「ACT FOR SKY」への加盟について~蒸留工程のCO2排出をゼロにする「省エネ型ヒートポンプ式バイオエタノール蒸留装置」で持続可能な航空燃料SAFのサプライチェーン構築に貢献~
PR TIMES / 2024年6月24日 17時15分
世界的な脱炭素化の流れの中で、航空業界でも持続可能な航空燃料(Sustainable Aviation Fuel、以下「SAF※1」)を導入する機運が高まっています。ところが、世界のSAF供給量はジェット燃料供給量の0.03%※2に留まっており、一層の生産拡大が求められています。木村化工機株式会社(以下「当社」)は、2023年にSAF原料用バイオエタノールを蒸留する際のCO2排出をゼロにする「省エネ型ヒートポンプ式バイオエタノール蒸留装置」の販売開始を発表しました。当社はこのたび、国産SAFの商用化と普及拡大に取り組む有志団体「ACT FOR SKY※3」に加盟しました。今後、「ACT FOR SKY」の加盟企業様と共にSAFのサプライチェーン構築に貢献します。
・背景
航空業界は脱炭素化に向けて動き出しており、ICAO(国際民間航空機関)やIATA(国際航空運送協会)が2050年までに2005年比で二酸化炭素の排出量の半減を目指しています。2050年の環境目標を実現させるには、関連する産業が横断的に協力して、SAFの製造技術開発、生産および利用を進め、2030年には使用燃料の10%をSAFへ移行することが必要とされています。国土交通省も2030年には「本邦エアラインによる燃料使用量の10%をSAFに置き換える」という目標を定めています※4。ところが、2020年の世界のSAF供給量は、世界のジェット燃料供給量の0.03%に留まっているのが実情です※2。
[画像1: https://prtimes.jp/i/84547/12/resize/d84547-12-2318d8490e228693c33b-0.jpg ]
・SAFの生産における課題とその解決策
SAFの蒸留プロセスにはボイラ蒸気が使われてきましたが、持続可能な燃料SAFを蒸留する際にボイラによって大量のCO2を排出することが課題となっていました。
当社が発明した「省エネ型ヒートポンプ式バイオエタノール蒸留装置」は、ボイラ蒸気を不要とし、電力のみで蒸留を行います。ヒートポンプを採用しており、装置から排出される低温レベルの熱をヒートポンプで回収し、有効エネルギーとして再利用します。原子力または再生可能エネルギー由来の電力を使用すれば、CO2排出量ゼロで、SAF原料を蒸留することができます。
[画像2: https://prtimes.jp/i/84547/12/resize/d84547-12-ef8dede21ca3c6cad4f1-0.png ]
※1 SAFとは「Sustainable Aviation Fuel」の略で、バイオマスや廃棄物を原料とするカーボンニュートラルとなる持続可能な航空燃料のことです。世界中の航空会社がSAFを導入することで、CO2の排出を大幅に削減することが期待されています。
※2 経済産業省 資源エネルギー庁「持続可能な航空燃料(SAF)の導入促進に向けた官民協議会」について(2022年4月)
※3 ACT FOR SKYは持続可能な航空燃料SAFの普及・拡大を目指す、オールジャパンの企業や自治体等からなる有志団体です。事業として国産SAFに直接関与し、サプライチェーン構築の主体となる企業(ACTメンバー)と、国産SAFのサプライチェーン構築に必要となる企業や自治体等(SKYメンバー)が加盟しています。加盟企業・自治体等が協調・連携して行動を起こし、国産SAFの商用化と普及・拡大を推進します。
URL:https://actforsky.jp/
※4 国土交通省 航空局「第1回SAFの導入促進に向けた官民協議会 説明資料」(2022年4月22日)
【会社概要】
木村化工機は、資源循環・低環境負荷のエネルギー供給などを通して、製造業の持続可能性・持続可能な社会づくりに貢献する総合エンジニアリング会社です。蒸留・蒸発装置の省エネとCO2排出削減において業界トップクラスの技術力と研究開発力を有しています。
社名 :木村化工機株式会社
本社 :〒660-8567 兵庫県尼崎市杭瀬寺島二丁目1番2号
創業 :1924年
代表者 :代表取締役会長兼社長 小林 康眞
事業内容:エンジニアリング事業、化工機事業、エネルギー・環境事業
TEL :06-6488-2501(代表)
URL :https://www.kcpc.co.jp/
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
廃食用油回収促進キャンペーン「東京 油で空飛ぶ 大作戦 Tokyo Fry to Fly Project」 日本初SAF原料化を目的としたサービスステーションでの市民回収実証を開始
PR TIMES / 2024年6月24日 14時45分
-
CO2を原料とする持続可能な航空燃料(SAF)合成技術開発に向けて小型スケールのSAF製造試験装置の設置を決定
PR TIMES / 2024年6月24日 10時45分
-
国内資源循環による脱炭素社会の実現に向けたプロジェクト「Fry to Fly Project」に参画
PR TIMES / 2024年6月20日 14時40分
-
【肉汁餃子のダンダダン】店舗の廃食用油を航空燃料で再利用へ~国産SAF製造に向けた廃食用油の供給に関する基本合意書を締結~
PR TIMES / 2024年6月1日 20時40分
-
【肉汁餃子のダンダダン】店舗の廃食用油を航空燃料で再利用へ
PR TIMES / 2024年5月31日 11時45分
ランキング
-
1「クレカタッチ」は交通系ICカードを駆逐するのか 熊本で「全国相互利用」離脱、一方で逆の動きも
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 7時30分
-
2ソニー宮城拠点、250人削減=ブルーレイ、生産縮小
時事通信 / 2024年6月29日 15時49分
-
3バナナは「太くてまっすぐ」が大当たり…フルーツ研究家が教える「バナナの正しい保存方法」
プレジデントオンライン / 2024年6月28日 9時15分
-
4作文は「理系だと苦手」「文系が得意」という大誤解 算数が得意な子は大概「作文もうまい」納得理由
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 10時0分
-
5「東京チカラめし」が東京で再始動 今度はどう売っていくのか
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年6月28日 6時5分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください