世界初 チャンギ空港で航空旅客搭乗橋の遠隔操作による自律型完全自動運転(航空機機種選択レス)の実用化に成功
PR TIMES / 2023年8月25日 18時15分
空港運営のスマート化に貢献
新明和工業株式会社(本社:兵庫県宝塚市、取締役社長 五十川龍之)は、2023年8月24日、シンガポールのチャンギ空港を運営するチャンギ・エアポート・グループ(以下、CAG)殿と共同で、世界で初めて、実運航中の商用機に対して、遠隔操作による搭乗橋の自律型完全自動運転(航空機機種選択レス)による装着に成功しました。なお、この「フルオート・ドッキングシステム」に付加可能な遠隔操作機能の販売は、本日(8月25日)から開始いたします。
2023年8月24日、当社はシンガポール・チャンギ空港(以下、チャンギ空港)において、世界初となる航空旅客搭乗橋(以下、搭乗橋)の遠隔操作による自律型完全自動運転(航空機機種選択レス※)の実用化に成功した
2020年に当社が開発した「フルオート・ドッキングシステム(完全自動装着システム)」を、2022年8月にチャンギ空港のターミナル1へ納入した当社製搭乗橋に搭載し、CAG殿と共同で、操作盤から離れたエプロン(搭乗橋の下)位置から遠隔操作で航空機モックアップを用いて検証を行い、装着の精度および安全性を確認した
また、遠隔操作機能の拡充により、大型航空機への装着の際も、一人のオペレーターで2基の搭乗橋の操作が可能となり、労働生産性の向上に貢献
遠隔操作機能は、2023年8月25日から販売を開始する
※航空機機種選択レス:装着対象の航空機の機種を問わない汎用性の高い方式
[画像1: https://prtimes.jp/i/70611/12/resize/d70611-12-954caf4986ee312097f2-0.jpg ]
チャンギ空港に設置した航空旅客搭乗橋「フルオート・ドッキングシステム」遠隔操作の様子(画像提供:チャンギ・エアポート・グループ殿)
[画像2: https://prtimes.jp/i/70611/12/resize/d70611-12-fe82b58c3cdf15c759a1-1.jpg ]
チャンギ空港に設置した航空旅客搭乗橋「フルオート・ドッキングシステム」遠隔操作盤(画像提供:チャンギ・エアポート・グループ殿)
[画像3: https://prtimes.jp/i/70611/12/resize/d70611-12-ff3dba329a4c52843610-2.jpg ]
チャンギ空港にて遠隔操作により自動装着した航空旅客搭乗橋(画像提供:チャンギ・エアポート・グループ殿)
これは、2020年に当社が開発した「フルオート・ドッキングシステム」を、2022年8月に同空港ターミナル1へ納入した搭乗橋に搭載し、現状、キャブ(搭乗橋の先端部分の装着口)にてオペレーターが行う運転操作について、搭乗橋の柱脚付近となるエプロン上から遠隔で行うという実証実験を約1年にわたって、航空機の実物大モックアップを用いて行い、その精度および安全性が確認できたことから、CAG殿から実運航中の機体を対象とすることが認められ、このたび実用化に移行したものです。
当社では、世界のハブ空港であるチャンギ空港での実証実験および実運航中の機体への装着結果を踏まえ、搭乗橋の遠隔操作を含めた「フルオート・ドッキングシステム」を世界市場に広く提案するとともに、空港施設が抱える諸課題に自社の技術力で応えることで、空港の生命線である高稼働率の維持・向上および定時運航、安全で効率的なオペレーションの実現に貢献してまいります。
【本実証実験に至った背景】
かねて搭乗橋の自動化を推し進めてきた当社の実績が評価され、当社が2022年8月に納入した搭乗橋を用いてCAG殿と遠隔操作式の搭乗橋に関する開発を共同で行うことになったものです。
【当社のこれまでの取り組み】
1. 2015年から徳島阿波おどり空港において実証実験を開始した、航空機のドアから10センチ手前まで自動走行させるAI技術を搭載した自動装着システムは、世界で初めて(当時)実運用が認められたシステムで、現在は、徳島阿波おどり空港で3基、成田国際空港で5基が稼働中。
2. 2020年には、完全自動装着を実現した「フルオート・ドッキングシステム」を開発。2022年6月から大阪国際(伊丹)空港にて2基が稼働中。
【フルオート・ドッキングシステム(完全自動装着システム)“Intelligent PAXWAYTM AI Full-Automatic Docking System”の特長】
1. 装着対象の航空機の機種を問わない“航空機機種選択レス”方式による高い汎用性。
2. 搭乗橋を自動走行させるとともに、航空機ドアへの完全装着までを自動化。
3. 「2」の操作は、始動ボタンを1回押すだけで完了。カメラでドア位置を都度正確に検出するため、機種指定作業も不要。人員不足が課題の空港施設の省人化、およびヒューマンエラー防止に有効。
4. AI機能搭載により、通常の画像処理と比べて天候や環境の変化・機体のペイント等、変動要因にも柔軟に対応し、ドア位置を正確に検出。万一、想定を超える特殊要因により検出できなかった場合は、再学習により検出能力の随時アップデートが可能。
【販売開始日】2023年8月25日
関連ニュース:航空旅客搭乗橋「フルオートシステム(完全自動装着システム)」を開発
https://www.shinmaywa.co.jp/products/paxway/news/20200330_01.html
<製品に関するお問い合わせ>
新明和工業株式会社 パーキングシステム事業部 営業本部 グローバル営業部
〒110-8620 東京都台東区東上野5-16-5
TEL:03-3843-3410
http://www.shinmaywa.co.jp/parking/
<報道機関からのお問い合わせ>
新明和工業株式会社 経営企画本部 広報部
〒665-8550 兵庫県宝塚市新明和町1-1
TEL:0798-56-5002
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
無人航空機が着々と進化|米国GA-ASIが遠隔操縦航空機「MQ-9B」の飛行実証、PT6 Eエンジン搭載で33%出力向上
Techable / 2024年7月23日 16時0分
-
新たな「日の丸飛行艇」は無人機に? 世界最大航空ショーで“2機種”登場へ US-2はどうなったの?
乗りものニュース / 2024年7月20日 6時12分
-
驚愕の革新設計「胴体付け替え式飛行機」その凄いメリットとは? 「最強の乗りもの」実用化はあるのか
乗りものニュース / 2024年7月14日 7時12分
-
「日本が誇る飛行艇」ピカピカに再生!過酷な環境で運用される機体の修理が完了 海自へ引き渡し
乗りものニュース / 2024年7月7日 7時42分
-
「離れ小島の搭乗口」と繋がり巨大化予定の「羽田空港T2」、現在どんな感じ? ターミナル北側が激変
乗りものニュース / 2024年7月5日 14時42分
ランキング
-
1「子どもが野菜を食べてくれない」悩みへの回答 科学的に正しい「野菜嫌いをなくす5つの方法」
東洋経済オンライン / 2024年7月27日 15時0分
-
2G20、「デジタル課税」早期実現への決意示す…3会合ぶりに共同声明採択し閉幕
読売新聞 / 2024年7月27日 15時0分
-
3スズキ、コンパクトSUV「フロンクス」の最新情報を公開
財経新聞 / 2024年7月27日 16時36分
-
4〈最低賃金1054円に〉過去最大増なのにパート、アルバイトから大ブーイングのワケ「扶養控除ライン据え置きはオフサイドトラップ」「政治家の報酬だけは世界トップクラスだけど、賃金はオーストラリアの半分」
集英社オンライン / 2024年7月26日 18時56分
-
5「半端な対策では命にかかわる」 山善の”プレミアム水冷服”がたちまち完売、現場のニーズとどう合致した?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月27日 6時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください