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日本の年間自殺者は2万人以上。なぜ、日本はこんなに「自殺大国」になってしまったのか! 自殺関係者たちが集い、自殺について語りつくす。なのに、時々笑っちゃう、丸ごと自殺の本が出版。

PR TIMES / 2018年12月5日 9時40分

映画『素敵なダイナマイトスキャンダル』の原作者、末井昭さんの新刊『自殺会議』が12月15日に朝日出版社から刊行されます。



[画像1: https://prtimes.jp/i/38445/12/resize/d38445-12-778556-0.jpg ]



平成29年の自殺者数は21,321人。平成22年以降、8年連続の減少となってはいるが、それでも毎年、2万人以上もの人々が、自ら命を絶っている。厚労省の「自殺対策白書」によれば、若年層の死因で最も多いのが自殺で、15~39歳まで、どの年代でも自殺が死因のトップだという。なぜ、このようなことが起こり続けるのか。なぜ、人は自殺するのだろう。

63年前、自身の母親がダイナマイト心中した末井昭さんが、自殺に縁深い人たちに会いにいき、対話を重ねてゆく、その過程を綴った『自殺会議』(朝日出版社)が刊行される。

末井昭さんは、かつて『写真時代』、『パチンコ必勝ガイド』などの雑誌を創刊した編集者。末井さんの半生を記した初めての著書『素敵なダイナマイトスキャンダル』は映画化され(2018年3月公開)、主役の末井昭役を柄本佑さんが、隣に住む若い男とダイナマイト心中する母親役を尾野真千子さんが演じている。2013年に刊行した『自殺』は講談社エッセイ賞を受賞し、2018年12月に刊行される『自殺会議』は、その対話編・自殺予防編となる。
[画像2: https://prtimes.jp/i/38445/12/resize/d38445-12-318303-2.jpg ]

● 著者 末井昭
● 出版社 朝日出版社
● 発売日 12月15日
● 定価 本体1680円
● サイズ 四六判ソフトカバー
● ページ数 368ページ
● ISBN 978-4-255-01093-9
https://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255010939/?uiaid=prt 


末井さんが会いにいった自殺に縁のある人たちとは――。
かつて、目の不自由な妹が転落事故で死亡し、もしかしたら自殺だったのではないか?という疑問が20年後にわいてきた、『素敵なダイナマイトスキャンダル』を監督した冨永昌敬さん。

統合失調症で、過去、何度か自殺未遂したことがあるハウス加賀谷さんと、その相方であり、「ナチュラル・カウンセラー」と精神科医に名づけられ、死に憧れていた時期があるという松本キックさんのコンビ、松本ハウスさん。

母親が飛び降り自殺し、自身も死にたいという気持ちと葛藤する作家の岡映里さん。

東尋坊で、崖から飛び降りようとする人を首根っこつかまえて止めている、東尋坊の用心棒・茂幸雄さん。

30年前、中学生の息子が飛び降り自殺し、自分が加害者であるという意識を持ち、自殺をテーマに映画を撮ろうと考え続けている映画監督の原一男さん。

死にたい人からの電話を24時間受け付けている、躁うつ病で、作家、画家、音楽家である坂口恭平さん。
日本一、自殺が少ない町・海部町を研究している岡檀さんと、海部町と、同じ徳島県内で自殺が多いA町、それぞれの親切な保健師さん4名。

筋ジストロフィーという病をもちながら詩を創作しつづけている岩崎航さん。

数えきれないほど自殺されたと語る、「べてるの家」の創始者、ソーシャルワーカーの向谷地生良さん。

母親が自殺し、自殺をテーマに絵を描き続けている画家、弓指寛治さん。

そんな10の話が収録されている『自殺会議』だが、ひょうひょうとした取材者・末井昭さんの話の聞き方と視点により、自殺にまつわる深刻な話であるのに、ふっと肩の力の抜けた状態で読み進んでいくことができる。
対話の相手も、全員が丸裸で、たまに涙したり、たくさん笑ったり、赤裸々に語っている。
自殺についての考え方や惑い、受け止め方、そして2011年の東日本大震災によって新たな行動を始めるなど、それぞれの共通点も響き合っていく。
自殺ということだけでなく、生きること、生きづらさをどのように解消していくか、そのヒントが散りばめられている。

「自殺を減らすには、自殺した人の死を悼むことだと思っています。死を悼むということは、死んでいった人のことを肯定して、その人に思いを馳せることです。苦しんだ挙句に自殺という最後の手段を選んだ人たちを見て見ぬふりをすることは、とても可哀想なことだし、その人の死は無意味なままで終わってしまいます。その人たちがなぜ自殺したのかを考え、その原因を社会から取り除いていくことが、真の意味での自殺防止になるのではないかと思っています」(まえがきより)

すべての話を読み終わるころには、不思議なエネルギーが満ちてくる、そんな生と死を、みなで一緒に考えてゆく一冊である。
[画像3: https://prtimes.jp/i/38445/12/resize/d38445-12-690852-1.jpg ]



著者:末井 昭(すえい・あきら)
1947年、岡山県生まれ。工員、キャバレーの看板描き、イラストレーターなどを経て、セルフ出版(現・白夜書房)の設立に参加。『ウィークエンドスーパー』、『写真時代』、『パチンコ必勝ガイド』などの雑誌を創刊。2012年に白夜書房を退社、現在はフリーで編集、執筆活動を行う。『自殺』(小社刊)で第30回講談社エッセイ賞受賞。主な著書に『素敵なダイナマイトスキャンダル』(北栄社/角川文庫/ちくま文庫/復刊ドットコム)、『絶対毎日スエイ日記』(アートン)、『結婚』(平凡社)、『末井昭のダイナマイト人生相談』(亜紀書房)、『生きる』(太田出版)などがある。平成歌謡バンド・ペーソスのテナー・サックスを担当。Twitter @sueiakira



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