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【「ninpath」不妊治療データ】男性不妊は原因により異なる治療傾向があるものの、最終的な妊娠への影響は限定的

PR TIMES / 2021年2月25日 13時15分

男性不妊因子の有病率と治療ステータスに関連はなく、ユーザーの不妊治療結果において大きな影響は見られないという結果に。また、不妊因子によって手術の有無や妊娠に至るまでの治療歴には異なる傾向が見られた。

不妊治療の治療記録・管理ウェブサービス『ninpath』を運営する株式会社ninpath(本社:東京都港区、代表取締役CEO:神田大輔、以下ninpath)は同サービス内に登録されたユーザーの不妊治療データを用いて、男性不妊の診断・治療と不妊治療の結果に関するデータ分析を実施しました。



[画像1: https://prtimes.jp/i/55467/11/resize/d55467-11-887938-3.png ]


■治療ステータス別の男性不妊因子の有無


男性不妊の因子となり得る異常の有無を不妊治療のステータス別に比較したところ、治療ステータスに関わらず概ね3割前後のユーザーカップルになんらかの男性不妊因子があることがわかった
3グループの比較では、「妊娠・出産済み」の群における異常率が最も高かったことから、手術を含む適切な治療を受けることで、良好な結果が得られていることが示唆される(ただし、各疾病の重症度等については考慮されていない)

注)異常が見つかった場合の治療状況については調査しておりませんが、必要な治療を受けて不妊治療に取り組んでいるという前提でご理解ください。また、本データでは女性側の不妊要素は考慮しておりません。

[画像2: https://prtimes.jp/i/55467/11/resize/d55467-11-933189-0.png ]


■男性不妊の因子となり得る異常がある方の疾病別内訳


ninpathユーザーにおいては、精子の数が少ない乏精子症と精子の運動率が悪い運動無力症と診断された方が多く、異常がある方のおよそ半数が該当する結果となった(この2つは併発することもあり、精索静脈瘤が原因で生じている場合もある)
次いで、ED(勃起不全)や射精障害等の性機能不全が16%、精索静脈瘤が11%となり、無精子症は5%にとどまった


[画像3: https://prtimes.jp/i/55467/11/resize/d55467-11-749484-6.png ]



[画像4: https://prtimes.jp/i/55467/11/resize/d55467-11-727666-7.png ]

■治療ステータス別の男性不妊因子の有病率


乏精子症と性機能不全については、「妊娠・出産済み」の群の有病率が高く、これらが不妊原因である場合には適切な治療等を行うことで、不妊治療の結果においてマイナスに影響することはないと考えられる
運動無力症、精索静脈瘤については「妊娠・出産済み」の群は他の群と比較して、有病率が同等か低いため、治療の難易度が高くなっている可能性が考えられる(ただし、前述の通り女性側の不妊要素は見ていない点、データ件数が少ない点を考慮する必要がある)

注)こちらは一部のデータ件数が十分でないため、参考程度の情報となりますことをご了承ください。また、複数の男性不妊因子をお持ちの方もいらっしゃるため、それぞれの治療ステータス(カテゴリー)での合計は100%にはなりません。また、本データでは女性側の不妊要素は考慮しておりません。

[画像5: https://prtimes.jp/i/55467/11/resize/d55467-11-612251-1.png ]

■男性不妊における手術経験の有


無精子症、精索静脈瘤、精管または精巣上体の異常については半数かそれ異常が何らかの手術を受けている
それ以外の男性不妊については、手術を受けている方は10%程度と少数にとどまっているが、これは同一の疾病でも症状の程度(重症度)には個人差があるためと考えられる
同じ病態に対してもその原因によって異なる手術が行われるため、治療法は単一にはならないことがデータからも見て取れる(例えば無精子症の場合、閉塞性無精子症については精路再建手術を、非閉塞性無精子症についてはTESE等の精子採取術が行われている)

注)小数点を四捨五入している関係上、合計が100%にならない場合がございます。

[画像6: https://prtimes.jp/i/55467/11/resize/d55467-11-317136-4.png ]

■男性不妊因子があり妊娠・出産済みのユーザーの最も高度な治療歴


該当者が比較的多い乏精子症、運動無力症については7割以上が高度不妊治療による妊娠であった
性機能不全、精索静脈瘤については、自然妊娠~人工授精での妊娠割合が6割以上を占めており、適切な治療を行うことで、女性側に不妊要素の有無によっては高度不妊治療を必要としないケースが多く見られた
無精子症、精管/精巣上体の異常については、「妊娠・出産済み」に該当するninpathユーザーデータは登録がなかった

注)こちらはデータ件数が十分でないため、参考程度の情報となりますことをご了承ください。また、各疾病の治療については調査しておりませんが、必要な治療を受けて不妊治療に取り組んでいるという前提でご理解ください。

「ninpath」では、今後も登録データから得られる示唆を公開していきたいと考えております。
個々の治療の道を照らしていけるようなサービスを目指している「ninpath」では、引き続き多くの方の不妊治療データを必要としています。すでに不妊治療を卒業された方も含めて、治療データの登録にご協力いただけますようお願いします!

■分析対象データ概要 ■

サンプル数:956(2021年2月中旬時点のninpath登録データのうち、男性不妊の検査結果等について登録があるもの)
サンプル数内訳(治療ステータス):妊娠・出産済み(84)、治療中(805)、治療終了・お休み中(67)
※「ninpath」の登録データを用いた分析結果は、今後の登録ユーザーの増加に伴い変動する可能性がございます。

【ninpathについて】
『ninpath』(https://ninpath.com)は、不妊治療の周期毎の記録・管理はもちろん、ご自身に近い第三者の治療データ等と比較することで自分の現状を客観的に捉える場と、最善の道を考えるきっかけを提供するために開発された不妊治療サポートサービスです。
詳しくは、アプリ提供開始に関するプレスリリースをご覧ください。(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000055467.html)

【株式会社ninpath】
所在地:〒105-0004 東京都港区新橋1-12-9 A-PLACE新橋駅前 7F
代表者:代表取締役CEO 神田大輔
設立日:2020年3月2日
事業内容:
・不妊治療の治療記録・管理ウェブ/アプリサービス『ninpath』(https://ninpath.com
・不妊治療と両立支援に特化した人材紹介サービス『ninpath career』(https://career.ninpath.com/lp/)

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