛する2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンの公式アプリからの提供に向けて、準備が進められています。
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【開発中の腸内細菌査キット(イメージ)】
開発背景と目的
腸内細菌の研究は、この10年で飛躍的に進歩し、便中の腸内細菌叢をゲノム解析することで、体質や生活習慣、病気発症リスクを推測できるようにもなりました。個人が腸内細菌叢を知る検査も登場しています。
一方で、現在の検査に使われる測定法は高価かつ時間もかかるので、手軽に腸内環境を知るのはまだまだ一般的とは言えません。
医薬健栄研では、1万人を超える日本人の便を測定して、健康維持や増進に関わる有用菌や有用代謝物の同定、それらを培養・生産する技術開発を行ってきました。ヘルスケアシステムズは、食品成分とヒトの身体への影響を研究し、一般の人も自分の身体の状態や体質を調べることができる検査サービスを開発しています。
両者は、2024年2月より医薬健栄研が実施する内閣府のBRIDGEプロジェクト「Precision Nutritionの実践プラットフォームの構築と社会実装」において共同研究を実施しています。これまで、同プロジェクトの中で、一人ひとりに適した食を提案・提供するために、より多くの人が一般的に利用できる腸内細菌検査の実用化を進めてきました。
新たな腸内細菌検査
本検査は、特定の腸内細菌に反応する抗体を使って便中の細菌を特定する、従来にない新しい分析方法で行われます。新技術は、國澤純 副所長らによって研究されてきました。この新技術は、従来の分析方法と比較して、より短時間で安価、大量のサンプルを処理できるため、大規模なコホート研究や個人向けの定期的な腸内環境モニタリングなど幅広い用途への応用が期待されます。
この技術を基に、ヘルスケアシステムズの郵送型検査システムに関するノウハウを活用して、誰でも手軽に腸内細菌を調べられる郵送型の検査キットを開発しました。
【コメント】医薬基盤・健康・栄養研究所 國澤純 副所長
自分の腸内細菌を簡単に知ることができれば、「必要な腸内細菌を育てる」ことや「足りなければ食品選びを意識する」ことにより、より健康的な腸内環境を構築することができます。このような検査が広まることで、将来は健康診断やライフログデータとして、すべての人が自分自身の腸内環境を基にした健康行動を可能にするかもしれません。
【コメント】ヘルスケアシステムズ 瀧本陽介 代表取締役社長
ヘルスケアシステムズは、腸内環境をはじめ様々な体内の情報を簡単に、そして日常的に知ることができる未来を描いています。今回、医薬基盤・健康・栄養研究所様と共同開発した腸内細菌検査キットは、当社が協賛する大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンにて、「1億総 “腸活” 時代」に向けて多くの方に提供する予定です。
国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所ホームページ
https://www.nibiohn.go.jp/pr/press/20241210.html
株式会社ヘルスケアシステムズホームページ
https://hc-sys.com/news/press-release/241210/
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