“Grasshopperによる高付加価値・触感デジタルデザイン2022”のご案内
PR TIMES / 2022年6月14日 17時45分
デジタルオブジェクトの表面触感を予測できる触感デジタルデザイン支援ツール
概要
広島大学大学院先進理工系科学研究科・栗田雄一研究室と株式会社アプリクラフト(代表取締役:女井誠司)は、2020 年に公開した“Grasshopperにおける高付加価値・触感デジタルデザイン”に続く研究テーマとして、「高度な試作モデルを作成することなく、数値的に評価する事」を目的に、コンピュテーショナルデザイン手法によるさらなる「表面処理生成機能の拡張」と、「デジタル上で生成された3Dデータハイトマップを画像化し出力するアルゴリズム」をGrasshopperを使用して作成しました。
3次元CADなどで使用されるデジタルデザインにおける表面処理方法において、CMFという概念が一般化されていますが、モデルを実体化するためには、1.3次元のCADデータを切削など精度の高い試作を作成する方法と、2.フォトエッチング等で代表されるハイトマップ画像という表面の凹凸を高さによりグレースケールで処理した画像を基にレーザー加工で作成する方法があります。1.に関しては、3Dプリンターを使用することも可能ですが、出力解像度の問題があり、感性的な要素が高い触感の評価には適しません。また精度の高い試作は費用と時間を要します。2.に関しては、ハイトマップ画像は、経験則に基づく手法で作成する方法が主流で、必ずしも正確な表面処理を具現化したものでないという問題があります。
今回の研究では、栗田研究室で作成したソフトウエアにて読込可能な、ハイトマップ画像を正確な3次元モデルから自動生成するアルゴリズムを、新たに追加作成しました。これにより、以前の表面処理生成アルゴリズムから速やかにハイトマップ画像を生成し、触感の評価予測を行う事が可能になりました。従来の手法では最短でも1週間以上、評価に要していたものが、リアルタイムに、必要な数だけ、デジタルデータの作成及びハイトマップ画像生成を行う事が出来、評価することが可能になりました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/56028/12/resize/d56028-12-1ea6bc9d62396fe9af86-7.jpg ]
触感サンプルダウンロード
公開ページより、15種類のGrasshopperファイル(.gh)がダウンロード可能です。
>>> 公開ページ https://www.applicraft.com/syokkan_sample2022
[画像2: https://prtimes.jp/i/56028/12/resize/d56028-12-391faa31bca06235edb2-6.jpg ]
触感を考慮した開発フロー
本アルゴリズムで生成される3次元の表面処理を施した3Dデータは、そのまま切削し実モデルを作成できますが、ハイトマップ画像に変換することも可能です。生成される画像データは栗田研究室によって開発された「デジタルオブジェクトの表面処理を予測・数値化できる触感デジタルデザイン支援ツール」(https://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/kurita/work_j_digitalhapt2022.html)によって、デジタルツール上で、“粗さ”、“硬さ”、“触り心地”等を、5つの指標で数値化することが可能です。
[画像3: https://prtimes.jp/i/56028/12/resize/d56028-12-c5b066a63d6006f43f5a-8.jpg ]
[画像4: https://prtimes.jp/i/56028/12/resize/d56028-12-039ad10401da95313fa8-4.jpg ]
■広島大学大学院先進理工系科学研究科・栗田雄一研究室
主宰者である栗田雄一は、博士(工学)学位取得後、ニューヨーク州立大学客員准教授、ジョージア工科大学客員研究員、奈良先端科学技術大学院大学助教等を経て、2011年より広島大学大学院工学研究科准教授、2018年より同教授を務めている。東京大学客員研究員、産業技術総合研究所客員研究員、一般社団法人マテリアルデザイン研究協会理事、広島県感性イノベーション推進協議会委員などを兼任。ハプティクス、人間機械システム、人間拡張などの研究を推進している。
URL:https://www.bsys.hiroshima-u.ac.jp/kurita/
[画像5: https://prtimes.jp/i/56028/12/resize/d56028-12-0c4cea31bffb4ccfe669-5.png ]
■株式会社アプリクラフト
株式会社アプリクラフトは、ベジエやNURBS等数学表現で2D/3Dを表現するグラフィックス・モデリングと視覚化技術に於けるアプリケーションソフトウェアを販売・サポート・コンサルテーションを行う会社で1997年8月に設立。主な取扱い製品は、自社開発及びHotdoor社製品のアドビイラストレーターの各種プラグインに加え3次元NURBSモデラーの“Rhinoceros”、DATAKIT社のトランスレーターなどがある。
URL:https://www.applicraft.com
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
【地震】いつ起こるかわからない災害に備えて 広島に影響を及ぼす地震のメカニズムとは?
広島テレビ ニュース / 2024年5月1日 17時34分
-
【東京】総務・人事・経理Week春でトークセッション「VUEVO(ビューボ)と生成AIで実現する業務のDX」にCEO落合が登壇します
PR TIMES / 2024年4月26日 12時45分
-
全国で広がる大学入試の「女子枠」とは? 理系女子の増加を目指す広島大学も設置 【テレビ派・長島カイセツ】
広島テレビ ニュース / 2024年4月20日 17時0分
-
高濃度分散系の分散と凝集に特化した教科書シリーズの応用編!微粒子分散・凝集講座 第3巻『分散・凝集の応用―濃厚分散系の技術―』発行
PR TIMES / 2024年4月20日 14時40分
-
実験・製造データ解析のAI・機械学習クラウド「Datachemical LAB」、富士フイルム和光純薬株式会社の試薬データベースと連携
PR TIMES / 2024年4月18日 10時45分
ランキング
-
1「待遇に満足な社員」が会社を辞めてしまう真因 なぜ互いに「相思相愛」の関係が築けないのか
東洋経済オンライン / 2024年5月13日 8時30分
-
2京葉線だけの問題か? 快速の“大幅減”地域に厳しいダイヤ改正が断行される根本原因 議論に欠落した視点
乗りものニュース / 2024年5月13日 9時42分
-
3背水の住友ファーマ、窮地脱却を占う「次の焦点」 親会社の住友化学は「パートナー探し」を開始
東洋経済オンライン / 2024年5月13日 7時40分
-
4無味のミネラルウォーターが若年層に好まれる理由 23年過去最高の販売実績を記録した「サントリー天然水」 ブランドの牽引役は天然水本体
食品新聞 / 2024年5月12日 17時1分
-
5中央線「グリーン車導入」の増収効果は?JR東日本が明らかに 投資額は約860億円
乗りものニュース / 2024年5月13日 7時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください