10代のためのクリエーションの学び舎「GAKU」が、演劇集団「範宙遊泳」代表・山本卓卓 氏による演劇プログラム始動
PR TIMES / 2021年9月27日 15時45分
クラウドファンディングを活用した無料講義を開催。「新しい演劇のつくり方」10月1日(金)受講生募集開始。
10 代のための新たなクリエーションの学び舎「GAKU」(2020年9月開校)では、演劇集団「範宙遊泳」代表・山本卓卓氏による授業<新しい演劇のつくり方>を立ち上げ、10月1日(金)より受講生の募集を開始いたします。クラウドファンディングによる無料講義を開催し、中高生が演劇を通して主体性を見出す機会を創出します。
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海外では公教育にも組み込まれるほど盛んに実施され、コミュニケーション力、自己肯定感を育むとされる演劇教育は、日本国内においても近年普及が進んでいます。「新しい演劇のつくり方」では、最も多感な時期である10 代の中高生を対象に、演劇を作り上演することで役に向き合い、主体的に生きるための気付きや経験を生み出します。また、講義の様子を撮影し、演劇教育の導入を検討する教育関係者のヒントとなるようアーカイブしてまいります。
講師を務めるのは、海外にも活動の幅を広げる注目の演劇集団「範宙遊泳」の代表であり、国際的な演劇賞の受賞経験もある劇作家・演出家の山本卓卓氏。地球に起こる異変と環境の変化に翻弄される者たちの姿を描き、第59回 岸田國士戯曲賞最終候補にもノミネートされた代表作「うまれてないからまだしねない」を題材として、受講生と共にサイドストーリーを作り上げ上演する、全7回の講義を展開します。
11月下旬から開始されるプログラムへの参加応募は、10月1日(金)よりGAKU 公式HP にて受付いたします。演劇教育の普及と、演劇文化の振興を目的としたクラウドファンディングは11月7日(日) まで、社会問題に特化したクラウドファンディングプラットフォーム「GoodMorning」にて開催中。中高生と演劇との豊かな出会いを生み出し、自己と向き合うきっかけとなる、GAKUの新たなクリエイティブプログラムにご注目ください。
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講師プロフィール
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山本卓卓(やまもと・すぐる)
劇作家・演出家。「範宙遊泳」代表。1987年山梨県生まれ。幼少期から吸収した映画・文学・音楽・美術などを芸術的素養に、加速度的に倫理観が変貌する現代情報社会をビビッドに反映した劇世界を構築する。アジア諸国や北米など9ヵ国で公演や国際共同制作、戯曲提供なども行い、活動の場を海外にも広げている。『幼女X』でBangkok Theatre Festival 2014 最優秀脚本賞と最優秀作品賞を受賞。公益財団法人セゾン文化財団フェロー。急な坂スタジオサポートアーティスト。ACC2018グランティアーティストとして、2019年9月~2020年2月にニューヨーク留学。2020年5月に「むこう側の演劇」を始動し、オンラインをも創作の場として活動している。
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範宙遊泳(はんちゅうゆうえい)
2007年発足。すべての脚本と演出を山本卓卓が手がける。生と死、感覚と言葉、集団社会、家族、など物語のクリエイションはその都度興味を持った対象からスタートし、より遠くを目指し普遍的な「問い」へアクセスしてゆく。近年は舞台上に投写した文字・写真・色・光・影などの要素と俳優を組み合わせた独自の演出と、観客の倫理観を揺さぶる強度ある脚本が注目を集め、マレーシア、タイ、インド、中国、アメリカ、シンガポールで公演や国際共同制作なども行ない、活動の場を海外にも広げている。
https://www.hanchuyuei2017.com
講師ステイトメント
「演劇創作の基本は集団創作にあります。
集団創作とは単に『みんなで一生懸命つくる』といった美しい言葉に集約されるものではありません。そこには衝突もあれば無理解もあるでしょう。我々は『みんなで~』と意気込む時、衝突や無理解を恐れるがあまり、個人の個性や思考や存在を無視しがちです。個人が無視された『みんなで~』は結局、その『みんな』の中にいる声の大きな人の利益にしかなりません。私自身も、個人として認識されないまま『みんな』のひとりとして学生生活を過ごしていました。この、個人として認めてもらえない寂しさ虚しさから、一歩先に進ませてくれたのが演劇だったように思います。このプロジェクトを通して参加者みんなが個人を取り戻す。主人公性を取り戻す。これが、私たちが今回取り組むビジョンです。
日本で演劇が教育として盛んに行われていない理由のひとつに『身近でなさ』があるのかもしれません。演劇や演技を行うことが、もっと趣味の一貫として日常に溢れていていいし、遊びのひとつとして認知されても良いと考えます。カラオケや変顔をTikTokに載せることに抵抗のない若者が、なぜ演技をすることに抵抗感があるのかについて、我々演劇関係者は真剣に考えてこなかったように思います。そもそも、我々の生活の中には演劇や演技が溢れており、テレビやYouTubeやTikTokの中にもその派生系がたくさん存在しています。
こうしたことについて参加者たちと気づき、生活に取り入れていくこと。たしかに専門的な文化ではあるものの、汎用的で一般的な、文化の源流であることを伝えていきたいと考えています。」
「あたらしい演劇のつくり方」講師
範宙遊泳・山本卓卓
クラウドファンディング
名称: 「新しい演劇のつくり方」を通して中高生が主体的に生きる舞台をつくりたい
URL: https://camp-fire.jp/projects/view/453957
目標金額: 110万円(内訳:謝礼・会場費・配信及び製造制作費・報告書制作費・事務費など)
受付期間: 2021年 9月27日 (月)~11月7日(日)
*“クリエイティブに支えられた人が新たなクリエイティブの芽を支える” 仕組みを作るため、GAKU が初めて挑戦するクラウドファンディングプロジェクトとなります。目的や意図については下記URLよりご確認ください。
https://gaku.school/news/crowdfunding_atarashii-tsukurikata
*目標金額を超えた場合は、今回のプロジェクトに参加いただいた劇団に限らず、様々な演劇チケットを購入して演劇業界全体に還元するとともに、10代が様々な演劇文化に触れられるような機会を作ります。
応援メッセージ
「あたらしい演劇のつくり方」のプログラム開設およびクラウドファンディングへの挑戦にあたり、各界より頂戴している応援コメントをご紹介いたします。(一部抜粋 / 2021年9月24日 時点)
平田オリザさまより
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「楽しそうだなー、あと30歳若ければ、私が横取りしたい企画だなー」と思いました。たくさんお金が集まるといいですね。私も出資します。」(平田オリザ / 劇作家・演出家・青年団 主宰)
内野儀さまより
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「マルチメディア・アーティストのダニー・ユンが、芸術教育は大学からでは遅い、高校レベルから始めなければと、かつてわたしに強い口調で語っていました。その野望?希望?はあっという間に実現し、2006年、香港兆基創意書院(芸術高校)の創設へとこぎつけました。日本では、演劇教育はそれなりに盛んで、高校で舞台芸術コースをもっているところは、近年そこそこあるようです。ただ、世界のアートシーンの最先端にいるアーティストから直接指導を受けるような場合は、かなり限られるように思われます。キャリア(エンタメ)志向ではなく、クリエイティビティ(創造性)を育む場としての演劇教育です。戦後教育以来、無視することは推奨されても育むことなど想定されていなかった創造性です。公共教育ではほとんど形容矛盾になってしまうこうした教育的原理を、GAKUは、公共教育のちょっと外側で実現しているように見て取れます。そして今回、若手ながらすでに国際的な活躍を展開している劇作家・演出家である山本卓卓が、『新しい演劇のつくり方』なる授業を展開するそうです。こ
れは山本にとっても、チャレンジになると思います。なぜなら、参加者は必ずしも演劇を信じていないからです。そういう10代を相手に、どんな演劇の授業ができるのか、そここそが問われることになるでしょう。ゼロベースで出会ってこそ、前に進めるかどうかが課題となり、それこそが『新しい演劇のつくり方』ということになるのです。ちょっと怖いけど、見てみたい?そんな期待を抱いています。」(内野儀 / 演劇研究者)
岡田利規さまより
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「自分が現に置かれているこの状況だけが存在する、それ以外は存在しない、……もしも本当にそうだとしたら、どうにかなってしまいそうです。でも、世界には、オルタナティヴなものが存在します。それは不可欠です。芸術は、そしてその一形式である演劇は、本来的に、オルタナティヴを現出させることができます。そのことに長けて
います。そして、山本卓卓くんという演劇の作り手は、そのことをよくわかっている人だと思います。彼はそこに賭けて演劇をやっている人だとぼくは思います。声を大にして言いたいのは、世界と自分とのあいだに違和を感じるときに、支配的な価値観のほうに飲み込まれなければならないなんてことは断じてない、ということです。」(岡田利規 / 演劇作家・小説家・チェルフィッチュ 主宰)
インフォメーション
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音楽、建築、料理、ファッション、デザイン、アート、映像など。GAKUは10代の若者たちがクリエイションの原点に出会うことができる学びの集積地。渋谷パルコ9階にて2020年9月の開校以来、様々なクリエイターと連携したクラスを展開しています。その他、インターネット配信番組「ガクジン」、10代専用の無料の自習室やそこから始まる倶楽部活動も展開中です。
名称 GAKU(ガク)
場所 渋谷PARCO 9階(東京都渋谷区宇田川町15-1)
営業時間 平日:15時から21時/土日祝:10時から21時(変動あり)
設備 プロジェクター(40~80インチ)、スクリーン(100インチ)、音響設備(ワイヤレスマイク、
スピーカー)、配信設備(カメラ)、3人掛け机20台、椅子50脚
ディレクター 山縣良和(writtenafterwards デザイナー/ ここのがっこう代表)
運営 LOGS inc.(ログズ株式会社/東京都中央区日本橋横山町7-14)
公式サイト https://gaku.school/
問い合せ先 info@gaku.school
コンタクト
本件に関するお問い合わせは、下記担当者までご連絡ください。
杉田聖司(スギタセイジ) sugita@gaku.school
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