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木質3Dプリントを用いて資源を循環させる生産システム『Regenerative Wood』を構築

PR TIMES / 2024年7月18日 14時45分

プロトタイプ・パビリオンとコンセプト映像を三菱地所設計 本店エントランスに展示中



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/131799/11/131799-11-3ff1149795aec0bdd0e3981d617d7062-2000x933.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
左:三菱地所設計本店における展示の様子。木粉を生じる木の製材作業の様子から、3Dプリントに至るまでの一連の制作プロセスを辿ったメイキング動画もあわせて上映中。「TSUGINOTE TEA HOUSE」内に置かれた茶器も同様の手法でつくられた。 右:木粉を用いたフィラメントを重ねていく3Dプリントの様子。写真:2点とも(C)三菱地所設計

株式会社三菱地所設計(本店所在地:東京都千代田区丸の内、代表取締役社長:谷澤 淳一)は、当社デザインスタジオおよび木質建築ラボにて、建築や家具のデザインから施工までに至る、木質3Dプリントを用いた生産システム『Regenerative Wood(リジェネラティブ・ウッド)』(以下、本システム)を構築し、そのプロトタイプと位置付けた、世界初※の木質3Dプリント建築物「TSUGINOTE TEA HOUSE」を、当社本店 総合受付に展示しておりますことをお知らせいたします。

建築工事における環境負荷の低減や工期短縮に関する検討がさまざまな観点から進む今日、新たな建築生産の手法として注目が集まるのが3Dプリント技術です。本システムは、フィラメント(3Dプリンターで建築部材を出力する際に材料となる成形用の樹脂素材)に、木の製材加工時に生じる木粉を用いることで、廃棄物をリジェネラティブ(再生可能)な素材とする、資源循環の試みです。

※当社調べ。
「資源を無駄にしない」で、都市と建築の木造・木質化を達成するために
本システムにおける木質3Dプリント建築物は、下記のフローで生産されます。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/131799/11/131799-11-49f5ff9b63a5af36f80aeb2fa2635619-2500x714.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(C)三菱地所設計

あらゆる木材加工の工程で廃材として生じる木粉を原料に、3Dプリントの安定性を確保した独自の木質3Dプリント材料を製造。プロジェクト現場付近の木を用いて原料を輸送する際に生じるCO2排出を抑制したり、3Dプリント時に出力部材の小材化を図ることで一般の物流に載せ、人の手で組み立てられるようにするなど、生産フロー全体での環境配慮を図っています。

『Regenerative Wood』のふたつのプロトタイプ
『Regenerative Wood』の考え方と技術を実証するプロトタイプとして、世界初の木質3Dプリント建築物「TSUGINOTE TEA HOUSE」と、このシステムで製作したカウンター・パーテション「Regenerative Wood #1」を展開。「Good Design Marunouchi企画展 TOKYO WOOD TOWN 2040 山と木と東京」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会、会期:2024年4月18日~5月12日、東京都千代田区丸の内)に展示し、ご来場の方々よりご好評をいただきました。
うち、「TSUGINOTE TEA HOUSE」は、ジャパン・ハウス(ブラジル・サンパウロ市)で開催された「『NIHONCHA』展」(2023年12月~24年4月)と、上記「TOKYO WOOD TOWN 2040」を経て、当社本店での展示に至っています。小規模な軽量パーツに分割・輸送し、少人数で組み立てられることから、稼働中の当社総合受付にて、社員4名の手作業で、約2時間程度で施工しました。高さ約1.9m、奥行約1.7mの三次元曲面からなり、高精度の継手仕口により、金物の使用を不要としています。

[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/131799/11/131799-11-c7c27546f20833aba4024f560fd9ce83-1149x766.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「TSUGINOTE TEA HOUSE」を構成するパーツ。高精度な仕口によりパーツ同士をつなぎます。写真:(C)Eiichi Yoshioka
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/131799/11/131799-11-1368d4afa227d95179b84014dd483ce3-1673x1115.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「TOKYO WOOD TOWN 2024」でのカウンター・パーテション「Regenerative Wood #1」の展示。写真:(C)三菱地所設計


独自の「木質3Dプリント素材」の製造コラボ第1号としてMEC Industry社と協業
2種のプロトタイプのうち「Regenerative Wood #1」のフィラメントの製造にあたっては、当社が技術協力などを行っている、MEC Industry株式会社(当社と同じく三菱地所グループに所属)より木粉の提供を受けました。製材等の際に発生してしまう木粉を無駄にしない、ゼロ・ウェイスト(Zero Waste/ゴミをゼロにする目標のもと、廃棄物量を削減していくこと)への試みとなっています。
[画像5: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/131799/11/131799-11-e5a1b0a3e0aa8859b35afe3166674fa3-1500x1109.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
(C)三菱地所設計

三菱地所設計は、三菱地所グループ各社とともに、育林/伐採から製材、企画、設計、運用までをつなぐ一連の木材利用ネットワークを構築しています。
 当社が取り組んでいる建築や都市環境の木造・木質化の過程において生じる廃棄物を減らしていくためのシステム『Regenerative Wood』を通して、このネットワークを強化し、より一層の木材利用を推進してまいります。
三菱地所設計本店 「TSUGINOTE TEA HOUSE」のご見学・ご取材について
下記よりお問い合わせください。
[三菱地所設計コーポレートサイト お問い合わせフォーム]https://www.mjd.co.jp/contact/ 
[担当]冨田・平井・稲田

[画像6: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/131799/11/131799-11-3b82f4de804a987c6d7d50b867b9ff12-1280x800.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]

三菱地所設計は、1890年の創業以来、東京都千代田区丸の内に拠点を構え、都市計画から建築設計・監理、企画・コンサルティング、リノベーション、コンストラクションマネジメントなど、拡張する活動領域に130年を超える技術の蓄積やネットワークで向き合う、日本で最も歴史ある組織設計事務所です。
今日、国内のみならず、中国・上海とシンガポールに海外拠点を設け、東アジア・東南アジア全般に展開し、日々多様な業務に取り組んでいます。



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